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陸上競技特集
加藤創大インタビュー
次代のエースが世界の舞台を駆け抜けた。第24回ユニバーシアード(ユニバ)バンコク大会出場を果たし、ハーフマラソンで見事に5位入賞を果たした加藤創大(スポ2)。春シーズンは不調に苦しみ続け、全日本大学駅伝(全日本)予選会の正選手からも外れたが、低迷下でも国際舞台で結果を残すところはさすがの一言。ユニバを通して見えたもの、さらには気になる夏合宿の様子から約2週間後に開幕を迎える駅伝シーズンのことまで色々とお話をうかがった。
――まずはユニバについておうかがいします。海外はいつ以来でしたか
1回、小学校の4、5年生の頃に観光でカナダとアメリカに行ったことがあります。海外レースというのは初めてでした。
――慣れない海外ということで食事面は大丈夫でしたか
大丈夫でした。むしろ太ったくらいです(笑)。バイキング形式なんですけど、むこうの人が盛ってくれて、量がすごく多くて。ケーキ取り放題でアイスもタダで。甘い物大好きなので、レース後はケーキばかり食べていました。
――タイの気候はどうでしたか
雨季だったので、太陽がほとんど出てなくてずっと曇りでした。湿度が高くて。気温は日本よりも低かったんですけど。すごい汗が出るので、走りづらいと言えば走りづらいです。
――レース展開は
最初の10キロくらいで先頭集団は6人に絞られていました。自分も豊田(元神大・現山陽特殊製鋼)さんもその中にいて。そのまま6人で行って、ラスト4キロでモロッコ人2人がばーっと出て集団がバラけてゴールという感じでした。自分は6人の中の一番後ろについていて、途中何度か離れそうになりながらも頑張って。豊田さんも一緒で、途中すごい苦しそうなところもあって。とりあえずモロッコ人2人がめちゃくちゃ強かったです。あとの4人はみんなぐだった走りでした。メダルを狙えたといえば狙えたんですよね。
――5位という結果に関しては
メダルが欲しかったと言えば欲しかったです。でも、コンディションもあまりよくない中で粘れたのかなというのはあります。
――いつ頃から別メニューで練習をしていたのですか
全日本予選が終わった後ぐらいからです。調子もよくなくて、いっぱいいっぱいな中で練習したので、結構つらかったです。けれど、走らなきゃしょうがないので。
――調整は上手くいっていたのですか
一時期すごい悪かった時に比べるとできてはいたんですけど、万全という感じではなかったです。練習とかも1回レースが近くなってできなかった時もあったので、正直やばいなと思いながらスタートしました。
――その体調であれば、5位は上出来なのでは
でも、監督は「完走すればメダルぐらいはいけるだろう」と言ってたので。実際ハーフマラソンはメダル取りやすい種目なので。あの調子で5位は妥当だったのかなと。
――ユニバで得た収穫、課題は
一応日本代表だったので、それを経験できたっていうのが自分にとってプラスになったことかなと思います。課題は、高いレベルになってくると調整の段階で100パーセントの力を出せる状態でスタートラインに立たなきゃ全然通用しないんだっていうことです。国内のレースでももちろんそうなんですけど、そう思いました。
――代表に内定してから色々な面で周りの見る目も変わったのでは
渡辺(康幸監督=平8人卒)さんには、「日の丸つけたんだからお前がチームで上の方でやっていかなきゃいけないぞ」と言われたりしました。
――重圧を感じることも
一時期、全然走れてなかった関カレ(関東学生対校選手権)や全カレ(日本学生対校選手権)の時に、「こんなんでいいのかな」と思ってたんですけど、そればっかり気にしていてもどうしようもないと思ったので。今はその重圧もないです。
――同じハーフマラソンに出場した豊田選手とは話しましたか
色々と世間話をしました(笑)。レースの話はしなかったです。実業団の話を聞いたりだとかしました。
――他の長距離の代表選手と話したりは
他の長距離の選手に2年生が多かったので。宇賀地(駒大)、高橋優太(城西大)、菊池敦郎(順大)と仲良くなりました。桃鉄(TVゲーム)やったり、くだらない話をしました(笑)。レースの話はあんまり。駅伝誰が何区いくんだろうっていう話は少ししました。
――今シーズンを振り返って。春先から調子が上がらず、苦しいシーズンだったと思いますが
最初の一発で5000メートル13分台が出て、そこから全然ダメで。監督からも期待されているのが分かっていたので、期待に全然応えられない自分が悔しくて。かなり春は悩みました。
――当時は不調について「何で走れなかったのか分からない」と口にしていましたが、いま振り返ってどうですか
