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| 全日本大学駅伝予選会 (6月11日 東京・大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場) |


僅差に泣き予選落ち

「これが今の実力だと思ってください」。それが渡辺康幸駅伝監督(平8人卒)の第一声だった。
1組に高岡弘駅伝主将、原英嗣(ともに人4)を配した早大。昨年も同組を走った高岡弘は、1組を「流れを左右する組」という。二人とも上位でゴールしてチームを勢いに乗せるという己に課せられた役目は痛いほど分かっていた。しかし、「練習並み」にスローペースなレースに苦戦。高岡は途中前に出るも思うような展開には持ち込めず、「スローペースは好きな展開」という原もペースの上げ下げにスタミナが持たなかった。
結果は、高岡が組内11着、原が28着。「一人だけバンバン行けばよかったのだけど…そうする勇気も力もなかった。反省よりも情けない」(高岡)。「出場権を落としてしまったのも、自分のせいなので…後輩たちには申し訳ない」。振り返る一言一言が重く沈む。
続く2組には宇佐美淳(人4)、河野隼人(スポ3)が出場。両者ともに「2組に関しては堅実に。ついて行く」(宇佐美)レースを展開するはずだった。しかし、「自分がなんとかしなきゃ」(河野)という思いは皮肉にも逆方向に現れた。最初は速く、中盤からペースが落ちたレース展開にうまく乗れなかった河野は25位、宇佐美は33位。予選通過に黄信号が点った瞬間だった。
前半二組とは異なり、下級生を配した3組で石橋洋三(スポ2)、阿久津圭司(スポ1)が踏ん張った。レース前、渡辺監督に「やるだけやってこい」と言われたという阿久津は一万メートルのトラックレースは初ながらも12位と健闘。石橋も18位に入る意地を見せた。3組の躍進で早大の予選通過への期待が再び膨らんだ。
最終4組。早大からの出場は藤森憲秀(スポ3)と竹澤健介(スポ1)がレースに臨んだ。シーズン初めから1年生らしからぬ活躍ぶりを見せてきた竹澤。その力は今大会でも遺憾なく発揮された。各大学エース級選手の集う4組で組内2位。日本人としては1位でのゴールだった。しかし、竹澤は決して満足しなかった。「(外国人選手に対して)チャレンジして前についていかなかった部分」に対して反省しているという。また、藤森憲も組内11位でゴール。予選通過は混戦模様となり、競技場のいたる所で合計タイムを集計する各大学のマネジャーたちの姿があった。
後半2組の躍進により予選通過へと歩みを進めた早大だったが、箱根に続きわずかなタイム差に泣いた。予選通過最終順位の7位となった中央学院大との差はわずか10秒。伊勢への路は再び途切れた。
「(夏場は)足を作って走りこんで、(その姿で)後輩たちに伝えたい」(原)、「夏合宿ではチームを引っ張っていく」(高岡)。自分たちがチームを引っ張れなかったという苦い思い。まだまだ満足できないという思い。さまざまな思いを残し、予選会は終わった。梅雨が明ければ夏はすぐそこ。早大の新たなスタートが見えてきた。
(久光真実)

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