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第76回日本学生対校選手権
6月8日〜10日 国立競技場
全カレ終幕!表彰者続出
3日間連続で国立競技場にて行われた日本学生対校選手権(全カレ)が、10日に全日程を終了した。早大はフィールド、トラック両部門ともに予選から好結果を残し、多くの選手が決勝までコマをすすめた。4×100メートルリレー、200メートル、やり投げなど多種目で選手が表彰台にあがったほか、4名が自己ベストを更新、2種目で早稲田記録を樹立するなど大会を通じて大健闘。中でも100メートルと5000メートルでそれぞれ優勝した江里口匡史(スポ1)、竹澤健介(スポ3)はすばらしい走りを見せた。
短距離チームの奮闘が著しい。100メートルに出場した江里口は、予選、準決勝ともに1位で通過し、大会初日から存在感を見せ付けた。9日に行われた決勝では、国立の観衆の目が一点に注がれた緊迫するムードの中、10秒48の好タイムで堂々優勝。大会後の選考会でユニバーシアードの出場権も獲得する。全カレ初出場での快挙に、表彰台でははじける笑顔を見せた。
江里口と同じ一年生、栗崎康介(スポ1)の飛躍も見逃せない。200メートル走で予選から好成績を残し、決勝に進む。決勝戦でもプレッシャーに屈することなく、3位でゴール。メダルをしっかり手にした。一年生ながら全カレの表彰台にのぼるも、本人は「3位という結果自体には満足できない」と心強い。自ら「いいライバルというつもりでやっていきたい」と話す江里口とともに、これからのワセダ短距離チームを引っ張る存在として楽しみな逸材だ。
800メートルに出場した下平芳弘(スポ4)にはメダルの期待がかかった。決勝には進出したが、勝負どころでわずかに粘れず4位に終わった。最終学年の全カレで結果を残せなかったことには悔いが残るが、最後にして最大の舞台、日本選手権に向けて調整を続ける。
フィールド部門も記録ラッシュだ。海寶里美(人4)は三段跳びで12メートル06と自己ベストを大きく更新するとともに、早稲田記録を樹立した。またやり投げでは竹迫寿(大学院2)が71メートル83と自己新記録をマークし、2位で終了。決勝での追い上げは圧巻で、悪天候のなか、風を味方につけての一投の瞬間は場内にどよめきを誘った。
去る関東学生選手権大会にて会心の跳躍で見事早稲田記録をうちたてた女子走り幅跳びの岩佐千亜紀(スポ4)。今大会でも記録更新に挑んだが、5メートル91の3位に終わった。結果次第でユニバーシアード出場も狙えただけに、本人も「納得していません」と悔しさをにじませた。だが、わずかなタイミングのずれでファールが続き、追い込まれた状況においての3位入賞はさすが。女子チームの主将でもある岩佐は、「一から頑張りたい」と頼もしく約束し会場をあとにした。
長距離部門では、5000メートルで竹澤が強敵をおさえて優勝。レース序盤から一位集団の後方につけ、最後の直線コースで一気にトップに躍り出て並み居るライバルを振り切りゴールした。相楽豊コーチ(平15人卒)が「レース前の状態はワースト3だった」と話すとおり、調子は万全でなかった竹澤。それだけに、普段はレース中あまり表情をかえない竹澤も、この日はゴール時に派手なガッツポーズを見せた。相楽コーチも「調子が良くなかったことで逆に、レースを引っ張ろうとしすぎなかったことがよかった」と戦い方に勝因をおく。日本選手権を前に、エンジのエースがまたひとつ実績を残した。
伝統的に強いイメージのあるリレーは、男女とも2位と華々しい成績を残すも、男子は優勝を狙えただけに第三走者の栗崎は悔しさを隠さなかった。確実にレベルアップをはかり、前人未到の日本選手権V11達成に向け志気はあがるばかりだ。女子は関カレで屈した相手・都留文科大学に雪辱を果たし、第一走者の三上は「思ったとおりの展開にできた」とにっこり。四人そろって、福島大に続く第2位という快挙に終始笑顔の表彰台であった。
変わりやすい不安定な悪天候に見舞われたが、持ち味を生かした、個々の才能が輝く大会となった。次なる戦いは日本選手権。また駅伝チームには前半の山場全日本大学駅伝予選会も間近に控える。全カレで大きくはずみをつけた競走部に、暑い暑い夏がいよいよやってくる。
(渡邉りさ)
◆コメント
渡辺康幸駅伝監督(平8人卒)
