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 第83回箱根駅伝予選会 10月21日 東京・国営昭和記念公園



 実りの秋!チーム一丸で圧倒的1位通過

チーム内トップ、総合3位の成績でゴールした駒野  ワセダはもはや竹澤健介(スポ2)だけのチームではない――。2位専修大に5分50秒もの大差をつけて得た箱根路への切符には、チーム全体の底上げが着実に進んでいる証が記されていた。

 先月行われた記録会では多くの選手に好タイムが続出し、箱根駅伝予選会へ向け順風満帆かと思われた早大だったが、2週間前突然のアクシデントが降りかかる。エース竹澤の股関節故障。竹澤は痛み止めを打っての強行出場とならざるを得ず、我慢の走りを続ける展開となった。屋台骨が揺らぐとチーム全体がきしみ始めていたのがかつての早大。だが現在のワセダは、他の選手に故障を抱えるエースの後ろ盾となれるだけの力が備わっていた。

 走りでチームを牽引したのは、春先から好調を維持していた駒野亮太(教3)であった。駒野は、10キロ過ぎで一旦離された木原(中央学院大)に再び追い付くなど積極的なレースを展開し、59分57秒の総合3位でゴール。「竹澤のケガもあって自分がトップで引っぱってカバーしなきゃいけないと思いました」(駒野)。入学してからこれまで主だった成績を残してこられなかった駒野であるが、ここにきて実力、自覚共に大幅な変化が見られ、竹澤と共にワセダの両輪を担っていく予感さえ漂わせた。ニューヒーローの誕生は、チームに相乗効果をもたらした。駒野に続いて、河野隼人(スポ4)、宮城普邦(一文4)と、4年生が総合6、8位で立て続けにフィニッシュ。上級生がワセダの活力となった。

 チームメイトの快走を前に、万全の状態ではない竹澤も意地を見せた。レース後は自身の走りについて「良くなかったです」と渋い表情で振り返ったが、総合11位の力走でしっかりと早大のトップ通過に貢献した。「チームにいないことでマイナスになるのはイヤでした」と、個人よりもチームを第一に考える竹澤の姿からは、ワセダのエースとしての自覚があふれ出している。渡辺康幸駅伝監督(平8人卒)は「2区は竹澤しかいない」と早くもエース区間での起用を断言し、竹澤も本大会での雪辱を誓った。

 また、今回2位以下に大差をつけることが出来た一因として、チーム8〜10位を占めた1年生の奮闘も挙げられる。最も存在感を示したのは8位の尾崎貴宏(教1)だ。レース中は上級生に食らい付いていく積極性を見せ、総合でも23位に入る健闘。夏合宿での著しい成長を早くも結果に表してみせた。また、加藤創大(スポ1)、神澤陽一(理工1)も後半の驚異的なごぼう抜きによってそれぞれ総合48、50位でゴールへ飛び込んだ。渡辺監督も「(1位の駒野から)よく1分半(差)でまとめてくれた」と及第点を与える。特筆すべきは、神澤までの上位10人が総合50位以内に食い込んだということだ。本大会では10区間に配置された全選手の堅実な走りが上位進出のカギとなるだけに、この底上げは本大会へ向けてワセダ躍進の期待を伺わせるものとなった。

 「選手たちは自分が思い描いていた走りをしてくれた」と渡辺監督はレースを振り返る。名門ワセダ復活の任を背負って就任した指揮官も3年目に突入。これまでは歯がゆい思いをすることが多かったが、ここにきて渡辺カラーが徐々に浸透していくチームに手応えを感じ始めたようだ。本大会についても、「往路では優勝争いに絡み、総合でも3位を目指します」と大胆な目標を示した。シード争いの鬼門突破だけでなく、今のワセダが見据えるのはさらなる高みだ。

(石川祥子) 


