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第83回東京箱根間往復大学駅伝競走
1月2・3日 東京・大手町〜神奈川・箱根町
悲願のシード権獲得!名門復活へ
箱根路に強豪・早大が帰ってきた――。今季は5年振りのシード権を獲得したワセダ。昨季の13位から大きく順位を上げ、総合6位と健闘した。
2年連続で1区を任されたのは
阿久津圭司
(スポ2)。今季は箱根駅伝予選会で自己ベストを更新するなど調子は上向きだった。1区は流れを掴むための重要なポイントとなる区間。阿久津はスタート直後から3位集団につけ、区間9位とまずまずの滑り出しを見せる。
ワセダが誇る大エース、
竹澤健介
(スポ2)は昨季に続き『華の2区』を走ることとなった。夏には欧州遠征を行い更なる飛躍を遂げた竹澤。序盤から一気に3位まで順位を上げる快走でいい流れを作り出した。区間賞となる1時間7分47秒の好記録は「2区は竹澤しかいない」と言う渡辺康幸監督(平8人卒)の期待に十分応えたものだったと言えるだろう。
そして3区は主将・
藤森憲秀
(スポ4)。大会前に行われた11月の上尾シティマラソンでは1時間2分台という好記録を出し箱根へ向け万全の体勢で臨んだ。怪我により走ることの出来なかった前回の屈辱を果たし、結果は区間3位と力走。更に順位を2位に上げ、主将らしい堅実な走りで往路優勝の望みを繋いだ。
4区を走るのは
本多浩隆
(スポ3)。しかし本多は区間13位と調子を落とし、早大は4位に転落してしまう。
ここで往路優勝の望みは2年振りに5区を走る
駒野亮太
(教3)に託された。予選会では総合3位、本戦では区間5位と次期主将にふさわしい走りを見せた駒野。レース中盤には位に転落するも、その後粘り強い走りで4位まで順位を上げ芦ノ湖へ到着した。往路優勝という目標は達成出来なかったものの5年ぶりの往路4位を手にしたワセダ。総合3位入賞というもうひとつの目標の達成を復路で目指すこととなった。
山下りである6区は当日のエントリー変更で出場が決定した
加藤創大
(スポ1)。1年生ながらも安定した走りを見せた。順位を1つ落とすも1時間55秒の記録をマーク。これは第80会大会で前主将・高岡弘(平18人卒)の出した早大記録を更新するものとなる。ここ数年山下りの人材を欠いていたワセダにとって、加藤の存在はこれからも頼もしくなるに違いない。
7区は、加藤と同じくエントリー変更で出場することとなった
神澤陽一
(理工1)。しかし中盤で順位をまたひとつ落とし6位と大きく後退してしまう。
8区は3年生にして初の箱根路となる
飯塚淳司
(スポ3)。区間13位と沈み込み、シード権を狙う後続の強豪校の脅威を感じながらも6位を維持して4年生へとタスキを繋いだ。
3年連続で『裏・華の2区』である9区を任されたのは
河野隼人
(スポ4)。入学してからずっとシード落ちを経験してきた河野ら4年生。「後輩にいい流れを残してあげたい」(河野)。そんな最後の箱根に懸ける思いを胸に、区間10位と苦しみながらも6位を堅持し鶴見中継所へ入った。
こうして悲願のシード権獲得は10区の
宮城普邦
(一文4)に託されることとなった。1万メートル28分台の記録を持つ宮城は安定した走りを見せた。区間3位の好走で後続に40秒の差をつけ、大手町まで総合6位のままレースを終えた。3位入賞には届かなかったが5年振りのシード権を掴んだ早大。チーム内からは安堵のため息が漏れた。
往路では4位、総合では6位と健闘したものの、復路の成績は10位と沈んでしまった。「意識が全てにおいて足りない」と指揮官の言うように未だ問題は山積みだ。選手全体のレベルアップはやはり不可欠な要素と言えるだろう。もっとも4月には系列の早稲田実業から有力選手が多数入部することもあり、最大の課題だった選手層の薄さは克服できそうだ。
今季は5年振りの出雲駅伝の出場権も得ることができ、更なる活躍が期待されるワセダ。「競争の中で強くして、まだまだしっかりやることをやって頂点へ。次の箱根とその次の箱根で優勝を狙っていきたい」(渡辺監督)。駒野新主将の下で、新たな早大競走部の歴史が幕を開ける。
(坂本花織)
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