(きょうの竹澤選手について)きょうは完走すればいいと思っていました。練習の流れの中で出したので。竹澤が狙うのはもっと上ですので。でも今までタイトルは獲れていなかったので、勝てたのは良かったと思います。ああいうスプリント勝負の展開で勝てていなかったし、竹澤は日本のトップなので勝てて当然という中で勝てたのはすごいと思います。体調も良くなかったなか力通りの仕事ができた。きょうの出来は良かったですがまだまだいけると思います。7月に海外遠征に行くんですけど、そこで記録を狙うために今走り込んでいる最中なので。(欧州遠征について)5000メートル中心で行きます。この遠征で5000メートルの日本記録を狙わせます。オリンピックも視野に入れているので、もっと上を狙っていこうと。(日本選手権について)10000メートル1本でいきます。世界陸上の代表も10000メートルに絞っています。タイムなどは関係なく、とにかく勝って代表を決めてくれればいいです。(中島選手について)良くなかったですね。29分台でまとめてほしかったですが、1年生なので今回は経験を積ませるために出しました。10000メートルが得意なので、どれくらいの実力があるか見るのもありました。ピークがずれたのもありますし、大学の練習に慣れるのにも苦労している。でも、素質もあるしいいものを持っているので。メンバーには入っているので、しっかり上げてきてほしい。中島だけでなく、1年生3人には期待している。(加藤選手の欠場は)23日の全日本大学駅伝の予選会にしっかり合わせていくために、主力は温存しています。(全日本大学駅伝予選会について)予選会は今年で終わりにします。優勝を狙えるチームになっているので、エース抜きでも戦えるところを見せたい。優勝争いに絡むためにはエースがいなくても勝てなければいけない。チームの状態としては駒野中心にうまくいっていますよ。
相楽豊コーチ(平15人卒)
(竹澤選手の快挙をどうとらえていますか)正直びっくりしました。あんまりいい状態じゃなかったので。でもよくなかったからこそレース引っ張っていこうとせず、いい場所を終始キープしたんだと思います。スタート前、竹澤ではワースト3に入るくらい調子悪かったが、彼ならそこそこ立て直してくるとは思ったが勝てるとは思いませんでした。(戦い方が勝因?)そうですね、いい戦い方をしました。順大や城西が近くにいて、スプリントに関しては竹澤より力あると思うので、三位や四位くらいかなーって監督と見てました。そしたらラストで急速に追い上げ、あそこまでのびたのは練習も含め大学ではじめてです!彼の新しい武器をみた感じです。(加藤選手は棄権したが?)二週間前の記録会当日に熱を出し、今回出しても走れないだろうと思った。チームとしても全日本駅伝を重視しているのでしっかり治してそちらへ向けて練習が優先との判断です。(ユニバに出る選手の公式発表近い)決まった選手いますが、出したいなあとは思ってます。時期が時期なので七月の様子もみて決定します。ただユニバの長距離はレベル低いので、国際経験をつませるという目的のみととらえています。(いよいよ前半の山場全日本駅伝予選二週間後に迫った)頑張ります!そして頑張らせます。選手達には、箱根戦う前に戦っておくべき大会なのだと言い聞かせています。秋以降のために、エースぬきではこのチームはどこまでできるのかをみてみたいです。
竹澤
(今日の結果に関しては)良かったです。(最後のスパートがすごかったですね)あまり調子が良くなかったです。もっといいレース、展開ができたはずであれが精一杯でした。(順大の松岡選手と争いましたが)松岡選手は関カレは同じ展開で負けていたので。(今回優勝という結果出したが)勝てない選手といままでいわれていて悔しい気持ちでした。そういうイメージを払しょくしたかったので。(タイムに関してはいかがですか)少し落ちるところがあったので、ラストのタメで出せたので良かったです。(やはり関カレから共に走るライバルたちは意識されますか)負けたくないという気持ちがあり、意識しました。(前回の関カレから借りを返そうという気持ちはもっていましたか)関カレで失敗してしまったので全カレではうまく乗っていけました。(ユニバーシアードは)世界選手権が目標なので日本選手権に照準を定めます。(以前ワセダで日本一をとりたいといっていて叶いましたね)日本一になったことはなったのですごく嬉しいです。(結果を出した箱根から辛いことはあった)(箱根は)結果が出せたことは嬉しかったんですが、天狗になったら終わりだなと思っていました。(最後に日本選手権へ意気込みを)精一杯頑張ります。
江里口
(決勝のレース展開)1回フライングがあって、2回目のスタートでは、出遅れるというほどでもないけど飛び出るというほど前に出られなかった。しっかり落ち着いて加速してそのままゴールすることを目指してました。(緊張などは)予選で優勝候補が失格になったこともあり、先輩や同級生から、優勝狙えるとちらほら出てきて、自分でもいけると思ったのでそういうこともあり緊張しました。(関カレからの反省点)前回は後半まわりを意識しすぎて減速してしまったので、後半いかに自分の走りだけできるかどうかを考えていました。(まわりのレベルについて)全国の速い人が来てて、試合前は楽しみな部分と不安な気持ちが入り混じっていた。でもそういう人たちに勝ってユニバの代表に入りたい気持ちが強かったので、気持ちの面では常に勝つ気でいました。(ユニバ内定について)ユニバに出ることで、シニアのレベルほどではなくても世界のレベルで戦うことは、少しでも目標の世界選手権やオリンピックに近づくこと。ユニバなどの先に世界陸上やオリンピックはあると思うので、そのための一歩を踏み出せたと思います。(日本選手権にむけて)記録が出やすい競技場なので次は記録を狙っていきます。
岩佐
