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陸上特集
早大競走部日本一への道・第5回
第5回は短距離ブロックの相川誠也(スポ4)と野田浩之(スポ4)。主将としてチームを引っ張る相川と、短距離ブロック長を務める野田。名実ともに他と一線を画し、切磋琢磨しあってきた両選手。現在の競走部を率いていると言っても過言ではないこの2人が、今その胸に抱く思いとは――。ラストシーズンにかける思いをたっぷりと語っていただいた。
――昨シーズン終了後からどのあたりを強化してきましたか
野田
:僕は3年目はほとんどケガというか、手術とかしてたんで、体力とか言う面で戻すのに時間かかってて、やっと冬季くらいからまともに練習ができるようになったので、今シーズンに向けて体力的な部分と、ケガはしないようにっていうことで。補強とかを中心にずっとやってました。
相川
:僕は特にここを強くしようって言うのはなかったんですけど、主将になって最終学年にもなって引っ張っていかないといけないっていう面で、精神改革が知らないうちに行われてて、練習が3倍くらい強くなったかなっていうところがあるので、そのへんは良い練習がつめて、これから徐々に生かしていけたらなっていう風に思っています。
――今季の調子は
相川
:僕ははっきり言って良くないです。まだ6割も出せてないですね、5割くらいで。ちょっと2月からずっとヒザを痛めていて、それを引きずっていて。
相川
:僕も一応ベストを関カレで出したんですけど、内容的に言ったらあのコンディションだったら誰でもベストが出るっていう感じだったんで。ベストが出るのは当たり前で、その中でもあんまり良いタイムが出せてないので、今の調子としては8割7割くらいじゃないかなと思います。
――短距離ブロック全体としての今シーズンのここまでの調子はいかがでしょうか
相川
:4継で東海大に負けたことが一番悔しいです。僕らも1年生を2人加えて、チームとしては歴代で4番のタイムを出せてたんですけど、あそこで東海大に負けたって言うことが一番悔しいですね。去年も順天堂に負けてて、2回勝ちを逃してるんで、全カレは優勝したいなっていう思いですね。
野田
:僕がケガしてしまったせいで関カレのタイトルを逃してるんで、今回も勝ちたいって言う思いがあったんですけどタイム的にはしかたないかなっていう感じで負けちゃったんですけど、個人的にはマイルの方も選手がなかなかそろわなくて、予選で落ちちゃったりしてて、その辺が…。僕らが一番上になってきたからマイルの方が厳しいかなって思ってきてるんですけど。
相川
:やっぱり僕らの次の代がもうちょっと出てきてくれないとなっていうのはありますね。今のところ2人で頑張ってるっていう感じで捉えられると思うんで。下がもっと育って欲しいなっていうのはありますね。
――競走部全体としてはここまでいかがでしょうか
相川
:関東インカレでも85点取って4番で、去年よりも20点ぐらい多く取っているし、跳躍や女子も活躍してくれているので、全体的には良い雰囲気だと思うので、これを維持して全日本インカレでも良い結果が出せるのではないかと思っています。
野田
:僕も一緒ですね。結果的に点は取ってるんですけど、今回は4年生中心に点を取ってたっていう感じだったんで、これから全カレでは、来シーズンとか中心になってくるのは3年生なんで、3年生にも頑張って点数とかを取ってもらえるともっと良い結果がでるんじゃないかなと思います。
――関カレで出た修正点は
相川
:やっぱりケガの影響を引きずってて、いつもは得意としている中盤と後半が全然伸びなかった感じで、むしろそこで離されてしまったので。苦手だったスタートがまあまあで、得意だった後半中盤が全然ダメだったんで、今はそこを中心に練習していって、だいぶ去年の走りくらいには戻ってきているかなって言うかんじなんで。でもちょっと早すぎますね、関カレまでが。シーズンインが悪くて修正する期間が間に合わなかったっていう方があってるかもしれないです、関カレに関しては。
野田
