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第41回東京六大学対校大会
4月5日 国立競技場
3年ぶり総合V奪還!
東京六大学対校大会は5日、国立競技場で行われ、早大は総合162点を獲得し、法大から第38回以来3年ぶりに総合優勝を奪い返した。
トラック部門は合計93点で1位を獲得。6種目で二桁得点を奪い、法大の77点に大きく差をつけたことが総合優勝に直結した。
110メートル障害は13秒台の自己記録を持つ飯田将之(スポ3)が圧倒的なレースを見せ、14秒43で優勝。100メートルでは木村慎太郎、木原博(ともにスポ3)がワンツーフィニッシュを飾った。昨季1位の4×100メートルリレーは2走江里口匡史―3走小原真悟(ともにスポ2)間でのバトンパスに失敗し、途中棄権。4×400メートルリレーは3走終了時まで早大が1位を守っていたが、法大のアンカー金丸の前に屈し、惜しくも3分12秒44の2位に終わった。
駅伝での活躍をにらむ長距離部門の選手もチームの優勝に大きく貢献した。千五百メートルでは高橋和也(スポ4)がラストスプリント勝負を制して3分58秒49のタイムで優勝。また五千メートルではルーキーの矢澤曜(教1)が14分16秒53で2位に入り、鮮烈なデビューを果たした。積極的にレースを進めた高原聖典(人3)は中盤失速し、14分34秒45で3位。三千メートル障害では中島賢士(スポ2)が高校時代の自己記録をわずかに更新する9分9秒15で3位、三輪真之(人4)が9分10秒14で4位だった。
フィールド部門はやり投げの矢野恵大(スポ4)が自己記録を更新する67メートル56の投てきで2連覇。合計では69点を獲得し、2位だった。
今年度は日本学生対校選手権(全カレ)が9月開催のため、春は大半の選手が5月17、18、24、25日に行われる関東学生対校選手権(関カレ)へ一層の意気込みを見せる。それぞれの思いが咲き乱れるトラックシーズンがいま、幕を開けた。
(石川祥子、今泉博敬、菅原輝波子、宮沢直樹)
★この強さは本物だ! 高橋和が優勝
高橋和がまたやってくれた! 2月の千葉国際クロスカントリー大会、3月の日本学生ハーフマラソン選手権の入賞に続き、トラック初戦となる今大会では千五百メートルで優勝。またしても好成績を残した。この日、高橋和は積極的な試合運びを見せる。序盤からトップ集団を形成しレースを引っ張る。その後、集団が崩れることなく試合は進み、混戦状態のままフィニッシュを迎えた。ラストの直線勝負となった中で、最後に後続を振り切り先頭でゴールテープを切ってみせたのが高橋和だった。きょうも得意のラストスパートは健在で、好調の要因を尋ねると「何ででしょうね?」といたずらっぽく笑った後に、「最上級生としての自覚が強い」と答えてくれた。チームの中心として走り続ける高橋和。その存在感は増すばかりだ。
★ルーキー矢澤が鮮烈デビュー
大学デビュー戦は意外と早く回ってきた。「力的にはもっと強い1年生がいる」が、スポーツ科学部の学部オリエンテーションがあるため出場できない。そこで、教育学部の矢澤が出場することになった。「期待されて出たわけじゃないです」と控えめな態度で話す矢澤だが、走りは積極的だった。「先頭グループについて、いけるとこまでいこうと思った」という言葉通り、序盤から3番手につけると3000メートル手前からは他大の選手との一騎打ちに。ラスト3周で「いけるとこまでいこう」とトップに立ったが、最後の直線でかわされ2位でゴール。優勝はならなかったものの、若さ溢れる攻めの走りで堂々のデビューを果たした。大学の練習にはまだ慣れていないというが「高校では一人で練習していたので刺激になる」と言うように、良い練習が積めている。これからの飛躍に期待大だ。
★高原は中盤に失速…3位に終わる
次代のエースとして今季のさらなる飛躍が望まれる高原は五千メートル3位と不本意な結果に終わった。序盤は持ち前の積極的な走りを展開したが、2800メートル付近で突然後退し、入部したての矢澤の後塵を拝す屈辱を味わった。「(走れなかった原因は)考え中。これからしっかり反省して次に生かしたい」と伏し目がちな表情で国立を後にした高原。練習の手応えは実感として得られているだけに、今月20日の日体大記録会の五千メートルではきっちり“リベンジ走”を果たして駅伝ファンの安心を取り戻してくれるはずだ。
★中島 コーチ直伝『ライダーキック』で活躍狙う!
