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第40回六大学対校陸上競技大会
4月14日 東京・大井ふ頭海浜公園陸上競技場
新星あらわる!充実の開幕戦
トラックシーズンの本格的な幕開けを告げる今大会に、早大からも多くの選手が出場した。総合優勝こそ逃したものの、多くの収穫を得た大会となった。
短距離王国と称されることも多い早大にとって、4×100メートルリレーは負けが許されない種目である。だが、昨季は4年生中心のオーダーを組んでいたため、今季のメンバーは経験が決定的に不足している。そんな中、第二走者として登場した江里口匡史(スポ1)が大学デビューとなるこのレースで躍動し、見るものの不安を吹き飛ばした。バトンを受けると一気に加速し、小柄ながらも伸びのある走りでチームを押し上げた。「デビュー戦で緊張したけど、楽しかった」と語るルーキーの快走で流れに乗った早大は、昨年のメンバーである第三走者の木村慎太郎(スポ2)が後続との差を広げ、見事1着でフィニッシュ。「日本選手権リレーの11連覇も絶対に獲る」(江里口)「11連覇は成し遂げなければならない。自分がエースになる」(木村)と最強ワセダの遺伝子を受け継ぐ心強い新戦力の台頭は、なによりも大きい収穫だ。
もう一人その存在を強烈にアピールしたのが原平大(人3)だ。「冬からしっかり練習を積めていて、調子は良かった」と語る原は400メートルではインカレB標準記録を突破する走りで、初優勝を果たす。圧巻は全種目の最後に行われた4×400メートルリレー。下平芳弘主将(スポ4)からアンカーでバトンを受けた原は、遥か前方を行く法大に狙いを定める。「抜くつもりで走った」(原)。一見、決定的に見えるトップとの差。しかし、この日の原にとっては十分に射程圏内であった。一歩一歩トップとの差を詰めていき、勝負は最後の直線へ。その背中はもう手の届くところに迫っている。そしてゴール直前、ついに原が法大の一歩前へ。「勝てたのは原のおかげ」(下平主将)。湧き上がる歓声の中、早大は原の激走で、1マイルの激闘を制した。
そのほかにも矢野恵大(スポ3)がやり投げで優勝するなど、幅広く好成績を収めた早大。自身も4×400メートルリレーと1500メートルで優勝を果たした下平主将は「総合優勝できなかったのは悔しい。ただ、リレーは昨季に比べいい仕上がりを見せているし、収穫は多い大会だった。先は明るいです」と今大会を振り返った。また、今夏大阪で開かれる世界陸上にも「世界陸上に出るためには国内無敗でないといけない。主将として競技力で引っ張っていくためにも、早大代表として出場権を狙いたい」と意欲を見せた。
今シーズンの開幕戦をいい形で終えた早大。次の目標は5月に行われる関東インカレ。今大会で得た自信を胸に、早大はまだまだ上を目指す。
(八木圭太)
★まさかのMVP
400メートル、4×400メートルリレーで優勝した原が見事今大会のトラック最優秀選手に輝いた。長距離部門の選手を抑えての受賞に「こういうのははじめてなのでうれしかった」と語るが、「金丸(=法大)がいなかったからかな」と日本陸上界の若きエースの名前を挙げ、謙遜する様子も見せた。この賞をきっかけに今季を飛躍の1年にしたいところだ。
主な成績
●対校100メートル決勝
木原 博11秒00(2位)
●対校400メートル決勝
原 平大47秒49(1位)自己新記録
●対校800メートル決勝
山口哲平1分52秒22(1位)
早川達哉1分52秒36(2位)
●対校110メートルH決勝
飯田将之14秒57(2位)
田中浩介14秒65(3位)
●対校4×100メートル決勝
(小原-江里口-木村-木原)40秒21(1位)
●対校4×400メートル決勝
(田中浩-山口-下平-原)3分10秒92(1位)
●対校棒高跳決勝
鈴木吾郎4m70(2位)
●対校砲丸投 決勝
岡先聖太14m03(2位)
●対校円盤投 決勝
岡先聖太44m21(1位)
●対校やり投 決勝
矢野恵大65m13(1位)自己新記録
◆コメント
下平主将