◆コメント

渡辺監督
チームの9、10番手がよく1分半(差)でまとめてくれた。竹澤がもう少し走ってガツーンと2区で。67分前後でいける。狙うって決めた時はいつもバーンと上げてくる。優勝するにはもう1年欲しい。争いに絡むって意味で大砲あるので狙っていきたい。3年目なので勝負、優勝争いしたい。この二か月いつも油断してシード落ちしている。1秒で出られないチームもある。結果が思わしくない人もいるが、次にむけてまた明日から。竹澤が一生懸命走ってくれて他の選手もしっかり出しきってくれた。しっかりがんばろう。予選会のチームは今年の山梨学院のように大砲持ってると優勝争いしても不思議じゃない。駒野とか藤森や本多や阿久津はさらに上いってもらいたい。59分台で走れる力がある。1〜3年が底上げしないと優勝に届かない。来年の本戦に関しては本調子の竹澤が見られる。本戦で戦えるだけの力ついた。優勝争いの力もある。山の方は今年対応した。昨年の1〜3年力つけてる。カゼや故障せず来年のスタートラインに立ちたい。選手には支えてくれている人がいるとわかってもらって、そういう気持ちを持って走ってもらいたい。2区は竹澤しかいない。僕も2区で育ててもらって将来的に(世界のスタートラインに)立たせたい。2区で区間賞、区間新で上に立ってもらいたい。期待してもらって良い。チーム一丸となってやっていきたい。駅伝は流れが大事。1、2区で流れ作らないといけない。 選手たちは結果的には自分が思い描いていた走りをしてくれた。駒野は良い走りをしてくれたと思うが本多、阿久津、藤森あたりはまだまだ59分台いける力はある。今回は一年生が頑張ってくれたがチーム全体としての底上げをしていかないと優勝候補と勝負する事はできない。今日は結果が振るわなかったですが竹澤も足の状態が悪いなかで良く走ってくれた。本来は竹澤なしでブッチギリでいけるのがベスト。彼は次でエースらしい走りをしてくれるでしょう。箱根の戦いは今日の予選会が終わった時点で始まります。これからの二ヶ月は油断して風邪など引かないように注意しなければいけない。今日、走る事ができなかった選手のサポートなどチーム一丸となって頑張っていきたい。来年の箱根は監督3年目となります。一秒で箱根出場権を逃すように現在の駅伝は戦国時代で予選会からでも十分に上位を狙えますし、もちろん優勝争いをしていきたい。目標としてはエース竹澤を中心としたチームで往路では優勝争いに絡み、総合でも3位を目指します。

藤森憲秀駅伝主将(スポ4)
(1位通過おめでとうございます。今日のコンディションは)まず、ここにあわせてしっかり調整したきたんでよかったです。(どのくらいの力で走りましたか)100%でみんな走りました(監督からの指示は)調子いい奴は先頭集団で勝負しろと。(どんな調整を)今日を本番と思い、やってきました(今日手応えはありましたか)全体的にいいレースができました。例年よりいけるっていう手応えはありますね(次はどの大会に出るのですか)今日走った選手全員、来週の早大記録会にでます。(箱根での抱負は)ケガなくスタートラインに立てればと思います。今日で手応えはつかめたんでよい結果を残したいです。

河野
(1位通過おめでとうございます!去年は1位と3分差をつけられて2位、今年は逆に2位に大差をつけて勝ちましたが)去年は2位でおととしは1位だったんですけど、おととしのはなんというかまぐれ的なものだったんで、それに比べたら監督の指示通りにしっかりできました。(今日のレース展開は)10キロ過ぎたあたりで先頭がしかけて、そこでばらけてついていけなくなった人もいたのでそれで決まった感じでした。最後の5キロはもう少しおいこめたと思います。(チーム内でも上位で通過しましたが個人的に調子はよかったですか)今まででは一番いい形でした。目標は59分台だったんですけどそれは課題ということで、順位的にはこれくらいで。(今日までチームとしてはどのようなことを話してきましたか)毎年言ってることですけど予選はトップ通過をして、本戦で戦って結果を出すってことを。(本戦に向けて何か課題はありますか)10人まではよかったんですけど、11・12人目はもう少しタイムを出して欲しかったです。今日も竹澤には無理して走ってもらったんですけど、彼がいなかったら3分くらい変わってしまったと思うので。そこらへんの層の薄さですね。あとは箱根では一人で走る時間が長いと思うので、一人で走る力をつけることです。

宮城
(トップ通過ですね)1時間5、6分でトップ通過できればと考えていた。6分53というタイムはそこそこです(宮城選手自身は)全然ダメ。状態も良かったのでトップ通過狙っていたが、腹痛と1キロ過ぎで転んでしまった。(四年生として下級生にはなにをいった)予選会はしっかりと。本戦で戦うためにも(ピークをあわせてきた)結構予選会にあわせてきました。(二位集団につけていたが)本当は前にいきたかったが、あけられてしまった(チームとしての調子は)11位12位をみると全然ダメです。層の薄さは変わっていない。(次はいつ出ますか)来週の早大記録会。そして上尾ハーフですね(箱根に向けて)今日失敗したので、本戦では借りを返します!

