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 第193回日本体育大学長距離競技会 4月20日 神奈川・日体大健志台グラウンド



 主力に自己記録続出!収穫のレース

部内1位で駆け抜けた高原(左)と大学初レースで自己記録を更新した中山  第193回日体大記録会は20日、日体大健志台グラウンドで行われ、早大からは19選手が出場。24組にエントリーされた選手を中心に、7人が自己ベストを更新する収穫の多い記録会となった。チーム1位は高原聖典(人3)で14分1秒00の組2着。東京六大学対校大会(六大対校)で鮮烈なデビューを飾った矢澤曜(教1)が組6着で14分3秒84。中島賢士(スポ2)は14分5秒53で組11着。三田裕介、中山卓也(ともにスポ1)はそれぞれ14分6秒41、14分8秒20だった。以上5選手はいずれも自己記録を更新した。好結果の続いていた高橋和也(スポ4)は14分16秒96に終わり、高校以来の自己記録更新はならなかった。

 自信を失いかけていた期待の準エースに笑みが戻った。高原が14分1秒00のタイムをマークし、従来の記録(14分18秒69)を2年ぶりに更新した。「13分台を狙ってたんですけど、力不足だった。でもベストだったので、良かった」。京都シティハーフマラソン、六大対校と失敗レースが続いていた高原。立ち込めていた不安の色を完全に拭い去った。

 冷静だった。入りの1000メートル通過が2分53秒など、中盤までスローペースで進む展開。これまでは遅いペースにじらされて先頭で引っ張り、後退する失敗を繰り返してきたが、この日は集団の流れに身を置き、力を蓄えた。残り1周を12番目で迎えたが、千五百メートルも得意という自慢のスピードでフルスロットル。400メートルトラックを1周する間に実業団選手など10人を抜き、2800メートル付近から独走していた入船敏(カネボウ)に続いてゴール地点に姿を現した。

 雪辱のチャンスも逃さなかった。不発に終わった六大対校の五千メートルでは、中盤でルーキーの矢澤に置き去りにされる屈辱を味わった。「悔しかった。誰にも負けたくないんですけど、特に1年生には絶対に負けたくない」と静かに闘志を燃やした。この日は先行していた矢澤をラスト1周でかわし、部内1位を奪い取った。「いきなり上級生が負けていては優勝を狙えるチームとは言えないので、1年生は意識してしっかり負けないように頑張ってます」。人一倍負けん気の強い性分もチーム内で竹澤健介主将(スポ4)に次ぐ選手に台頭した一因だ。

 反面に悔しい気持ちもある。狙っていたタイムの13分台にはわずかに1秒届かなかった。出場30人中19人が13分台、うち5人が日本人学生だった25組の結果を見て、「最終組の方がいい感じで走れたと思うので、最終組の方が良かったかな…」と本音がのぞいた。渡辺康幸監督(平8人卒)も「最終組に入れたかった。きょういいペースだったんですよね。失敗したかな」とポツリ。一流ランナーの証しとなるタイムは、関東学生対校選手権(関カレ)で再び狙うつもりだ。

 「関カレでは13分台を狙っていきたい。関カレに向けてピークを合わせて、頑張ります」と力強く誓った高原。昨年は実力が足らずに出場すらできなかった舞台で、この1年間の成長した姿を見せつける。

(石川祥子)


◆主な出場選手の結果
【男子】
▽21組
高野寛基 14分20秒75(3着)
三輪真之 14分43秒67(23着)
神澤陽一 14分46秒64(26着)
▽24組
高原聖典 14分01秒00(2着)自己新記録
矢澤 曜 14分03秒84(6着)自己新記録
中島賢士 14分05秒53(11着)自己新記録
三田裕介 14分06秒41(13着)自己新記録
中山卓也 14分08秒20(18着)自己新記録
高橋和也 14分16秒96(30着)

★ルーキー3人が大学初レースで自己ベスト更新!