高校以来の三千メートル障害に出場した中島。ハードル・水濠の練習をほとんど行わずに当時の自己記録(9分9秒39)をわずかではあるが上回り、「次に確実につながる走りができた。今度どういう走りができるか楽しみ」と相好を崩した。関カレも同種目で出場する予定だが、ワンツーフィニッシュした法大の選手を見てハードリングの大切さを痛感。「ハードルで離されて、その後詰めている感じなので、やっぱりハードルをちゃんとやらないとダメだと思った」と課題を口にした。実は秘策がある。2002年(平14)関カレ3位など同種目で多くの実績を誇る相楽豊コーチ(平15人卒)直伝の技、『ハードルはライダーキックする』。「きょうはできなかったんですけど、相楽さんの教えを守るだけです」と中島。床屋で失敗し、泣く泣く自分で丸めることになった髪型が元通りになるころまでにはマスターしてみせる。
★三輪、調整不足響き4位
昨年と同じく三千メートル障害での出場となった三輪。レース序盤こそ先頭にぴたりとつき、前に出るタイミングをうかがっていたが、レース終盤、調整不足が響き主導権を奪うどころか、引き離されてしまう。結局、最後は同じく早大から出場した中島にも抜かれてしまい、4位という結果に終わった。ついに最終学年を迎えた三輪。今回は不甲斐ない結果に終わってしまったが、次の大会までにコンディションを整えて最高の走りを見せてほしい。
★江里口が8か月ぶりにケガから復帰
ケガで試合から遠ざかっていた江里口が4×100メートルリレーに出場し、8か月ぶりとなるレースに挑んだ。バトンパスの失敗で結果は失格だったが、自身の走りについては「悪くはない。今の段階ではこのレベルです」と手応えを感じられたようだ。「追いつめられることも苦しいこともあった」と振り返るように、選手にとって練習ができない時期は本当につらいものだ。だが、「いろいろな方に言葉をかけて頂いて、ここで終わっちゃいけないと思った」と多くの人の支えを力にケガを乗り越えることができた。今季の目標は「関東インカレで100メートルと4継優勝」、そして「日本選手権で3位以内に入り、標準記録を切ってオリンピック」。つらい時期を経て、江里口の勝負のシーズンが開幕した。
★矢野が自己ベスト更新で連覇達成!
2年連続で出場したやり投げの矢野が見事に連覇を成し遂げ、同大会同種目のチームの連覇記録も『10』に伸ばした。「先輩達がずっと積み上げてきたものなので、記録よりも勝たなきゃという気持ちが強かった」と矢野。気合を乗せたやりはそれまでの自己記録を48センチ上回る場所に落下した。ここ1年で約5メートルも記録を伸ばしている成長株は、「まだまだ行ける」と自信を隠さない。「インカレで表彰台に乗らなきゃと思っているので、最低3番ですね。記録より順位です」。ラストシーズンの目標を語るその目はきらきらと輝いていた。
◆コメント
高橋和
(きょうの位置づけ)練習の一環です。(結果は)勝つことを重視して臨んだので、優勝できて良かったです。レース前は優勝しなければと思い、緊張し、不安でした。チームが優勝するためにも最上級生が勢いをつける走りをしなくてはと思いました。4継の失敗も見ていたので、それを取り戻したいと。(好調が続いていますが)何ででしょうね。最上生としての自覚が強く、いい方向に回っています。(体調は)最近、就活をしていて、精神的にも肉体的にもきついんですけど、その中でも結構練習ができていて。緊張感を持って生活できています。(その緊張感がいい方向に?)今のところは(笑)。(合宿ではどのような練習を)トラックへの移行期間なのでスピードが落ちないようにスピード練習も多少しました。でも、距離の練習もして、距離+スピードって感じでどちらかに固執しないように。(トラックシーズンの目標は)関カレの優勝です。関カレは記録より結果にこだわってやっていきたいです。記録は7月に北海道で記録を狙える大会に出してもらえる予定なので。千五百メートルと五千メートルだと思います。そこでは、千五百メートルで偉大なワセダ記録を更新して、名を残してみたいです。(次は)記録会に五千メートルででます。13分台ですね。
