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第19回JOCジュニア・オリンピック・カップ
1月7・8日 東京・駒沢体育館
女子サーブル、安冨がベスト8の活躍
早大勢から唯一ベスト8に入った安冨
年齢制限がある第19回JOCジュニア・オリンピック・カップ。早大からは7人の1年生が出場した。中でも、女子サーブルの安冨結(スポ1=香川・三本松)がベスト8に入り、まずまずの成績を残す。男子はエペに出場した西森健太(教1=香川・三本松)がベスト16をかけて奮闘し一本勝負にまで持ち込むも、あと一歩届かず惜敗。思うような結果を残せなかった。
女子サーブルの安冨は予選を3位で上がり、シード権で2回戦からの出場となった。初戦は難なく勝ち上がり、3回戦の相手は過去に対戦経験のある選手であった。相手は中学生であったが、以前戦った時から「苦手な相手」(安冨)ということもあり、わずかな点差で辛勝。この勢いで勝ち進みたい準々決勝、前半は取って取られてのシーソーゲームが繰り広げられる。何とか1点リードで迎えた後半は前半と打って変わって劣勢に。相手にリードを許すと、そこからさらに点差をつけられ11−15で敗北。試合後、「集中力が足りなかった」と振り返る安冨。しかし、安冨はこの結果に手応えを感じていた。今回の反省を生かし、4月末に行われる関東学生リーグ戦(リーグ戦)への出場、そして、来季のJOCでの活躍を誓う。
一本勝負に敗れ、悔しさから俯く西森
予選を13位で勝ち上がった西森も2回戦からの出場。初戦は危なげなく勝利し、迎えた3回戦は序盤から相手にリードを許す展開となった。最終セットに入ってすぐに連続でポイントを奪い同点とする。その後は点を取られたら取り返すという粘り強い戦いが続く。試合終了時間が刻一刻と迫る中、相手を1点差で追う西森は試合終了までラスト5秒というところで意地の一突きを決める。雄叫びをあげる西森とともに、会場の熱もヒートアップ。試合はそのまま一本勝負へ。「最後に追いついた攻め方と同じやり方」(西森)で一本勝負に臨んだ西森であったが、相手の突きが腕に当たり、思わぬ形で負けてしまう。「タイミングが中途半端になってしまった」と語る西森は、試合直後、ピストで片膝をつき悔しさを露わにしていた。「一本勝負で勝てる存在になりたい」。試合を振り返り、強い口調でそう答えた西森。この悔しさをバネに、来季のリーグ戦での活躍に期待したい。
早大全体では、今大会はあまり良い結果ではなかったかもしれない。しかし、これから来季のリーグ戦までオフ期間に入る。それぞれのやり方でオフを過ごし、リーグ戦では更に成長した姿を見せてくれるに違いない。
(記事 廣瀬元宣、カメラ 佐藤真希)
※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。
※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。
※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。
◆結果
▽男子フルーレ
谷口裕明(スポ1=香川・三本松)
1回戦:○10−6山本(大分豊府高校)
2回戦:●2−10石島(和歌山北高校)
▽男子エペ
西森健太(教1=香川・三本松)
1回戦:―
2回戦:○8−3河西(伊那北高校)
3回戦:●8−9佐藤(日大)
▽男子サーブル
甘粕貴大(社1=神奈川・サレジオ学院)
1回戦:―
2回戦:●6−10高橋(法大第二高校)
▽女子フルーレ
渡辺咲(教1=大分・岩田)
1回戦:―
2回戦:○10−9狩野(利府西中学)
3回戦:●8−15緒方(岩国工業高校)
▽女子サーブル
神田真希子(スポ1=千葉・東葛飾)
1回戦:―
2回戦:○15−8堀(同志社女子高校)
3回戦:●9−15木村(法大)
舟山佳穂(教1=山形・米沢興譲館)
1回戦:―
2回戦:○15−5大嶋(羽島北高校)
3回戦:●12−15田岡(和歌山東高校)
安冨結(スポ1=香川・三本松)
1回戦:―
2回戦:○15−5味岡(羽島北高校)
3回戦:○15−12佐々木(福島市フェンシングクラブ)
準々決勝:●11−15三好(日大)
◆コメント
西森健太(教1=香川・三本松)
――振り返ってみて
そうですね…3回目のJOCだったのですが、去年はベスト8に入ったんですよ。その時は勢いっていうか、点を取られても悪く言えば何も考えていなくて、相手のことを気にしていませんでした。いい意味で緊張感がなかったですね。今回は技量もついて、自分のフェンシングというものを考えながらやりました。試合の感覚とか、一本一本を自分で考えて技を使ってポイントを取れたので、そこは成長できたかなって思います。とりあえず、今は負けたことが悔しいですね。
