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陸上競技特集 第3回 山本修平
【特集】譲れぬ想い〜ALL FOR HAKONE〜 第3回 山本修平
第3回は、浪人生活を経てワセダへ入学した1年生の山本修平(スポ1=愛知・時習館)。関東学生対校選手権(関カレ)で初めてエンジを身にまとうと、9月の日本学生対校選手権(全カレ)の1万メートルで6位に入り大学初入賞。続く出雲、全日本でもルーキーでただ一人出走した。箱根でも活躍が期待される新人にワセダを選んだ理由、駅伝への思いなどを語ってもらった。
※この取材は11月26日に行ったものです
「全カレで入賞できたというのは一番の収穫」
にこやかに取材に応じる山本
――いまの調子はいかがですか
全日本は(1区区間12位と)失敗のレースになってしまいましたが、元々調子が悪かったわけではないですし、いい感じです。
――今シーズン全体ではどうですか
大きく崩れることはなかったですね。夏までは結果があまり出ていなかったという部分もあったのですが、故障もなかったです。またベストの状態にもっていけたらと思っています。
――以前、夏にいい練習が積めたとおっしゃっていました
大学に入ってから距離を意識していた分、スピードが落ちてしまっていると感じていたので、1500メートル走を練習に取り入れました。それでスピードを補って、そこから合宿へうまく切り替えたら自分のペースが作れて、調子が上がっていきました。
――夏合宿恒例の30キロ走では1着だったそうですね
そうですね。まだまだ自分を追い込まなければならないと思っていました。ただ、先輩たちも本気を出されていたわけではないので1着だったというのはあまり当てにならないです。自分として、自分だけのことを考えて気持ちよく走れたのでよかったです。
――その後の全カレで6位入賞されました
それまで結果が出ていなくて、全カレで入賞できたというのは一番の収穫でした。大学で結果を残せたので自信につながりました。
――出雲では3区区間2位の快走でしたが満足されていますか
満足していないですね。1秒差と言えど区間2位で、3秒リードの時点でタスキをもらったのでその後のことも考えると自分がもっと差をつけて次に渡さなければならなかったと思います。
――次の全日本では1区区間12位に沈みました。予想外の結果だったのでは
そうですね、調子は良かったのですが許されない結果をとなってしまいました。終わったことなので次の箱根で頑張ります。
「ワセダしかないと思って」
――話は変わりますが、ワセダを志望された理由は
大学での一番の目標が箱根優勝だったので。昨季は大学駅伝三冠を達成していますし、チームが高いレベルを目指している大学なので自分を試してみたいというのがありました。あとは世界に挑戦する選手がたくさんいるというのも大きかったです。いずれは自分も世界で戦ってみたいという気持ちも強かったですし、そうなるとワセダしかないと思っていました。
――いつ頃からワセダに入りたいと思われていましたか
中学生の頃からです。
――高校進学時もワセダを意識して進路を選択されたのですか
そうですね、ワセダも大学のなかでは優秀ですし、高校でも進学校に行こうと考えました。
――山本選手は一年間浪人されていますが、高校3年時もワセダを受験されたのですか
はい、一般入試を受けました。
――その結果、合格とはいかなったわけですが他の大学に進学するという選択肢はありませんでしたか
あまり考えてなかったです。
――浪人することでブランクが空くという心配はなかったのでしょうか
浪人が決まったときは入学後1、2年間は(ブランクの影響で)きついだろうなと思っていたのですが、早い段階で(スポーツ推薦入試での入学を)決めさせて頂いたのでせっかくだからブランクがないような状態にしなければと意識していました。
――浪人時代はどう過ごされたのですか
中学のときからお世話になっていたクラブチームに一応所属はしていたのですが、練習はほとんど自分で考えてやっていました。アドバイスは頂くことはあっても、自分のペースでしっかりやることが大事だったので自分で組み立てました。
――勉強と両立するかたちだったのでしょうか
はい、現役のときほどではありませんでしたが勉強は一応していまいた。ワセダから入学後は即戦力で使うからしっかり練習しておいてくれと言われていたので、練習重視でまあ勉強もという風にしていました。
――浪人時からワセダの合宿に参加されていたそうですね
はい、そうです。合宿には2回ほど参加させて頂きました。駅伝は全日本が地元開催だったので3区の八木さん(勇樹、スポ4=兵庫・西脇工)の付き添いをしていました。
――翌春の入学が決まった状態で『三冠』を見ていらっしゃったわけですが、どう感じられましたか
まず、すごいなあって。こんな大学に自分もやっと入れるのだなと、満足してはいけないのですがそれくらい感動していました。
――元々は同世代である大迫傑(スポ2=長野・佐久長聖)選手、志方文典(スポ2=兵庫・西脇工)選手の活躍はいかがでしたか
自分のことのようにうれしく感じて、自分もいずれは彼らと頑張っていきたいなと勇気を与えられましたし、感謝しています。
――その後入学されたときの気持ちはどんなものだったのでしょうか
自分は元々(ワセダに)入ることを目標にしていたわけではないので、入ってからが勝負と思っていましたし、入れたことに満足する気持ちはあまりなかったですね。すぐに気持ちを切り替えて、さあ大学で頑張ろうと思いました。
――寮生活ですか
はい、寮生です。もう慣れました。
――1年生だと部の仕事が大変ではないでしょうか
大変です。でも、誰もが通る道なのでしっかりこなしていきたいと思います。
――大学の授業はいかがですか
高校が進学校だったのがプラスになっていて、授業は苦に感じません。レポートなども最低限はできていると思います。
「駅伝で頑張りたい」
ライバルとしのぎを削る山本
――大学四年間での目標はありますか
大学駅伝で三冠に貢献したいというのと、チャンスがあればユニバーシアードなど世界で戦ってみたいです。ただ、まずは全カレや、駅伝、特に箱根でしっかり優勝に貢献したいという気持ちがあります。
――駅伝への思いは強いのでしょうか
中学時代から何度も駅伝で走っていて、自分は駅伝の、チームスポーツなところがすごい好きなんです。(ワセダに入る前から)駅伝へのこだわりは元々ありましたし、特に駅伝で頑張りたいと思っています。
――チームスポーツだからお好きなのですか
はい。本来こんなことは言ってはいけないのですが、全日本では自分がミスした分を先輩方がすぐフォローしてくださって、3位まで食い込めました。これがやっぱりワセダの強さなのだと感じましたし、自分も反省するところはあったのですが、改めて駅伝はチームスポーツだと思いました。
――箱根はこれまで二つの駅伝に比べ規模が大きくなりますね
(全日本で)一回失敗しているので次はもうやるしかないと思っています。
――走りたい区間はありますか
そうですね…。どの区間を走ることになっても対応できる力はついてると思うのでとにかく精一杯走ります。
――では最後に箱根への意気込みを
全日本の分も取り返して、区間賞取るしかないです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 浜雄介)
優勝を力強く宣言してくれました
◆山本修平(やまもと・しゅうへい)
1991(平3)年5月24日生まれのA型。168センチ、49キロ。愛知・時習館高出身。スポーツ科学部1年。自己記録:5000メートル14分09秒01。1万メートル28分38秒15
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