 新入生の矢澤、中山、三田がそろって自己記録を更新。渡辺監督も「(新入生は)順調。一発目であれだけ走れれば十分」とうなずいた。高校時代の実績抜群のルーキーたちだが、伸びしろも十分に感じさせる。「ペース走という感じでゆとりを持って走ったが、意外にも自己ベストが出た。きょうは疲労感もないので、もう少しいける」と三田。中山も「大学初のレースにしてはまあこんなもんかなという感じ」と笑った。ほかの選手に比べて実績では劣る矢澤も、大学入学後は同世代ナンバーワンの活躍を見せる。別メニューで練習を進める八木も合わせ、“史上最強世代”という形容は早くも伝説ではなくなろうとしている。

★先輩の意地! 中島もベスト更新

 序盤は後方でレースを進めていた中島は徐々に順位を上げ、部内3位でゴール。新入生と競い合って自己記録を約10秒短縮した。「順調に練習が積めていたのに京都ハーフのときは失敗してしまい、不安があった。ベスト更新できてよかった」とホッとした表情を浮かべる一方、三田、中山には先着したが矢澤には一歩届かず、時折悔しそうな表情ものぞかせた。「年下には負けたくない」と闘志をむき出しにする中島。ルーキーとの相乗効果で、2季目の誓い「飛躍」を成し遂げてみせる。

◆コメント
渡辺監督
(組は)力が一緒の選手を同じ組に入れました。(きょうの結果を全体的に見て)最終組に入れたかったんですけど。記録を狙いたかったので。13分台は狙わせたかったんですけど、出ませんでした。でも今までの練習の流れがすごく良かったので、みんなそれなりには走ってくれました。(最終組に入れたかった?)きょういいペースだったんですよね。失敗したのかな。こればかりはちょっと分からないので。運もあります。(個々を見て良かった選手は)最終1つ手前の組に入った選手はみんな14分1ケタくらいで入ってきてくれた。あの辺がうちの主力。ただ、良かったというか、もう少しそのレベルがワンランク上にいかないと、駒澤を食っていくにはあと一歩かなと思います。(もう少し記録を出してほしかった選手は)三輪とか神澤のあの辺のメンバーですよね。(選手たちに掛け た言葉は)きょうの結果を受けて、自分で良いか悪いか分かってると思います。でも最終的に五千メートルを狙うわけではない。練習の一環として出してるだけなので。次のレースにつながる走りだと思いますけど、何人かに限ってはちょっと不甲斐ないといいますか、もうちょっと頑張ってもらいたい選手もいました。これで満足は全然しませんし、もう1 回チームを立て直さなければいけない。(もうちょっと頑張ってほしい選手というのは、24組では高橋和選手ですか)高橋は元々千五の選手なので、その中ではまだ走ったほうかなというのはあるんですけど。もう少し早い方がいいかなっていうのはありますね。インターハイチャンプなので、力的にはまだまだある子なので。今年が多分最後の駅伝シーズンになると思うので、そこでメンバーに入ってくれればっていうのはありますね。(千葉クロカンや立川ハーフなど高橋和選手のロードシーズンの活躍は)僕としては千五で勝負させるよりは駅伝のメンバーとして使いたいと思っています。長い距離も走れるようになってきましたし、だいぶ人間的にも身体的も変わってきている。関カレ、全カレは千五で出すんですけど、秋冬のシーズンにメンバーに絡んできてくれればいいなって思います ね。(きょうチーム1位の高原選手の走りは)高原はエース区間を走りましたので当然と言えば当然ですし、1年生には負けられないっていうのもあったでしょう。(きょう出ていない加藤選手は)加藤は関カレのハーフに出すので、いま練習は順調に進んでいますし、竹澤と八木は別メニューでやっているので。このメンバーに竹澤と八木が加わるとまた違 うチームになってくる。故障や体調の良し悪しがあるので全部が全部前年と同じ結果というのは難しいが、その辺はこれからうまく合わせられるようにしたい。(竹澤選手と八木選手は故障?)いまはもう練習しているので。二人に関しては練習の流れが全然違うので、別メニューを組んでやっているということです。竹澤は関カレには出さないです。竹澤に関しては日本選手権がありますし、八木に関してはインカレに合わさせます。(尾崎選手は)尾崎もハーフに出すので、練習しています。(新入生は練習はよくできていますか)順調でしょう。一発目であれだけ走れれば十分ですよね。(今年は日本学生対校選手権(全カレ)が9月ですが)もう全カレは考えていないです。駅伝シーズンしか見ていないので。勝負をする年だと思っていますので。しっかり秋冬シーズンはベストメンバーでいきたいなと思っています。(全日本予選もありませんが6、7月は)それぞれ個別に記録を狙う試合をつくるかもしれませんが、まずはインカレが終わってからです。(次は平成国際大の記録会?)練習の流れで出すだけです。

