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 箱根駅伝分析&展望 1月2・3日 東京・大手町〜神奈川・箱根町



 05箱根 〜早大敗因分析&今後への展望〜

 「自分がもう少し走れていれば…」。激戦となったハコネを終えて、選手たちはそう語った。予選会をトップで通過し、勢いに乗っていた早大だったが、22秒差に泣き3年連続でシ−ドを逃す結果に終わった。悔やまれるのは、ポイント区間である2区、それとタイム差の開きが大きい山と8区だろう。

 最初で最後の2区を任された篠浦辰徳(人4)は「走り始めたときからペースとタイムの感覚に違いがあった」と苦しみ、中盤の権太坂で5位集団から離れると、以降も不調をキープするにとどまり、順位を4位から11位へと7つ下げてしまった。今季は精神的支柱として、インカレで入賞するなど常に結果を出してワセダを引っ張ってきただけに、この失速が最後まで悔やまれた。 5区の駒野亮太(教1)は「前が見える位置にいたのでオーバーぺース気味になってしまい、上りでいいペースをつくれないまま下りに入ってズルズル行ってしまった」と言うように、初めて登る箱根の山で苦戦した。6区を走った主将・杉山一介(人4)は、「往路9位と1分40秒くらい、そこまでは詰めようと走った」ものの、左足を痛めた影響から区間2ケタ順位に終わった。杉山は今季、ずっと故障に悩まされつづけていた。全日本大学駅伝とハコネの両予選会も欠場し、主将として走れないもどかしさもあった。それだけに最後の箱根路への意気込みも強かったが、結果には表れなかった。2年時以来2度目の8区起用となった岡部祐介(人4)は「前が見えていたので少し焦って入りがハイぺースになってしまった」と言うように終盤にスタミナが切れた。また直前に足の違和感が出たこともあって、精彩を欠いた。一度走った経験を買われての起用であっただけに、満足のいく結果とは言えなかった。

 昨年の箱根駅伝でシード落ちしたために10月の出雲駅伝出場権がなく、11月に行われた全日本大学駅伝は6月の予選会で出場権を獲得できず、今季の大学駅伝には出場できていなかったワセダ。結果的に駒野や石橋洋三(スポ1)といった1年生にとっては駅伝での経験不足が露呈した形になった。また、有終の美を飾ることを期待された4年生が実力通りに力を発揮できなかったのが痛かった。

 だが、「未来に光を見出すことのできる結果」と空山隆児(人4)が言うように、随所で結果も出た。4区・藤森憲秀(スポ2)、7区・原英嗣(人3)、9区・河野隼人(スポ2)、10区・高岡弘(人3)は他大の力のあるメンバー相手に区間6位以内に入った。これからチ−ムを引っ張る役割を担うこの4人の走りは、新チ−ムづくりにおいても明るい材料だ。

 「負け癖を直すためには結果しかない」(篠浦)と言うように今後は今以上に、どんなに小さな大会においてもワセダのユニホームを着て走る以上、下手な走りはできないし、勝たなければ意味がないと言うくらいの自覚を持つ姿勢が望まれる。また、日々の練習において、たとえレギュラーでも離れたらメンバーから外されるという緊張感が求められる。 今回のハコネは前回ほど上位校の取りこぼしがなかったこともあり、予選会通過校からシードを獲得したのは、わずかに1校だった。このことからもわかるように、学生長距離界のレベルが上がっている今は、戦力も拮抗(きっこう)しており、1区間のミスによって大きく流れが変わる。また優勝した駒大を始めシードを獲得した大学には、流れを変えることのできる選手がいた。ワセダ再建のポイントは、個々が持っている力を出し切り、確実にエンジの襷(たすき)をつなぐ点に集約される。

 大手町で流した大粒の悔し涙を来年の大手町で歓喜の涙に変えるため、新主将・高岡弘が引っ張る新生ワセダは動き出した。
(飯田範行) 






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