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陸上競技特集 第8回 平賀翔太
【特集】譲れぬ想い〜ALL FOR HAKONE〜 第8回 平賀翔太
今回は平賀翔太(基理3=長野・佐久長聖)のインタビューをお送りする。今季はケガに苦しめられた影響で、なかなか思うようなレースができていない。箱根では自分の走りを取り戻すことができるか。納得のできない結果のまま終わったシーズンを振り返るとともに、箱根を目前にしたいまの心境を伺った。
※この取材は11月26日に行ったものです
苦しいシーズン
今シーズンを振り返る平賀
――現在の調子はいかがですか
まだ本調子ではありませんが、これから集中練習をしていく中でしっかり調子を上げていければと思います。
――今季は震災がありましたが、練習にどう影響されましたか
震災があって学校が始まるのが遅くなったので、自分としては、授業がない分いつもよりも練習ができる環境だったとは思います。
――箱根後はひざの故障がありました
ケガしている間はずっと走れなかったので、1カ月半くらいはほとんど走れていませんでした。3月の下旬くらいからジョグなどを始められるようになりました。
――いままで故障をしたことはありましたか
小さな故障は何回かしていましたが、今回のような大きな故障は大学に入ってから初めてです。
――ケガがわかった時、どのような気持ちでしたか
走れないのがもどかしい感じでした。何でケガしてしまったんだろうと。
――故障しない体づくりはされていたのですか
ケアはなるべくしていたのですが、箱根が終わるまで連戦だったので、疲れもあったのかもしれません。
――ユニバーシアードの出場を逃してしまいました。選考レースが1万メートルだったことは関係しましたか
できれば、ハーフが良かったというのはありますが、あの時の状態だったら、ハーフの選考であってもメンバーには入れなかったと思います。
――長い距離の方が得意ですか
そうですね、どちらかというと長い距離の方が得意です。
「自信がないまま出場していた」
――今季、多くのレースで思うように走れていないとおっしゃっていましたが、その原因は何だと思いますか
故障してから、いままでの走りをうまく思い出せないというか、試合に挑むにあたっても自信がないまま出場していた部分があったからではないかと思います。
――走っていて良いときと悪いときはどう違いますか
良いときは無駄な力を使わなくても進みます。でもことしはずっと無理やり動かしている感じがありました。
――昨シーズンの好調と比べて、今季の不調はどう感じますか
何でだろう…というか。結構焦りもありました。
――3年生になり、学校も大変ですか
ことしは結構忙しいかなと思います。いま実験はないんですけど、普通の授業が多いですね。
――現在も一人で練習をされているのですか
そうですね、水曜日のポイント練習はいまも一人でやっています。
――チームの練習と一人の練習は違いますか
でも一人でやることをあまりマイナスには考えません。駅伝などだと一人で走ることが多いので、そういったときの練習になるかなと、良い方に考えてやっています。
――学校のスケジュールは
日によって違いますが、だいたい2限から始まって、遅いと5限までの日と4限までの日がありますね。
――うまく走れなかったときはどう切り替えていますか
その時に何が悪かったのかを考えますが、そればかり引きずるのではなくて、なるべく早く切り替えられるようにやっています。
――苦しいときに支えとなっているものはありますか
速くなりたいという気持ちがあるので、ここで駄目になってはいけないと思っています。
――駅伝シーズンを振り返っていただきます。出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)、全日本大学駅伝対校選手権(全日本)を振り返って、2年連続のアンカーでした
同じアンカーでも展開が違ったので、去年とは全く違いましたね。
――アンカーを走ることはいつ決まったのですか
結構前からアンカーということは言われていました。
――追う展開は
出雲も全日本も最初からガンガンいきたかったんですけど、走り出したら思うようにいかなくて。自分としてはかなり納得がいきませんでした。
――後半の粘りは
全日本は結構後半できつくなってしまって、後半の粘りが大切だと思うんですけど、粘れませんでした。
――体が重く感じてしまったのですか
そうですね。