高橋和
(きょうの走り、タイムは)タイムは13分台を目標に臨んだので、全然良くなかったです。一応、大学ベストでセカンドベストになるんで、いい評価もできるかもしれないですけど、反省点も多く内容的には良くなかったです。(具体的は反省点は)位置取りが良くなかったです。人数が多く、ごちゃごちゃしていた中で集団の中盤に入ってしまい、レースに乗り切れなかったです。また、レースの変化にも対応し切れなかった。監督からも位置取りだけは気をつけろと注意されていたんですが…。それによって無駄な体力を使ってしまいました。(調子の方はいかがでしたか)調子は悪くはないんですが、疲れが溜まっています。(就職活動の影響も)そうですね。一日中スーツを着て歩き回ったりと精神的にも疲れます。肩とか凝っちゃうんですよ(笑)。あしたもあるんで、きょうはこれから先輩のお宅に泊まらせてもらって、スーツでお邪魔していろいろ相談に乗ってもらいます。徹夜です(笑)。(練習の方はどのようなメニューを)Aチームを先頭で引っ張っています。去年と比べ、部員のレベルも高くて質の高い練習が積めていると思います。(きょうは下級生と同組でのレースでしたが、意識は)きょうは他校の選手より学内の選手を意識していて、後輩に見せ付けるような走りをして結果で引っ張りたかったのですが。前の組でも後輩のほうが結果を出しているのを見ていて、自分がと思っていたのですが、チーム内でビリになってしまってショックはデカかったです。まだまだ力がないということです。もっとがむしゃらに積極的にできたと思います。守りの走りになって良くも悪くもなくという無難な走りになってしまいました。(レース後監督からは)「悔しいだろ?」と。関カレの前にもう一度走っておきたいだろ?ということで、5月4日の平成国際大学の記録会に参加します。(そこでの目標は)やはり自己ベストの更新、そして13分台ですね。五千はあまり走る機会もないので、出せるときに出しておかないと。記録はしょせん記録なんですけど、自信にもなりますし。(関カレも近いですが、優勝へ向けての課題は)ここぞというときの集中力だと思います。チャンスをもらってもものにできていないと最近感じているので、機会を与えてくれている監督のノルマや期待にこたえられるようにしたいです。関カレなどのエンジを着る大会では、記録よりも順位。勝ちにこだわっていきたいです。

三輪真之(人4)
(きょうの結果を見ていかがですか)言葉にできないくらいショックでした。1年生の勢い見たらしっかり引き締めないといけないなと、あらためて再確認しました。(コンディションはいかがでしたか)風邪気味だったので、あまり良くなかったです。(きょうのレース展開は)ペースが遅くて、最初の2000〜3000メートルは普通にいけたのですが、そこから急にガクっときてしまいました。でもこれからは関カレに向けて、就活も終わったので、疲れをとってコンディションを整えて、関カレではしっかり走りたいと思います。(今後の課題は)スピードがないので、きょうのワセダの最後に走った連中に割って入れるスピードが欲しいです。(次の予定は)ゴールデンウィークの早大記録会の三千メートル障害です。

高原
(きょうの位置づけは)関カレの選手選考も兼ねたレースでした。(目標タイムは)13分台だったので、あと少しでした。あと1秒でした。(六大対校で失敗した後でしたが)自信をなくしていました。きょうはワセダで一番を獲ろうと思っていました。1年生には負けたくなかったので。13分台を狙ってたんですけど、やっぱり力不足でした。(きょうにピークを合わせてきた)六大はまだ疲れがあって、本調子じゃなくて。徐々に合わせてきました。(新入生は意識しますか)はい!すごい有名なので。いきなり上級生が負けていては優勝を狙えるチームとは言えないので、1年生は意識してしっかり負けないように頑張ってます。(特に意識する新入生は)全員です。中山、三田、八木、矢澤です。(それではきょう1年生に勝ったことに関してはいかがですか)でもまあ勝って当たり前だと思っているので。1年生に限らず、誰にも負けたくないです。(このタイムに関しては)満足はしてないですね。関カレで13分台を狙っていきたいです。(きょうのレースは自信になった?)自信にはまだなってないです。タイムもそんなに早くないので。でも徐々には。ベストだったので、良かったです。(きょうのご自身の走りに関しては)3000メートルまでスローペースだったので、いまいちスピードに乗り切れないというのはありました。最終組の方がいい感じで走れたと思うので、最終組の方が良かったかなと思うんですけど。(きょうは前に出なかった)いい位置で行こうとは思っていたが、前に出て引っ張ろうとは思わなかったです。タイムが出ないので。(調子は)悪くはないです。絶好調ではないですけど、関カレに向けてピークを合わせて、頑張ります。1年生には負けないです。みんなにも負けたくないんですけど、特に1年生には。(関カレは)多分五千か一万だと思うんですけど、それも記録会次第です。