小島将平(スポ3)
(一位通過、今の気持ち)とにかくよかったです。本戦に向けての良いスタートになりました(昨年は1位に3分差をつけられたが、今年は逆に2位に差をつけた。手応えは)夏合宿を見ていても、練習がよく出来ていました。一昨年も一位通過だったけど今回はとてもよかったです(個人としてはいかがですか)今日の走りはよくないです。でもクヨクヨしていてもよくないので、これからしっかりやっていきたいです(今日に向けて特別チームで話し合ったり心掛けたりしたことは)毎年故障者が出ていたし、直前の風邪にも気をつけました。手洗い・うがいをしっかりしようと言い合いました。基本的なことなんですけど(個人的に監督から言われたことは?)直前まで調子よくなかったんで「確実に走るように」と言われました。でも思うように出来なかったので、もっと本戦では良い走りをしたいです(最後に本戦にむけて)早大が上位に食い込めるように自分の走りをしっかりしていきたいです。

駒野
(1位突破ですね)当たり前のことだと思います。でもうれしいですね。(会心の走りでしたね)竹澤のケガもあってやっぱり自分がトップで引っぱってカバーしなきゃいけないと思いました。(チームの仕上がりは)夏合宿でもしっかり走りこめて、だいぶまとまってこれたと思います。(上級生としての自覚は)ほんと、竹澤に頼りきりで、そういうチームではいけないと思いますので。(今日のレースのポイントは)10キロ過ぎたところで、木原(中央学院)が上げてきて、そこで粘れたのが大きいですね。(全日本の予選では惨敗でした)そこでも竹澤に頼りきりだったので。だいぶそういうチームではなくなってきましたが。(教育学部の尾崎選手も頑張っていました)本キャン生は生活のリズムも違うので大変だとは思います。その中で一緒のがんばれるのはうれしいですし、アドバイスしたいと思います。(箱根の意気込みを)監督も言っていたように、往路優勝、そして総合でもいい順位を狙います。

本多浩隆(スポ3)
(今日のレースについて)個人的には駒野位の記録だしたかった。でも出せなかったってことはまだ自分にそんな力がなかったこと。まだまだ。(レース展開)10キロまで先頭集団にいてそこから集団がペースあげてばらけてついていく余裕が精神的にもなかった。ちょっとこれは無理かなって思っちゃってそれを思った時点で負けでした。なんとか61分は切ったけど、ズルズル行っちゃいました(どんな調整をここまで積んできましたか)だいぶ日体からここまであんまり調整していないがだいぶいい具合にむかっている。本戦にむけていい感じで行きますよ。(設定定タイムなどは)特にはなかったけどとにかく先頭集団でどこまで勝負できるかってことを意識してました。(チーム内の設定は)10時間5分切りたいねって言ってたんですけど6分かかって。自分がもうちょっとがんばっていたら3、4分くらいいけたかと。層が薄いんで上が監督が予定していたとおり走っていかないと行けないです。(今日の課題)そんなに練習から悪い感じではなかったんで気持ち切り替えてがんばって行きたいです。

阿久津圭司(スポ2)
(トップ通過でした)トップ通過は狙ってました。ほっとしてます。(2位と6分差)6分差については予選なので、後ろとの差とかは特に関係ないです。通過することだけ考えて、結果がついてきたって感じです。後半アップダウンはあるけど平たんなコースで走りやすかったです。(レース展開)10キロまではわりとスローペースで、10キロ過ぎからあがったときにつけなかったのがよくなかった。力不足ですね。ラスト1キロで藤森さんと本多さんが見えて、抜こうと思ってスパートかけました。(監督からは)先頭に付いていって、そこで粘れるようだったら粘ってみろと。(次にむけて)一皮むけそうな感覚をつかめてよかった。体を作り直して、次は自分の力を100%発揮できるようなレースをしたいです。

