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 陸上競技特集



 【特集】箱根路のキーマン 第8回 高原聖典

 第8回は高原聖典(人4)のインタビューをお送りする。2年で華の2区を走り、次期エース候補として期待されていた高原。しかし、昨年の全日本駅伝後の怪我により、昨季は箱根路を走ることができなかった。今季も回復の糸口が見えないまま、思うような走りができないでいる高原に最後の箱根にかける思いや今の心境をうかがった。
※この取材は12月2日に行ったものです。


怪我と向き合いながらの今シーズン


高原 ――今年出雲と全日本両方出場されていないのですけども、足の故障が長引いた影響なんですか
 まぁそういうことですね。なかなかよくならないです。

――もともとの故障は昨年の全日本の後
 そうですね。一年間くらい走れなくなる時期がありまして、いまもそれがなかなか治らない状態のまま、今まで来ていて。なかなかうまくいかないです。

――上尾ハーフ後の取材では感覚的によくないとおっしゃっていました
 ハーフマラソンを66分台くらいで走ることだったらできるんですけど、そのタイムでは話にならない。はやく治していかないとと思っていろいろやってたんですけど、よくならないまま一年間がたってしまいました。まだ糸口が見つかってないです。

――渡辺(康幸=平8人卒)監督が出雲のときは走れるメドがついたとおっしゃっていましたが
 治療院に通って一時的によくなるんですけど、たぶんそのときに監督がそういっていたと思います。根本的なところはよくなってないです。選手生命を絶つくらいの怪我で、全然走れないですね。

――これからも続けられますよね
 進む企業も決まっていて、迷惑をかけたくないし、なんとか陸上を続けたいという気持ちもあります。

――怪我をされたときは違和感を感じられましたか?
 この練習で怪我をしたというより、徐々に走れなくなっていった感じで。ハムの張りが徐々にぬけるっていう感じでした。

――もうエントリーは決まってるのですか
 もともと監督さんはそのとき調子いい選手を使うので、まだですね。エース区間とかは監督の頭の中で決まっていると思うんですけど、他の区間はまだ未定で練習を見て決めると思います。

――ご自身ではどこを走られると予想しますか
 エース区間と重要区間には間違いなく使われることはないですね(笑)何とかつなぎの区間でそれなりの走りが出来るようにしたいです


「キーマンは八木」


高原 ――夏合宿はなにを重点的にやられましたか
 とりあえず治すこともですが、だいぶ走れていなかったので、距離を踏ん治ったときにすぐ復帰できるようなるべく距離を多く走りました。

――尾崎貴宏(教4)駅伝主将について
 尾崎以外の4年はふがいないところがあるので、ひとりで頑張っていて申し訳ないという気持ちがあります。

――尾崎選手は「怪我が治っていないけど早大の命運を握っているのは高原選手」だとおっしゃっていましたが
 僕自身も自分のことでいっぱいいっぱいで。4年生だからしっかりやれとか言われて、立場的にもプレッシャーなど感じることもあります。でも思いどおりに走れなくて。いまできることをしっかりやっていきたいとおもいます。

――優勝に向けて必要なことは何だと思いますか
 チームのために個人がどれだけ頑張れるかということですね。個人個人が何をすればいいのかを考えて頑張っていくことに懸かっていると思います。

――箱根のポイントになるのはどこ
 今季のチームはエースがいなくなってどこの区間もはずせない。つなぎ区間だからっていいってとりあえず区間5位くらいで、走っていればいいやという気持ちではだめで、どの区間も上位に食い込めるような走りをしていかないと優勝は見えてこないと思います。

――箱根のキーマンは
 八木(勇樹=スポ2)君ですね。彼は練習では力があるので しっかり本番で一発やってくれれば早大の力になると思います。今はなかなか本番で発揮できていないようですが(笑)。本人もいろいろ試行錯誤してやっているのでしっかり結果を出してくれればいいと思います。

――練習に声をかけることとかありますか
 あんまりないですね。自分に精一杯なので。本当は声をかけたりしなければいけないと思うんですけど、今の状態が状態なのでなかなかできないです。

――まだ糸口は見えてこない
 駒大の選手が通っている治療院に行ったりしています。足を治して、バランスを治してくれる先生を探しています。なかなか難しいですね。でも誰かを信じてやらないことにはよくならないです。


家族のために――最後の箱根を駆ける


――この一年振り返って
 辛いことしかなかったです。監督にももうちょっとがんばれよ、4年生らしくしっかりしろよって言われます。結果が出てない以上そう言われるのは当たり前なんですけど、つらいです。過程をいくら頑張っていても結果が出ないことには認めてもらえないのではやく走れるようにしなきゃいけないと思います。

――過去に華の2区を走りましたが、それは今となってはプレッシャーになっていますか
 そうですね。逆にそういうのがあるから自分を苦しめているというか、そういうのが記憶にあるので、今走れない自分がすごいみじめだし、ふがいなく思えてきます。今の結果に満足できないですね。

――辛いなかでの精神的支えは
家族ですね。結構応援してくれいているので、やらなきゃいけないですね。最後に元気で走っている姿を見せたいです。

――アドバイスとかは受けられるのですか
素人なので技術的なことはないんですけど、気楽に思いつめないでというふうには言われます。走れない自分に焦ったり追い詰められたり、周りの目も結構厳しいのでつらかったんですけど、家族の言葉は支えになっています。

――1日の中でリラックスできる時間はありますか
寝る時間ですね。12時間くらい寝ます。同室のやぎのいびきがうるさいんですよ(笑)。本当にうるさくて夜あまり寝れないので、授業のない日中とかにいっぱい寝ています(笑)。

――出雲、全日本と振り返って見えたチームの課題は
出雲も全日本もブレーキする選手が一人か二人いたんですけど、それがなければ優勝争いできたと思うので、全員が20キロしっかり走って力を出し切れば優勝できると思います。

――優勝のライバルは
駒大か東洋大ですね。あと明大がいいチームだと思います。駒大の魅力はエースがいて4年生がしっかりしているところです。東洋大は山がすごいですね。

――柏原選手の魅力は
走力があるところです。スピード持久力って言って、結構速いペースでずっと走っていける能力がすごいです。

――最後に家族やファンの方々に箱根への意気込みをお願いします
箱根に向けて今、自分に出来ることを精一杯頑張ります!

(取材・編集 岡野宏美) 


◆高原聖典(たかはら・きよのり)
 1988年(昭63)3月16日生まれのAB型。167センチ、56キロ。佐賀・白石高出身。人間科学部人間環境科学科4年。自己記録:五千メートル13分54秒29。一万メートル29分07秒05。ハーフマラソン:1時間3分9秒







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