:僕はシーズン始まってから今年はどの種目を中心にするかって言うのを探っている状態で、今回関カレも3種目100、200、400mと出たんですけど、一応個人としては得点できればと言う感じで、得点を稼いで大学に貢献できればと思って3種目出たんで、全カレでは100と200にある程度しぼって出るんですけど、スピードが上がってくるかっていうところが心配なんで、あと1週間頑張りたいと思います。
――4継ではバトンパスがあまりうまくいかなかったとのことですが
相川
:そうですね、僕が2走で野田が3走で、僕らのところでは練習でもほとんどミスしたことなかったんですけど、たまたまあの日風が変で歩数とかもいじって、僕らの所でミスをしてしまった感じですね。それが若干タイムロスに繋がったかなと思います。
――今シーズンは相川選手が主将で野田選手がブロック長ということで、お互いに支え合ったりはしていますか
相川
:そうですね、僕は全体を見ながらやってて、その分野田が全体を見ながらやってくれているんで、助かっています。
野田
:相川の方がだいぶ発言力があるんで、引っ張ってくれているって感じなんで、僕だけってわけじゃないんですけど、競技の方にしっかり集中できるんで、内容的にも走りの方でみんなを引っ張っていけたらと思っています。
――4年生になって競技面や生活面で意識は変わりましたか
相川
:最終学年になると常に全体の上に立って引っ張っていかないといけないっていう気持ちが強くなるんで、その分練習でも引っ張っていけてるし、生活面でも今年は試合が3週間おきに大きい試合が詰まっているんで、陸上中心の生活をしています。
野田
:僕も一緒ですね。寮という環境の中にいて、ごはんとかも作ってもらえるし寝るところもしっかりしていて学校までもすぐっていうところなんで、本当に恵まれた環境で練習できているなっていう実感があるんで、その中でしっかり結果を残していきたいです。
――相川選手は中学、高校でもキャプテンをやられていましたが
相川
:そうですね、中学校ではサッカー部でキャプテンやってて。それは団体スポーツのまとめ方をしていたと思うし。高校ではほとんど先生が中心で。やっぱり大学になると自主性が問われるので、その点は大変ですね。
――キャプテンになったいきさつは指名ですか
相川
:指名みたいなものですね。僕か野田か岡先(=聖太・スポ4)かっていうことに最終的になって、僕らの学年で話し合って。
――大学のキャプテンは自主性が問われるというのが大きく違うところですか
相川
:はい。どれがいい主将っていうのはマニュアルがある訳じゃないし分からないんで、自分がやるべき事をやっていれば最終的に良い結果が付いてくると思うんで。それにこれまで素晴らしい主将を見てきているんで、その人達の良いところにさらに自分で何かをプラスできたらなって思っています。
――下平選手や竹澤選手に受け継いで欲しいということをおっしゃっていましたが
相川
:やっぱり僕らの代は人数が多くて、それが一気に抜けると力的にも厳しいものになるんじゃないかなって思うんで。やっぱり下平、竹澤っていうのはもう日本のトップでこれから世界に出て行く選手だと思うんで、あいつらに引っ張っていってもらえればもっといいものになるんじゃないかなって思っています。
――野田選手から見た相川主将は?
野田
:そうですね、やっぱり競技に対してはすごい真面目にやっているなって思いますし、キャプテンになってから本当にまとめてくれるっていうか存在感も大きくて。頼りになるっていう部分もあって。一応4年二人でリレーとかも引っ張っている仲としても、頼もしいです。
――言葉で引っ張る方が多いですか?
相川
:そうですね、僕は試合前になるとあんまり練習もしなくなるんで、言葉とか、あと練習も集中してやるんで。試合モードというか。そういう集中した姿勢を見て、みんなが「こうやって練習した方が良いのかな」ってやってくれればと思います。やっぱりどうしても主将としてだけじゃなく個人としても結果を残したいというのがあるんで、試合前はやっぱり自分のことでいっぱいになるんで。
――お互い意識はしますか?