竹澤
(監督からの指示は?)好きなようにと。(故障されましたがまずい痛みだなという感じでしたか)良くなかったです。(この2週間の練習量は?)1週間完全に休みました。(今日は目標を決めるより最後までしっかり走ろうと?)チームにいないことでマイナスになるのはイヤでした。(今日の自身の結果をどう評価しますか?)良くないなと。(完治には結構かかりそうですか?)休んでもいられないので…これだけ走れたのでまた練習できるようになるかなとは思います。(レース展開についてですが、よく粘ったという見方もできますが)良くなかったです。まぁ気にはしてないです。(本戦への意気込みを)一生懸命走りたいです。(高校の同期の木原(中央学院2)が抜け出した時は)自分自身がいっぱいいっぱい。正直気付かなくて…後ろでしたし。タイムは出る時には出る。それを日本の大会で出さないと話にならない。自信になったといえばなったが周囲など自分の中で意識していない。不器用なタイプ。(距離とスピード)両方追わないと結果が出ない。昨年よりは力ついてきている。前より走れるんじゃないかなと。

三輪真之(人2)
(今日の調子は)二週間前腰痛を患い調子が悪くなりました。練習を落として腰痛が消えたのでいけると思い、だましだまし走ってみたのですが。最初普通でしたが10キロすぎたら左腰に違和感が出て、痛みにかわりました。(夏の練習で相当走ったが)そのダメージも多分あります。(今日のレースでチーム内での自分の役割は)自分のタイムは(トップ通過という)結果に貢献していません。最低の仕事はしたかったんですが。(去年と比べて心構えはかわったか)全然違います。練習の入り方からして違います。(本戦までの具体的課題)積極的にレースを展開していくこと。もっと自信をもたないといけないです。去年この時期調子よくて、箱根で落ちた。今年はここからあげていくだけです。

尾崎
(今日のレースを振り返って)力まずに平常心で走れました。(調子はいかがでしたか)20キロのレース初めてだったんです。なので20キロという距離を走れる体ができているか不安でした。でも、調整がきちんとできていたので調子は良かったと思います。(箱根駅伝の予選会ということに関しては)長い距離は不安でしたがちゃんと走れると見通しができました。(予選に向けて心がけてきたことは何ですか)風邪を引かないようにするなど体調を崩さないこと、あと練習量を多すぎず少なすぎずすることです。(今日のレースについて監督からの指示は)先頭集団で行けるなら行け、無理そうなら自分のペースでと言われました。(本戦への課題や改善点などは見えましたか)全体的なレベルアップと体調管理です。(本戦へ向けての意気込み)優勝争いができるチームの一員として貢献できるよう頑張ります。

加藤
(日体大記録会では故障を抱えていたが、今回調整は上手くいったか)上手くいきました。いつも通りでした。(体調面も)大丈夫でした。(今日のレース展開は)10kmまで三輪さんについていって、そこから1人ずつ抜いていく感じでした。15km付近で疲れましたが、最後神澤が追ってきたので一緒に競ってゴールしました。(20km走ってみてどうだったか)きつかったです。最初の10kmは三輪さんについていってペースを掴みながら行きました。上手く走れたとは思いますが、タイムがもう少し良ければよかったです。(監督から何か指示は)レース前に、三輪さん、小島さん、神澤とあと自分が呼び出されて、前半抑えて後半上げていけと言われました。言われた通りに走ることが出来てよかったんですけど、タイムが良ければ完璧でした。(早大内9位でチームに貢献できたが)もう少しタイムが良ければよかったんですけど…。尾崎が60分50秒くらいだったんですけど、自分もそれくらいで走りたかったです。(チームの1位通過について)目標だったので達成できてよかったんですけど、本戦でどうかっていうのが重要なので。(本戦に向けて)走れるか分からないんですけど、走ってチームに貢献できればいいなと思います。

神澤
(初の箱根の予選会でしたが、どんな気持ちでレースに臨みましたか)12人中10のタイムで決まるので、少しでもチームに貢献できるように頑張りました。(調整は順調でしたか)2週間前に少し調子を崩したんですが、1週間前には合わせてくることができました。(ご自身の結果については)それなりによかったです。最後に同級生の加藤に追い付きながら離されて残念でした。(試合後監督からはどんなことを言われたんですか)この結果に甘んじることなく、本選でも優勝に向けて練習しようと。(今後に向けて意気込みをお願いします)もっと練習して速くなってチームの力になりたいと思います。







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