中島
(きょうのレースで自己ベスト更新されました)順調に練習が積めていて、それでも京都ハーフのときは失敗してしまったので、不安があったんですけど、ベスト更新できてよかったです。(以前の取材では下級生に負けたくないとおっしゃっていましたが)矢澤には負けてしまったんですけど、あとの2人にはギリギリで勝てました。年下には負けたくないですね。(その気持ちがモチベーションのアップにつながっているんですね)そうですね。強い新入生が入ってきて練習の雰囲気はすごくいいです。刺激にもなるし、質の高い練習が積めていると思います。(今度の早大記録会では三障に出場なさいますがその位置づけは)六大対校は感覚を取り戻すのが目的だったので、今度は関カレでしっかり戦うための準備の大会として位置づけています。タイムを狙っていきたいです。(最後に今後の目標は)五千メートルでは13分台を狙うのと、三障では8分台を狙いたいです。去年駒野(亮太=平20教卒)さんが関カレで優勝したときのタイムに近付けるようにしたいです。

高野寛基(スポ2)
(きょうの結果を見ていかがでしたか)目標としていたタイムは出たのですが、最後高校生に負けてしまい、まだ足りない部分も多いので、また練習を積み、頑張っていきたいです。(きょうの位置づけとレース展開は)きょうの記録会は練習のつもりで、一定のペースでいければいいかなと思い、臨みました。レース展開は最初の1000メートルは遅くて、人とのぶつかり合いも結構あって、厳しかったのですが、1000メートル過ぎからは安定して走れて、ラストも徐々に上げていけたのでそこの展開は良かったと思います。あとはラストスパートの絶対的なスピードもっとあげていけたらいいなと思います。 (一時期、入院されたと聞いたのですが)腹が痛くなって、病院に行っていろいろ診断を受けた結果、1週間ほど入院していました。(今は体調は)今は大丈夫です。(2年になりましたが、意識の変化は)強力な1年生が入ってきて、1年生に負けている場合じゃないという気持ちが生まれました。今までBチームで練習してきて、直接練習することはなかったのですが、これからAチームで練習するので、1年生に負けないように頑張っていきたいと思います。(今後の課題は)入院していた分を取り戻して、体調を整えて、自己ベストを出したいです。(次の大会は)ゴールデンウィークに平成国際大学で記録会があるので、それに向けて頑張っていきたいです。

中山
(大学初レースでしたが)初めてのレースなので、良いスタートが切れるようにと思って臨みました。(レースを振り返って)大学初にしてはまあこんなもんかなという感じです。(大学の練習はいかがですか)そうですね、やっと慣れてきたという感じです。(次のレースに向けて意気込みを)他の大学の先輩たちのリズムについていけるように練習していきたいと思います。

三田
(自己ベスト更新です。きょうの走りを振り返って)最初からペース走って感じで、ゆとりを持って走れました。走った後、記録はどうかなと思いましたが、意外にも自己ベストが出ました。きょうは疲労感もないので、もう少しいけると思います。(大学での初レースということですが、大学生のレベルは)はじめは緊張しました。しかし、大学や実業団の先輩たちも走れば1人の選手なので気が引けることはなかったです。次のステップになりました。(大学の練習は)スピード面、スタミナ面でも高校より上なので、試合、練習を重ねて記録を出したいです。(これからの練習、どこを強化していきたい)体が浮かないように、上半身のウエイトを重点的にやっていきたいです。きょうはラストで体が浮いてしまったので、抑えていきたいです。(近い目標としては)関カレで良い結果を出して、チームに貢献したいです。

矢澤
(自己ベストでした)合宿があって、六大対校があってという流れの中でうまく練習が積めてきたので、うまく流れに乗れたと思います。(レースを振り返って)スタートが悪かったんですけど、ちょっとずつ前に詰めていってちょうどいいペースで走れました。最後ペースが上がってからがきつかったです。(描いていたレース展開は)記録会なので前で引っ張ってくれる流れに乗ってタイムが出せればと思っていました。(六大も良かったですし順調ですね)きょうは地元だったので高校の後輩とかが自分のレースの時間まで残って応援してくれて、すごくうれしかったです。(次のレースの予定は)5月5日に平成国際大学で初めて一万を走ります。









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