――部員日誌に「心の中の不安」という言葉がありました
去年が年間を通してずっと良く走れていたので、駅伝を迎えるにあたっても、自分の中に自信があって挑んでいたのですか、ことしはトラックが全くダメで、それで駅伝っていう…。夏合宿も去年ほどはこなせていなくて、そういった中で駅伝を迎えたので、大丈夫かなという不安がありました。
――夏合宿でこなせなかったというのは
練習で離れてしまったりすることも何回かあったので。練習の量はそれほど変わっていないのですが、内容が去年より全然良くなかったです。
――ではレース前に緊張してしまったりしますか
それほど緊張することはないんですけど、やはり心のどこかで自信がないというか、そういう感じですね。
――出雲では前田悠貴(スポ3=宮崎・小林)選手、全日本では佐々木寛文(スポ3=長野・佐久長聖)選手とそれぞれタスキリレーをしましたが、同期の存在はいかがですか
全日本だと後半4区間をすべて3年生でつないで、自分たちの学年が中心となってやっていけるというのは励みになります。
――同期の中でも意識する方はいらっしゃいますか
いや、それほどは…。全員ですね。切磋琢磨(せっさたくま)して。
――いまのチームの雰囲気はいかがですか
まだ故障していたり体調を崩したりしている人がいるので、いまだと少し良くない部分がある気がしますが、まだあと1カ月ありますので、これからいくらでも立て直せると思います。きょうから集中練習も始まったので、しっかりと切り替えていきたいです。
――八木勇樹主将(スポ4=兵庫・西脇工)の存在は
いままでずっと走ってきていて、ことし苦しんでいる姿を見て、やはり走ってくれることがチームとしても1番いいことだと思います。主将がいてくれた方が、チームも士気が上がります。
――今季『三強』と呼ばれる駒大、東洋大のそれぞれの印象を教えてください
駒大も東洋大も(選手が)そろっていますね。
――出雲、全日本とそれぞれに優勝を奪われてしまいましたが
いま『三強』って言われていますが、いまの状況だと、正直『三強』の中に入れるようなチーム力ではないと思います。出雲、全日本ではそういった感じだったので、もっと全員でちゃんと足並みをそろえてやっていかなくてはいけないなと思います。
――その中で気になる選手はいますか
特に気にする選手はいません。いまは自分を早く走れる状態にしないとっていうのが1番ですね。
――上尾シティハーフマラソンは回避されたのですか
そうですね、全日本で結構長めの距離を走ったので。(長い距離が)連発になってしまうので、回避しました。
「もうやるしかない」
前哨戦は共に納得できない結果に
――いまチームの主力として自分に何が求められると思いますか
やはり、重要な区間も走ることになるとは思うので、他の大学の選手にしっかりと勝って、チームに良い流れをつくっていかなくていけないと思います。
――どんな走りをしていかなくてはいけませんか
最低限、去年と同じくらいは走れる状態に戻さなくてはいけないなと思います。
――期待がかかると思いますが、プレッシャーはありますか
外からどうこう言われることに、そんなに気にしないでやっているので、特にプレッシャーに感じたりはしません。
――箱根はどのようなレースが予想されますか
去年はずっとトップを走っていましたが、ことしは出雲、全日本とやってみて、絶対に去年より簡単にはいかない感じはしますね。
――残り1カ月ですが、いま集中的取り組んでいることは
もう一度20キロ以上の距離をしっかり走れるように、長めの距離を走るということですね。これから長めの距離の練習が多くなっていくと思います。
――長い距離に対しては
もうやるしかないです。不安とか言っている場合ではないと思っています。
――箱根はどんな気持ちで走りたいですか
出雲、全日本と負けてしまって、あとはもう箱根しかないので、絶対勝つぞ!という気持ちで走りたいです。
――ありがとうございました!!
(取材・編集 和田真朱乃)
力強い一言をいただきました
◆平賀翔太(ひらが・しょうた)
1990年(平2)4月10日生まれのO型。169センチ、50キロ。長野・佐久長聖高校出身。基幹理工学部情報理工学科3年。自己記録:五千メートル13分45秒83。一万メートル28分41秒42。ハーフマラソン1時間2分08秒。2010年箱根駅伝3区1時間03分27秒(区間4位)、11年2区1時間07分50秒(区間4位)
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