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| 箱根駅伝予選会
(10月16日 鳥立川市昭和の森記念公園)
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見事な1位通過!箱根への切符つかむ
秋晴れの早朝、国営昭和記念公園にて第81回箱根駅伝予選会が開催された。早大はつめかけた大勢の観客の声援を受け、見事3年ぶりに予選一位通過を果たして箱根への切符をつかみとった。
早大長距離陣にとって失敗の許されないレース。会場は異様な熱気と緊張感に包まれた。スタート直後は大きな動きはなかった。レースに動きが見えたのは5キロ地点。先頭集団と後方との差が大きく開いた。そんな中で日本人選手のトップにつけたのが早大の篠浦辰徳(人4)。安定した走りを見せ日本人選手を引っ張り、そのまま堂々のチーム内1位でゴールを果たした。ラストも踏ん張り、日本人3位、総合順位も8位と、その実力を十分に見せつけてくれた。その篠浦を筆頭に、怒濤の早大ラッシュが続く。
続いてゴールしたのは原英嗣(人3)。昨年の全日本大学駅伝では脱水症状に陥り涙の途中棄権となったが、今回はその雪辱を見事に晴らしてくれた。「前へ前へ行くことだけを考えた」という言葉通り、途中順位を落としたが最終的にはチーム内2位。完全復活を印象づけた。3位でゴールしたのは今年急成長を遂げた高岡弘(人3)。順調にペースを上げていたものの、残り5キロの地点で先頭集団との距離が開いた。大会終了後「篠浦さんについていけなかったのが悔しい、箱根では後半粘れる力をつけることが課題」と語った。
3位の高岡と2秒差でゴールしたのは石橋洋三(スポ1)。「粘りのレースが出来た。」と自ら語るように、積極的で力強い走りを見せた。一年生ながらチーム4位、総合24位の好成績をマークし、その走りは篠浦も「予想以上、本当に早い」と認めるほどだ。5位は河野隼人(スポ2)。昨年の箱根駅伝ではメンバー落ちという悔しい結果に終わったが、今大会では自身の目標タイムを打ち出せた。昨年の雪辱を晴らすべく、箱根駅伝へ挑む。怪我で出遅れが懸念された空山隆児(人4)も、チーム6位。本領発揮とまではいかなかったが、夏前の怪我を感じさせない順調な仕上がりを見せた。大会終了後は「もう一度篠浦と2区争いを出来る状態にしておく」と語り、本戦への強い意気込みを見せた。昨年に引き続き大会出場となった八木大三(院2)と岡部祐介(人4)はそれぞれ7位と9位。八木は昨年のチーム最下位からのリベンジを果たした。岡部は同大会を過去2年連続出場しているベテランだけに、今大会の結果を「本当に最低の走りだった」と悔しさを隠しきれない様子であった。
チーム8位の小島将平(スポ1)と10位の駒野亮太(教1)は共に一年生。初めての箱根予選会にもかかわらず、チームの1位通過に大きく貢献した。人の多さに驚いたという小島は、9月の記録会で1000メートルの自己新記録を打ち出し組内9位を果たした期待の新戦力。今回その期待に見事に応えてくれた。他の2人の一年生を意識していたという駒野は今回の結果にやや不満の残る様子。今後はレース後半のペースアップを強化し、本戦へ挑む。
これまで有力選手の怪我が相次ぎ思うように結果が出なかった早大長距離陣にとって、今回の一位通過は大きな自信となった。また、空山や杉山、河野など有力選手の怪我に伴うチーム層の薄さが大きな問題になってきていたが、今大会は12人中3人が一年生であり、チーム力の底上げが見事に証明されたといってよい。主将の杉山一介(人4)は「今のチームは誰一人欠けてもいけない。」と話す。前回の予選会で日本人2位、総合3位という、チームでもトップクラスの実力を持つ杉山は怪我のために今回は欠場となったが、渡辺康幸(平8人卒)監督は「杉山を外すくらいの戦力が整えられていた」と語り、チーム力の向上に手応えを見せた。もうひとつ気になるのは藤森憲秀(スポ2)の不振。昨年の予選会ではチーム3位の走りを見せた実力者だけに、今回のチーム内12位はまさかの結果となった。大会後は「本戦では借りを返したい」と話し、本戦でのリベンジを誓った。
いま、早大には確実に追い風が吹いている。近年の不振を脱し、満を持して箱根へ―。元気のなかった早大長距離の復活劇が高らかに幕を開けた。
(萩原ちひろ)
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