三輪
(トラックシーズンの開幕戦でしたが、今日の結果はいかがでしたか)全然ダメでした。点数は30点です。今日のレースは調整してない中で、きついなりにどこまでいけるかが課題だったのですが、ハードル練習が不十分で、うまく噛みあうことができなかったです。(4年生になりましたが、意識の変化は)1、2、3年はただ走っていればよかったのですが、4年生になり下級生を指導し、引っ張っていく立場になったことで、広い視野で周りを見なければいけなくなりました。それが逆に自分にも甘えが出ないようにいいプレッシャーをかけています。(次のレースは)4月20日の日体大記録会です。
矢野
(やり投げはずっと優勝続いてるんですよね)今年で10連覇です。(やっぱりその記録に思い入れはありますか)そうですね。先輩達がずっと積み上げてきたものなので。記録よりも勝たなきゃという気持ちが強いです。(来年からも大丈夫そうですか)大丈夫だと思います。いい後輩もいるし新しい1年生も入ってきたので、そこは後輩に任せます。ずっと続けてもらえると思います。(きょうの記録については)自己ベストです。狙ってはいなかったんですけど、調子が良くないわりにまとめられました。(では納得のいく投てきですね)まあ合格点ですけど、まだまだ行けると思います。(これからの目標)インカレで表彰台に乗らなきゃと思っているので、最低3番ですね。記録より順位です。記録はそれなりに出るものなので。(次の試合は)4月20日に記録会があって、その後の関カレにしっかり合わせていきたいです。
高原
(きょうの位置づけ)1番最初のレースなので、いいスタートが切れればと思っていました。(調子は)調子は悪くはなかったです。(五千での出場でしたね)千五に出る予定だったんですけど、合宿を終えたらいつの間にか五千になっていました。(きょうのレースについては)最低でした。後半ちょっと離れてしまって、納得のいくレースではなかったんですけど、しっかり反省して次に生かしたいと思います。(きょう悪かった原因は)考え中です。(監督からは)この結果をどう受け取るか、しっかり考えろと言われました。(鴨川合宿は)合宿自体はいい感じで練習積めたので、次は日体大記録会の五千メートルなので、きょうダメだった分次はしっかりと記録を出して、自信をつけられるように頑張りたいと思います。(日体大記録会では)ベストを狙って、関カレでは五千で使ってもらえるようにしっかり記録を出したいです。(次のレースへの意気込みは)きょうダメだったのでどうなるか分からないんですけど、狙えるレースはこの4月の日体しかないので、自己ベストは必ず出したいです。
中島
(きょうの位置づけ)高校以来の三千メートル障害で、相楽さんにも「動かないだろう」って言われていたので、感覚を取り戻すという感じでした。(以前は五千で出る予定とおっしゃっていましたが)五千で最初出る予定だったんですけど、鴨川での合宿で三千メートル障害と言われました。(それはなぜ)やっぱり矢澤とかも走れていましたし、あと対校戦なので三障でも点数を取らないと危ないと思うので、そういうことだと思います。(関カレは三障で出る予定ですか)そうですね。2週間後に日体で五千を1回走って、ゴールデンウィークの早大記録会で三障も1回やって、関カレは三障で。(三障で出るというのはどうですか)メインの五千、一万で勝負したいという気持ちもありますが、全カレに出れるだけでもすごくうれしいので、一生懸命頑張りたいと思います。(きょうのレースに関しては)最初3分くらいでいい感じで入ったんですけど、ハードルが全然かみ合わなくて、足がちょこちょこなっちゃいましたね。水濠も沈んじゃっててダメでした。初戦にしては、そんな良くはないんですが、まあまあかなと思います。(ラストで三輪選手を抜きましたが)三輪さんには最後いったら負けないだろうと。三輪さんは僕と同じくらいハードルが下手なので(笑)。でも法政の人を見ているとやっぱり僕たちはハードルで離されて、その後詰めている感じなので、やっぱりハードルをちゃんとやらないとダメなのかなと思いました。