野田
:そりゃあします(笑)
相川
:ずっと種目がかぶらなかったんですけど、この前関カレでなぜか同じ大学なのに隣のレーンになって、ずごい意識しましたね。野田がいて僕がいて高平()がいてっていうのは全くインターハイと同じ並びだったんで。意識もしましたけど、懐かしいなっていう感じでした。
――他にチーム内で他に意識している選手はいますか
相川
:そうですね、種目は違うんですけど、竹内(=悠人・スポ4)とかはみんなライバルだと思っていますね。竹内が記録出したら俺も記録出そうっていう風に思うし。それは下平とか竹澤も一緒ですね。
――今シーズン関カレ後からここまでの練習を振り返ってみていかがですか
相川
:僕は一週間は何もせず完全にオフというか。ここ一週間ですね、本当に関カレに向けて動き出したのは。試合出てないメンバーとか、オープン種目に出たメンバーは練習してたんですけど、その辺は自分で考えて。休みも必要なんで。
――今年は例年より全カレの時期が1ヶ月近く早まりましたが
相川
:一番は気持ちの切り替えじゃないですかね。3週間後っていうと本当にあっという間なんで。関カレの緊張感を保ったまま行ってくれるといいんですけど、一回きれちゃうとそこから持ち直すのがけっこうかかると思うんで、そこら変が難しいですね。あと関カレでケガしちゃうとだめっていうのがあったんで。そこらへんはみんなケガなくいけたんで良かったと思います。
野田
:終わってから3週間後っていうと劇的にスピードが変わったりタイムが上がったりっていうのは絶対にないと思ってるんで、そこをやっぱり気持ちで持っていくって言うところと、集中力を切らさないって言うところですね。
――全カレでの目標は
相川
:優勝と言いたいんですけど、最低表彰台です。梅雨なんで天候にもよるんですけど、自己新を出さないといけないなっていうのはずっと思ってて。10秒2台を目標に。
――ワセダ記録は視野に入れていますか
相川
:ワセダ記録を持っているのが憧れている小島さんで、中学も高校も一応小島さんの記録を破ってきたんで、大学も本当に条件が重なれば狙いたいと思います。
――野田選手は全カレでの目標は?
野田
:僕は200メートルのほうで標準を切りたいって言うのと、高平、塚原をおさえて優勝したいっていうのがありますね。決勝に進めるように頑張りたいと思います。
――チームとしての目標は何でしょうか
相川
:関東インカレでは総合順位と得点80点いくっていうのを目標にしてきてて、全日本では総合の得点よりも優勝数を多くしたいっていう風に思っています。
野田
:先生からも言われているんですけど、関カレでは得点で総合を狙っていくっていうのがあって、全カレでは個人が1人ずつですね。今年日本代表になれるチャンスはひとつのアジア大会しかないので、そこに食い込めるように優勝狙えるものはしっかりタイムを出していくっていうことと、入賞が微妙な選手も、頑張って上位のほうに食い込んでいければと思っています。
――短距離パート全体としては?