自分では余裕を持っていたり、油断しているつもりはなかったんですけど、もしかしたらどこかおごっていた部分があったのかもしれないと思います。
――全日本予選会の時に監督が「加藤はあえて外した」などとおっしゃっていたのですが、何か監督から直接言われましたか
練習が順調にできていなかったから外したとは監督に言われて。あと駒野(亮太主将=教4)さんからは監督に出したらいいのか相談されたんだけどって言われました。で、お前には悪いけど外したほうがいいんじゃないかと答えたと。でも絶対お前が走れるようになってくれないと困るからとは言われました。
――春の一番底の状態だった頃と比べて今の調子はどうですか
だいぶ上がってきてはいますね。いまは合宿とかがあって結構疲れ気味ではあるんですけど。
――ユニバがあったために他の選手と夏の日程が違ったと思いますが
一次合宿は菅平でAチームの合宿をやって途中で抜けてユニバに行きました。帰ってきてから、二次は菅平でBチームと一緒にやって、三次は花泉でAチームの合宿でした。一次はユニバが近かったので、調子を上げていくことを重点にしました。二次は16日に帰ってきて、17日から合宿だったので、ケガをしないということとユニバの疲れを取ろうということと、あとはみんなより距離が踏めていないので、距離を踏める体を作ろうという感じで。三次は出雲(出雲駅伝)や全日本に向けてスピード練習を入れるという感じで、強めの練習をチームと同じようにやっていました。
――夏合宿は十分な練習は積めましたか
このままだとちょっと足りないですね。
――実のところユニバが邪魔だった
できることなら、もう少し時期がずれてくれた方が良かったです。Aチームの北海道での二次合宿は期間も長くて重要になってくるので。そこで走りたかったと言えば走りたか ったんですけど、しょうがないですね。
――加藤選手から見て、夏合宿で伸びたなと思う選手は
絶好調なのは高原(聖典=人2)ですね。高原は春悪かったんですけど、きていますね。最後の合宿の時も良くてすごい走れてますね。
――高原選手は加藤選手にライバル意識を持っているようですが
僕は自分のことでいっぱいいっぱいで、他の人をライバル視している余裕はないんですけど。高原は負けず嫌いなので、多分ほとんど全員をライバル視してると思います(笑)。
――逆に調子の悪そうな選手は
1年生ですね。中島(賢士=スポ1)はまだ結構元気なんですけど、高野(寛基=スポ1)、湯浅(義人=スポ1)が最近ちょっと元気ないのかなっていうのはありますね。
――2年生は春シーズンそろって調子を落としていましたが、いまはどうですか
調子はみんな上がってきてますね。三次合宿の花泉の時も最後に16000というのがあって、レースのような練習なんですけど、ぼくと尾崎貴宏(教2)と高原が上位で走ってたので。2年生は結構大丈夫なのかなって感じています。
――夏合宿でのチームの雰囲気は
(参加した)一次の菅平は合宿の準備期間なので、そんなにすごい練習はしていないですし、二次の北海道を見ていないので何とも言えないんですけど、最後の合宿を見ているとよくないな…って感じはありました。でも、キャプテンとか尾崎と話してみた感じだと、疲れが出ただけみたいだったので。分からないです。
――今後についておうかがいします。ズバリ、来年の箱根駅伝も6区山下りですか
はい、山下りですね。
――去年のように夏場に試走を行ったのですか
まだしてなくて。で、この後も出雲、全日本とあるので、多分できる時がないと思います。でもコース自体はだいたい覚えてるので。あとは1回くらいは走らなくても車で見に行きたいなと思っています。
――いま他に山下りの候補に挙がっているのは
一応監督からは自分が6区で行くと言われているんですけど、走れなかったら多分、高原とかも走れるので、変えられる可能性はなくはないのかなと思います。
――出雲、全日本は何区を走るとか決まっていますか
出雲、全日本は初めてで、まだ何区がどんなコースなのか分からないので。任されたところを走ります。自分は使ってもらえるか分からないんですけど。
――チーム的にはどうでしょうか
噂の段階ですけど、ありますね。竹澤(健介=スポ3)さんが前の方とか。
――次のレースは
日体大記録会の10000メートルです。とりあえず合宿の疲れがあるので何とも言えないんですけど、29分30とか20は最悪でも出さないといけないかなとは思います。
(取材・編集 石川祥子)
◆加藤 創大(かとう・そうた)
1988年(昭63)2月1日生まれ。170センチ、59キロ。愛知・愛知高出身。スポーツ科学部2年。
自己ベスト 5000m:13分59秒34
10000m:30分11秒72
ハーフマラソン:1時間3分54秒
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