(きょうの結果に関しては)次に確実につながる走りができたかなと思います。今後の早大記録会でどういう走りができるか楽しみにしています。(三障の課題は)ハードリングですね。あとは練習の中で変化走を入れて、ペースの上下に対応できるように練習していきたいです。(調子は)良くもなく悪くもなくですが、故障しないのが一番なので、故障だけはしないように気をつけていきたいです。今年は新入生がみんな強い子なので、刺激をもらって、いい相乗効果が生まれて、チーム全体として飛躍の年になるんじゃないかと思います。(次の試合に向けて)三障だけじゃなくて五千でしっかりタイムを出さないといけないので、日体大で、新入生と4人一緒に最終組の1つ前の組で走るので、新入生には絶対に負けないように。きょうなんかも矢澤がいい走りをしていたので、負けられないなって。(やはり新入生の活躍は刺激になりますか)年下には絶対に負けたくないので。4人は強い選手。特に八木(勇樹=スポ1)は同部屋なので負けたくないですね。
江里口
(ケガからの復帰戦でした)8月以来、8か月ぶりの試合でした。(いつから練習は始められたんですか)12月の下旬です。それまでは走れなくて補強などをしていました。(どういうケガだったのですか)舟状骨(足の甲のあたり)の疲労骨折です。特に回復に時間のかかる部位らしいです。(走れるようになるまでは、やっぱり精神的につらかったですか)追いつめられたり苦しいこともあったんですけど、いろいろな方に言葉をかけて頂いて、ここで終わっちゃいけないと思いました。走れるときのために今は我慢という気持ちでした。(実際きょう走った感触はいかがでしたか)今季初レースでそんなに調整もしていないので足の様子見という感じでしたが、悪くはないと思います。今の段階ではこのレベルです。今は練習を積んでいる時期ですが関東インカレや日本選手権は調整をしっかりしてタイムも出てくると思います。(きょうはバトンを失敗してしまいましたが)ワセダの4継でバトンを落とすというのはやっぱりチームの流れに影響が出てしまうので、自分たちがどうよりもそっちへの気持ちが大きいです。(リレーの練習はどのくらいしているのか)3月中旬くらいからやっているのですが、練習からうまくいっていなくて、それを対処できない結果がきょう出てしまったと思います。(今季の目標は)関東インカレで総合100点以上が目標なので、そのために自分のやるべきことをやることです。100メートル優勝、4継優勝です。(その先は)日本選手権で3位以内に入って、標準記録を切ってオリンピックに出たいです。
矢澤
(走っての感想は)大学入って1本目のレースで、エンジを着て周りからの目もありますし、気合が入りました。(結果については)十分すぎるくらいの結果だと思います。(自己ベストは)14分7秒です。(メンバーはどうやって決まったんですか)力的にはもっと強い1年生がいるんですけどスポ科のオリエンテーションがあって、自分が機会をもらえました。期待されて出たわけじゃないです。(どのようなレースにしようと思っていたか)先頭のグループについて、いけるとこまでいこうと思いました。(2位に上がったときは優勝も狙えると思いましたか)そういうのはなかったです。いけるとこまでいこうと。(ラスト3周で先頭に出ましたが)あまり何も考えてなくていけるところまでいこうと思いました。(最後抜かされてしまったんですがラストスパートが苦手とかあるんですか)はい、スピードは課題です。(では持ち味は)前についていくということだと思います。(大学の練習には慣れましたか)まだですね…。自分でメニューを考えたりするのが難しいです。(同学年に力のある選手がいますが)高校では一人で練習していたので刺激になります。(先輩方にも何か教わったりしますか)はい。箱根で2位になったチームで、そんな中でやれてすごくうれしいです。(これからの目標は)2、3、4年で走れるように基礎を作っていきたいです。
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