(1日を振り返って)今シーズン初レースということで、調子は良くなかったのですが、いかに順位をとるかということを考えていました。流れをつかめず、甘さという課題が残りました。まだまだ弱いな、と思います。(リレーでは見事な優勝でしたが)第三走者ということで、リレーはなんとしても法大に勝ちたいという思いでした。原の頑張りのおかげで勝てました。去年に比べてもリレーはいい状態です。総合優勝できなかったのは残念ですが。(今年は世界陸上もありますが)主将であると同時に、個人としてもいい結果を残したい。ユニバーシアードも世界陸上もワセダ代表として狙いたい。そのためには国内無敗でいかなければならない。主将として競技力で引っ張っていくためにも、タイムと強さの両方を求めたいと思います。
木村
(きょうのコンディション)きょうは暖かくて気持ち良く走れました。(調子は)きのうバトンを通しでやってみて、それがあまり良くなくて。自分が足を引っ張ってしまったんですけれど、きょうはそれよりバトンが上手くつながったのが良かった。(バトン練習はどれくらい練習した)だいぶしました。今年は絶対的なエースがいないので、色々走順とか変えて試したりして。(11連覇はいけそうですか)できるできない、ではなくて、やらないといけないことなので。10連覇を途切れさせないためにも、まずは関カレ、全カレに向けてもう一段上げて、上位入賞を狙います。チームを支える1人に、エースになりたいです。(今後の目標)加藤がユニバに内定したので、自分も出れるように頑張りたい。
木原博(スポ2)
(100メートルをふり返って)予選走ってみて、そこそこの位置にいたし決勝頑張ろうと思った。決勝もいい感じではありましたが最後のツメが甘く優勝できなかった。勝負するからには1番をとらないとと思っています。(リレーをふり返って)自分はアンカーだったんですけど、すでに大差がついていたので維持してゴールするだけでした。関カレ、全カレではもっと自分も重要になると思うので頑張りたい。(ご自身の調子は)春先いい感じできていた。去年は練習の成果があまり出なかったし、今年も不安だった。今日は練習どおり走れたので、そういう面ではよかった。(課題は)ツメが甘い。どうやって1位をとるかですね。スタートも苦手なので練習したい。(リレーメンバーの状態は)みんな力もってるし走れていると思う。関カレ期待して下さい!(今シーズンの目標)個人では10秒4〜5前半を出す。関カレ、インカレで決勝残って点とることです。リレーは日本選手権11連覇です。
江里口
(デビュー戦でしたね)大学で初の試合で緊張しました。でも、楽しかったです。(大学に入って)環境が全然違う。まだ、疲れとかそういうのは全く無いです。今後疲れなどが出てくることもあると思いますが、冷静に乗り越えます。日本選手権リレーの11連覇は絶対に獲りたい。そこに自分が貢献したい。関東インカレ、インカレでも上位を狙います。
原
(400メートルで優勝です)目標はインカレB標準突破なので、出来てよかった。最低限の目標が達成できたという感じです。冬もしっかり練習できていて調子はよかったです。(リレーに関しては)400メートルの疲れもありませんでした。前を抜くつもりで走った。優勝できて嬉しかったです。インカレでも上位を狙います。
飯田将之(スポ2)
(調子は)良くもなく悪くもなくという感じでした。(ご自身の走りを振り返って)今日はちょっとうまくいかなかったです。予選で失敗したので決勝でまとめていこうと思っていたんですけれど、10台目のときに相手を意識しすぎてしまって。ちょっとこけてしまいました。(結果には納得はいっていない?)向かい風だったし、今季最初の試合だったので、今の時点だとまあまあかなと思います。(合宿はどうでしたか)ハードルのリズムがつかめなくて、調子は悪かったんですけど、この合宿を通して自分の中で変化があって、今はリズムよく飛べています。(今後の目標は)学生の1番になることです。あと、加藤がユニバに出るので、自分も出たいです。同じ県出身で、刺激を受けています。
矢野
(逆転優勝でしたが)最初勝っていて抜かれたの気付いてなかったので思い切ってやろうと。(自己ベストでしたが出そうな感じはあったんですか)もとの自己ベストが高くないので。調子はそこまで良くないですが自己ベストは出るだろうと思っていました。冬にやってきたことができればと思っていました。(今日のテーマは)最低限優勝。早稲田は六大学対校は、やり投げは今日で9連覇中なので負けられないです。(今シーズンの目標は)全日本インカレに出場して点をとることです。
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