(どんな気持ちで試合に臨んだか)とにかく優勝したいという気持ちと、6メートル20センチを跳んで、ユニバ出場を狙っていました。(3位という結果については)もう嫌です(笑)。記録もメダルの色も全て納得していません。(雨の影響は)なかったです。最後に勝負強さがなくて、実力不足を痛感しました。(今日はファールも目立ちました)3ファールはさすがにないと思ってドキドキしました。でも、思い切って跳べれたので、その点は良かったと思います。(今大会を総括して)女子チームの主将として、チーム自体の結果は良かったと思います。ただ個人として納得できなかったので、また一から頑張りたいと思います。
栗崎
(リレーを振り返って)自分が出だしのところで失敗して迷惑をかけてしまった。自分のミスがなければ優勝できていたと思うので、本当に悔しい。なんとか自分の走りをしようと無我夢中でした。(若いチームだしまだまだ伸びるのでは)はい。もっと速くなります。自分がまだまだなので、自分の実力がつけば日本選手権リレーでのV11も獲れると思います。(200に関しては)今日は朝から疲れがあった。昨日はかなりいい感じだったのですが。その中で3位という成績はまあまあかと。予選、準決勝でいい走りができていたのでもう少しいけるかという思いもありました。ただ3位という結果自体には満足できない。江里口が凄い成績を出している以上負けられない。(江里口選手の好成績にはどのような思いを)単純に凄いと思う。でも、やはり悔しい。同じ1年なので。(同じ学年でもあり、ライバルという感じですか)はい、そうですね。いいライバルです。そういうつもりでやっていきたい。(今後の目標は)今度の日本選手権で決勝まで残ることです。頑張ります。
木村慎太郎(スポ2)
(決勝では第1走者どんな走りを心がけた)3走から1走に変わりそこは意識していました。1位の筑波大にはまだまだ総合力が及ばないです。バトンワークの面でも課題が出てしまいました。今回の結果は自分の力不足というのもあると思います。100m優勝の1年生の江里口に任せっぱなしになっていたという面も課題です。(メンバーで共通としていた目標などは)今までいろいろ試してきて、その中でいかに一着をとるかを目指してきました。今回の結果はその試行の結果だと思います。(レース展開としては)自分の1走でリードを奪うことを目指していたんですがそれができませんでした。差をつけることができなかったのでもっと力をつけ、相手を離して生きたいです。(1、2年生中心の若いチームで臨み、徐々に走りもよくなってきていると思いますが)去年の先輩方が抜け基本的に新しいチームで徐々に組み立てもよくなってきていると思います。ここからが出発だと思うので4人だけでなく他の人も加わりしっかりバトンをつないでいきたいです。(関カレとのメンバー変更もありましたが)力が似たり寄ったりなので特に調子のよいメンバーで勝負出ました。(関カレ3位、今回は2位と順位も着実に上がってきています。今後の修正点などは)バトン渡しの精度を上げることが第一です。あとは個々の力をアップさせることです。(秋には11連覇のかかった日本選手権があります今後どう調整)自分の力が足りていなくて、後輩に任せっぱになっているので2、3年ががんばっていきたいです。
女子マイルリレー
(レースを振り返って)三上:思ってたとおりの展開にできました。タイムはアレッ(笑)て感じだったんですけど、勝負が大事だったので。(関カレは悔しい2位だったと思いますが今回への意気込みは)冨山:絶対表彰台に上がろうって。関カレのリベンジは絶対しようと思っていました。(調整はうまくいってましたか)桑原:私は良い状態ではなかったんですが、みんなの気持ちでしっかり走れたと思います。(バトンをもらったときの気持ちは)津留:関カレはトップの都留文科大を一回抜いて、また抜き返されたんですけど今日はちゃんと前でもらったので落ち着いて走れました。 (最後の直線を走ってるときの気持ちは)津留:関カレは最後の10メートルで抜かれたので、それを繰り返さないようにと。それをイメージしてました。最後に戦える自信はありました。
中島賢士(スポ1)
(レースをふり返って)全然ダメでした。つけないペースではなかったんですけど力不足でした。(調子は)足の疲れがあったり、からだが重いのが気になる感じでした。(大学のトップレベルの選手と走ってみていかがでしたか)自分でペースをつくれる力をつけないとだめだと思いました。いい経験をさせてもらったので、これを糧にしたいです。(今日のテーマは)自己ベストを狙ってました。悪くても29分台と思っていました。(レース後、コーチや監督からはどんなことを言われたか)レースの流れにうまく乗れなかった。悪くても29分30〜40秒でまとめられないと、大学では通用しない、と。2週間刻みで試合があって練習が積めてなかった。(今後の課題は)練習でも先輩に引っ張ってもらっている状態なので、自分でもペースをつくれる力をつけたいです。
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