――最後の試合は、残り5秒というところで同点に追いつき、一本勝負にもちこみましたね
自分的にはもう少し、15秒くらい残っていると思ったんですけどね。最後に追いついたポイントの時は、飛んだ瞬間に取れるって思いました。あの時は、焦らずにじりじり相手を追い詰めてから攻めたので、正解だったなって思います。取った後は、良かったって安心しました。
――どのような気持ちで1本勝負に臨まれましたか
休憩の時に、萩原さん(宏樹、スポ4=国学院栃木)から「シクスト(相手の肩側)から攻めろ」ってアドバイスをもらいました。最後に追いついたポイントの時もシクストからの攻めだったので。戦っていて、最初から切り返しのタイミングが合っていないなって思っていたんですけど、一本勝負の時も中途半端な感じになってしまいました。相手の突きが出ようとしたところに切り返そうと思ったら、相手の攻撃が腕に当たってしまって…。もう少しテンポを遅らせれば良かったなって、今は思います。
――次はリーグ戦ですが、それに向けて
早慶戦の時に4年生の先輩方から、オフの間で伸びる伸びないはその人次第って言われました。4年生が抜けられると練習環境も変わってしまうので、他大や県外に行って練習させてもらったり、地元に帰ったりして、自分なりに工夫して弱点を減らしたいと思います。最後の試合を通じて思ったんですが、一本勝負で勝てる存在が必要だって。これまでの団体戦では、萩原さんが一本取って勝った試合が何度もありました。自分もそういう存在になりたいです。来季は津江(碧、平24スポ入部予定=山口・岩国工業)も入りますが、1年生だし緊張すると思うので。チームでみんなで戦って、カバーし合えるようになりたいです。上の学年になるほど責任感も強くなりますし。とにかく、リーグ戦で勝つことですね。今は何も考えられませんが、明日からは切り替えて、自分のやることを明確にして頑張ります。
安冨結(スポ1=香川・三本松)
――予選3位という結果について
予選で戦うメンバーを見ても大学生が1人であとは高校生だったので、全勝しないといけないなと思っていました。あまりポイントを取られずに予選を上がれたので、まずまずの出来だと思います。
――トーナメントを振り返って
初戦は思っていたよりもポイントを取られず、調子が良かったです。いつもは前半リードしていても、流れが変わって後半に逆転されることが多いんです。次の相手は中学生だったのですが、ちょっと取られすぎました。以前にも戦ったことがあるのですが、その時から苦手なんですよね。今回は、初戦の勢いで勝てました。
――準々決勝では、後半に引き離されてしまいましたが
相手の子とは何度も戦ったことがあるのですが、いつも負けるんですよね。毎回、決勝のちょっと下の準々決勝とかで当たるんですよ。個人的にはもうちょっと上の方で当たりたいんですけど。後半は、もっと集中できたら良かったと思います。そこは相手もベテランなので、経験の差が出たかなって思います。
――年齢制限のある今大会ですが、特別に意識されていましたか
私は早生まれなので来季もあるのですが、遠征にも行かせてもらったので、その分しっかりやろうって思っていました。同期全員が出ている中で優勝はできませんでしたが、ある程度はやれたかなって思います。この反省を、次に生かしたいです。
――今大会を踏まえてのこれからについて
今季はJOCで終わりですが、次はリーグ戦が始まります。まだ団体戦に出たことがないので、出場したいですね。そして、来季のJOCも頑張りたいです。
渡辺咲(文1=大分・岩田)
――試合を終えて一言お願いします
予選は一試合一試合よく考えて練習通りにできましたが、トーナメント戦はそうはいかなかったです。
――具体的には
1回戦は9―4とリードしているところで追い付かれて。何とか勝てましたが、そこでリズムが崩れてしまいました。
――続く2回戦は
相手は1つの戦法しかしてこなかったのですが、そこを狙うことができませんでした。
――どの辺りが悪かったのですか
試合の中で修正できませんでした。
――きょうの試合で見つかった課題は
試合中に攻守が単調な時に修正できないので、そこが課題です。
――今後の抱負をお願いします
去年は怪我に苦しんだので、ことしは体調をしっかり整えて、個人大会ではなく、大学の大会で勝負したいです。きょうの試合を生かして、リーグ戦やインカレ(全日本学生選手権)でも主戦力として頑張っていきたいです。
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