相川、野田
:4継ですね。
相川
:あの若いの2人入れたのと僕らのバトンミスがあってあのタイムなら、バトンパスも十分狙えると思うんで。ワセダ記録の更新と東海大に勝つことを目標でやっていきたいです
――陸上をはじめたきっかけは何でしょうか
野田
:僕は小学校3年生のころから陸上教室というのがあって、それに親に連れて行ってもらったのがきっかけで。親父としては野球をやらせたかったらしくて道具もいろいろ買ってもらってたみたいなんですけど、あまり興味を示さなかったらしくて(笑)1回走らせてみたらそこそこタイムが良かったみたいで。そこからもう12、3年くらい続けてきてるんですけど。きっかけっていうほどでもないですけど(笑)やってたらそのまま続けてきちゃったって感じで。
相川
:僕はJリーグが始まった年にサッカーをはじめて、そのまま小学校のクラブに入って中学校もサッカー部にずっといて。田舎の中学校だったんで陸上部というものがなくて、借り出しで毎年試合に出てて、それで中学3年のときに関東、全国で100メートルで勝ったんですよ。それでサッカーか陸上かで悩んだんですけど、すごい仲いい友達にめちゃくちゃサッカーうまいやつがいて、こいつには敵わないだろうと思って陸上にしました。それがきっかけですね。あと悩んでた磁気に国体に選んでもらったんですよ。そこで小島さんに会って、それでもう決めました。
――陸上をやっていて一番良かったことは
相川
:僕は出会いですね。全国に散らばっていたり、目上の人、陸連の方だと学連の方だとか。そういう出会いがいま財産になっているかなって思いますね。
野田
:僕は就職活動とかまったくしていないんで、記録次第でどこか企業で取ってくれるところがあれば、また来年再来年の大阪、北京と目指すところまでいきたいなっておもってますけど、それはまあ今年しっかり結果を出さなければいけないので、出した上で考えていきたいなって思っています。
――お互い相手のここがすごいっていう点はどこでしょか
相川
:野田は100から400まで走れる器用さと、それに対応できるスピード、パワー備わってて、練習見ててもすごいつめてると思うし。
野田
:僕は相川のここ一番での集中力と強さって言うのと、陸上に対する気持ちっていうのは強いと思ってるんで。試合前になると話し掛けられないくらい集中していて。そのくらいの集中力って言うかオーラ的なものを見習いたいなって思ってるんですけど。
――ご自身のアピールポイントは
相川
:僕はやっぱり集中力ですね。それは他の選手には負けないです。僕の場合、野田とか高平みたいなパワフルな走りとかセンスというものが無いなって思っていて、その分集中力で補っているという感じですかね。潜在能力をできるだけ高い位置で発揮できるように。集中力で負けてしまうようになったら良いところがないと言ってもいいかもしれないですね。
野田
:僕はあんまり試合前に集中力は無いほうの選手だと思うんですよ。緊張してくると口数が多くなってきて、周りにふざけてるって思われるくらいなんで。負けないとしたら試合前にすごいプラス思考になれるっていうところと、同じチームメイトだったら、緊張をほぐすというか、そのくらいの緊張感を与えられると思うんですけど。
――最後に応援してくれるファンの方にメッセージをお願いします
相川
:ファンの方がいればいいんですけどね。(笑)何かありますか?
野田
:高校から見れくれてる人には僕、高平、相川っていう存在が大きいと思うんで、全カレでも100でその3人が並んでる姿っていうのを、僕は100では遅いほうの選手なんで、決勝まで残って見せたいと思っていますし、応援してもらってる方にはしっかりと結果で応えたいと思っているんで、全カレとそのあとの日本選手権も見て頂ければ、しっかりと結果を残しますんで、頑張ります。
相川
:僕も試合中は怖いとよく言われるんですが怖くないので(笑)応援してくれている人にはちゃんと結果で応えたいと思っています。それと今年が本当に最後なんで、お世話になった方には本当に最後のいい走りをもう一回見せてあげたいです。10秒30を出した時のように。
(取材・編集 飯田範行 萩原ちひろ)
右:
相川誠也(あいかわ・まさや)
スポーツ科学部4年
177センチ 69キロ
自己ベスト100m:10秒30
ユニバーシアードイズミール大会100m第7位
趣味:服を買いに行くこと、サッカー
左:
野田浩之(のだ・ひろゆき)
スポーツ科学部4年
178センチ 73キロ
自己ベスト 第85回関東インカレ100m第7位、200m第3位、400m第2位、4×100mリレー第2位
趣味:寝ること(笑)、部屋のやつらとわいわいする、釣り
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