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 箱根駅伝予選会 直前展望 10月21日 立川市昭和の森記念公園



 箱根駅伝予選会 直前展望

 先日の出雲駅伝を皮切りに駅伝シーズンが開幕した。今週末には箱根予選会がある。ワセダは、本戦で部史上ワーストとなる4年連続シード落ち。今年も予選会からの出場を目指すことになった。14人のエントリーメンバーも発表され、いよいよ臨戦態勢に入る。


 今回の14人のメンバーの学年構成は、3,4年生が3人ずつに1、2年生が4人ずつとバランスの良い構成。各学年主力がまんべんなくエントリーされた。

 主将の藤森憲秀(スポ4)は、今年の本戦直前の故障が長引き苦しんだが、夏合宿では土台作りから取り組み、立て直してきた。過去、予選会のコースである昭和記念公園では、体調不良も重なり不思議なほど成績を残せずにいたが、今回はやってくれそうだ。

 3月に初マラソンを経験した河野隼人(スポ4)は、ロードでの強さに定評がある。今年は関東インカレのハーフマラソンで3位に輝き初の表彰台へ。夏合宿では、例年以上に距離を踏んだが故障なく練習できたと語る。その成果を見せたい。

 予選会出走となったら意外にも初となるのが宮城普邦(一文4)。3月の京都シティハーフでは自己ベストを更新して1時間3分台に。トラックでも10000mで28分台に突入するなど結果をしっかり残している。準エースクラスに成長した宮城が、予選会でも確実に走ってくれる。

 安定感ある4年生だけに本番でも外すことはほぼないだろう。一方でまだ殻を破っていないのが3年生である。競走部に入ってはや3年だが、納得するレースはほぼない。来年からチームを引っ張る3年生にとっては、この駅伝シーズンは背水の陣となりそうだ。

 10000mでチーム4番目のタイムを持つ駒野亮太(教3)は、今年は好調。関東インカレ3000mscで4位と健闘し、3年生のなかでも一歩リードしている。10000mの自己ベストも29分17秒まで更新して上り調子で予選会に臨む。

 昨年の予選会チーム最下位。本戦でも8区区間11位とイヤというほど悔しさを味わったのは小島将平(スポ3)。今年は、箱根後のハーフマラソンで自己ベストをたたき出したが、全体で見るとなかなか結果が残せていない。だが、今年こそはという強い思いも胸のうちにあるはず。予選会をきっかけに蘇生できるか。

 4年生がひと夏を越えて成長したと口をそろえるのが、本多浩隆(スポ3)である。トラックシーズンは、関東インカレなど対校戦に出場も、思うような結果を出せずに夏合宿へ。夏合宿では自分の走りを模索し、そのかい合って合宿後から手ごたえをつかんでいる。課題と自覚している腹筋や背筋を強化し、万全を期して、予選会に挑む。

 徐々に3年生とともにチームを引っ張ることが求められてくるのが2年生だ。「勧誘がうまくいった」と藤森主将がいうように他大も含めた今の2年生全体で見たら、5000mの高校ランキング上位の選手がずらりと勢ぞろい。ワセダの黄金時代を再び取り戻す意味でも期待がかかる。 やはり大エース竹澤健介(スポ2)の走りに注目が集まる。昨年は、20kmのレースは予選会が初ながらも日本人トップの3位に入る好走を見せた。今年もエースとしてトラックシーズンから大活躍。夏には、チームを離れ欧州で海外の猛者と競ってきた。ただ、走りこみ不足に若干の不安はある。

 高3時の総体3000mscチャンプの阿久津圭司(スポ2)は、5000mで13分台の記録を持つが、早大に入ってからここまで満足いくレースができていない。しかし、夏合宿での昨年以上の走りこみが自信になっているようだ。予選会を機にチーム同様上昇曲線を描きたい。

 今年の本戦でアンカーを任されたのは三輪真之(人2)。意気揚々とスタートラインに立ったが区間19位に沈み、9位で受けたエンジの襷を13位で大手町に運んだ。大粒の涙を流したあの日のリベンジへ、夏合宿前からじっくりと走りこんできた。目標である40位以内に入り、まずは予選会でチームに貢献する。

 三戸格(政経2)は、今年急成長を見せたランナー。3000mでは非公式ながら8分28秒を出すなどスピードも申し分ない。大舞台でワセダの秘密兵器がベールをぬぐ。

 才能あふれる2年生を支えていかなければならないのが早大に入ってわずか半年足らずの1年生。20kmもの距離をレースで走るのは初となることが予想されるが、練習ではそれ以上の距離を走りこんできた。ビビらず練習でやってきたことを発揮してほしい。 この夏一番成長した選手として本多とともに4年生が口をそろえたのが、尾崎貴宏(教1)。春先に己の心のなかにあった距離への不安も、走りこむことで解消されつつある。予選会で快走し、憧れのエンジに近づけるか。

 加藤創大(スポ1)は、先月の日体大記録会10000mで故障を抱えながらも自己新を出し、首脳陣に成長をアピール。6月の全日本予選会でも走ったが、撃沈。チームも10位と低迷し、屈辱を味わった。それだけに今度こそはという強い思いもあるはず。ロードでも今年の都道府県駅伝4区で区間賞を獲得しているだけに期待される。

 神澤陽一(理工1)は、早大学院出身の生え抜きの選手。高校時代から国体など全国で戦ってきた。昨年末の故障が長引いた影響で夏前から練習を開始し、大学での練習の質や量に戸惑っていたがじわじわと力をつけた。スピードランナーだけに、実戦での20kmはどうか。故障で出遅れた分、ここで神澤の名を知らしめたい。

 駅伝の名門、佐賀県の白石高校からやってきた高原聖典(人1)。トラックシーズンからワセダの代表として試合に出てきた。結果こそ出なかったが、大学レベルのレースを肌で感じることができ、良い経験をしたはず。1500mから10000mまで走れるマルチランナーとして、20kmも自分のテリトリーにしてしまう。

 以上の14人から当日ユニフォームに袖を通すのは12人。渡辺監督は、当落線上の選手に関しては、仕上がりの良い選手を使いそうだ。

 ライバルと目されるのは、6月の全日本予選会で出場権を勝ち取った城西大、明大、国学院大、神奈川大。昨年は2位通過だったが、トップの東洋大に3分以上の大差をつけられた。浮かび上がった課題は、15km以降の踏ん張り。今年はそれを克服するために、夏合宿では泥臭く距離走を行ってきた。今回エントリーされた選手は竹澤を除き全員が3次合宿まで残ったメンバーだ。チーム内の争いにも折れかけそうな自分の心にも勝ってきた選手たち。たくましさも増した。それでも懸念されるのが「自信のなさ」。本戦でのシード権連続喪失の不名誉な記録を食い止めるためにも、予選会で個々人がしっかり走り、『やれる』という自信を取り戻さなくては、本戦でも他校に圧倒されてしまう。やっていることはどこの大学だろうと大差はないのだ。結果が出ないから自信をなくすという悪循環に陥っている。この悪循環から抜け出すポイントは、まずは力を発揮するということだろう。予選会はあくまで予選会。それ以上でも以下でもないが、力をメンバーが実戦で発揮する機会は、あまり残っていない。それだけにこの予選会はうってつけの材料だ。夏の1次合宿では足並みをそろえて練習をした。全日本大学駅伝の出場権を逃した段階で、早大競走部長距離ブロックとして戦うチャンスは箱根しかない。予選会でなんとか結果を出して自信を回復し、上昇気流を作り出したいところだ。

(飯田範行) 








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