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第63回全日本大学選手権
11月25日 東京・代々木第二体育館
激闘を繰り広げるも最後は惜敗しベスト4ならず
レイアップを放つ大塚
全日本大学選手権(インカレ)男子3回戦。相手は関東大学リーグ戦(リーグ戦)3位の拓大。ベスト4をかけた戦いに序盤は一進一退の攻防を繰り広げるも、後半はシュート力の勝る拓大に徐々に差を広げられる。終盤には逆転に成功し最後の最後まで展開の読めない試合だったが、大事な場面でのミスも目立ち惜しくも敗北を喫した。
第1クォーター(Q)、拓大の巧みなパス回しからのミドルシュートに翻弄される早大はなかなか流れをつかむことが出来ず苦しいスタートとなる。それでも久保田遼(スポ4=福岡・福岡大大濠)を中心とするインサイドからの得点で何とか食らいつく。終了間際には河上宗平(人2=京都・洛南)がシュートを決め、16−18の2点ビハインドで終える。第2Qに入るとこのクォーターから入った木村晃大(スポ1=京都・洛南)の攻守に渡る献身的なリバウンドやゴール下でのシュートが決まる。「4年生の気持ちもコートに置いてこれるように」(木村)というように気持ちのこもったプレーでチームを盛り立てる。さらには、玉井勇気(スポ2=福岡・福岡第一)のスリーや速攻が飛び出すなど徐々に流れを呼び込む。しかし、拓大も連続シュートを決めるなどで再び逆転を許し、34−38で前半を折り返す。
最後のインカレを戦い抜いた久保田
後半に入り、出だしはお互い譲らず点の取り合いになる。残り5分、拓大がバスケットカウントを決めると連続得点で早大を突き放しにかかる。たまらずタイムアウトをとり、なんとか相手の勢いを止めようと試みるも、さらにリードを広げられ52−66と14点ビハインドで最終Qに。早く追いつきたい早大は久保田にボールを集めるようになる。相手のアンスポーツマンライクファウルもあり少しずつ点差を縮めていき、残り1分半には久保田のシュートでついに逆転に成功。ところが残り26秒同点で早大ボールとし、なんとしても決めたい大事な場面で痛恨のバックパス。その後のオフェンスを確実に決められ残り6秒で2点ビハインド。さらにフリースローを決められ、残り2.9秒で3点差。タイムアウトを使い切りもう後のない状態で最後のシュートを放つもこのシュートがリングにはじかれ、ここでタイムアップ。73−76で敗れベスト4進出は叶わなかった。
前半から両チームの良さが出た試合だった。しかし、「勝負を分けたのは大事な場面でのミス」(玉井)と言うように最後に少しのミスが出てしまった早大が今回は惜しくも敗れてしまった。「ここで終わってしまうのは悔しい」(久保田)と決して完全燃焼できたわけではない。今大会を最後にほとんどの4年生が引退してしまうが、「1戦にかける想いや大切さ」(木村)など後輩が学んだものは大きい。「自分たちで意識高く練習からやっていけるチームに」という押見幸一主将(スポ4=新潟・新潟)からのエールを胸に、来年もコート上で躍進する姿を見せてくれるに違いない。
(記事 岩本剛志、カメラ 梁瀬智帆)
第63回全日本大学選手権
早大
73
16−18
18−20
18−28
21−10
76
拓大
【スターティングファイブ】
G 大塚勇人(スポ3=福岡大大濠)
G 玉井勇気(スポ2=福岡第一)
F 河上宗平(人2=京都・洛南)
F 二宮弘憲(スポ2=福岡大大濠)
C 久保田遼(スポ4=福岡大大濠)
◆コメント
押見幸一主将(スポ4=新潟)
――試合を終えて率直な今の心境は
率直な感想としては悔しいなというのがあります。自分が試合に出られなかったこともありますし、チームが勝てた試合を落としてしまったということで悔しいという思いです。
――リーグ戦の開幕直後にケガをしてしまい、試合に出場できない状況が続きました。その中で主将としてどのようにチームを支えようとしましたか
声出すしかないなと。自分のリハビリをやりつつもチームの状況を見て。自分はあまり参加できていなくても、練習中もだらけているなと思うところがあれば言えるとこは言っていったつもりですけれども、自分の中でベンチにいさしてもらって、ずっと頑張ってきた仲間なので、最後まで励まして、どんな状況であっても主将として自分だけは諦めないでやっていうこうという気持ちでいました。
――その中でつらさもあったと思います
自分がケガをしていない状況で出たいと思ったこともありますし、何もできないで負けていった試合っていうのは凄く悔しかったです。
――ベンチメンバーとして登録されたときのお気持ちは
実際ケガをして良い状態まで行ったんですけれども、また2週間前に同じところをケガしてしまい、自分の中で落ち込みましたし、倉石さん的にもどうしようかなと思ったと思うんですけれども、みんなと一緒に声を出して、試合に出ている仲間が気持ちよくプレーできるように声掛けをするしかないなと思いました。
――押見主将にとってこの1年間はどのようなものでしたか
前期は京王電鉄杯から苦しい試合のときが多くて、倉石さんに怒られてばかりのチームで自分が凄く不甲斐なかったからチームに迷惑をかけました。本当に明るいチームで特に1年生中心になって、どんなときも明るくやっていこうというチームだったので凄くぼくも助けられましたし、後輩から力を借りる場面もいくつかありましたし、そういう点で凄く感謝しています。
――早慶戦での勝利や、リーグ戦での健闘など、今季の結果を振り返って
最低限の仕事は出来たなと思います。1部で6位になれたことは本当にみんなの力だと思うし、自分の代では入れ替え戦とかいきたくなくてそれだけを目標にやってきたのでそれを達成できたことは凄く良かったと思います。
――後輩に向けて
僕はちょっと甘いキャプテンというか全然不甲斐ないキャプテンだったんですけれども、もう少し厳しくしても良いと思いましたし、ぼくが言えない性格だったので、もうちょっと厳しくやるときはやって、練習でも倉石さんに怒られたし、倉石さんに怒られてやるんじゃなくて自分たちで意識高く練習から試合からやっていけるチームになってもらいたいと思います。
久保田遼(スポ4=福岡大大濠)
――ベスト8という結果について
満足は出来ないですね。今回は組み合わせもよく決勝の舞台に立てる感じもあったのでここで終わっちゃうのは悔しいですね。
――第1Qは積極的なオフェンスを見せましたが
とりあえず空いたら打って出てきたらフェイクしてひっかけたりだとか、基本的なことをやっていて、そこで得点を稼げたのは良かったです。
――1年生の木村選手の活躍が目立ちましたが、成長は感じられましたか
木村自身ももともとバスケットの能力は凄いんですけれども、最初の方は単発にシュートを打っちゃったり、ディフェンスも適当にやってたりっていう部分が多かったですけれども今日の試合はドライブからの合わせを何本かしてくれたり、ゴール下に徹して空いたら躊躇なく打つっていう。それは彼の持ち味だと思うので、そこは今日は存分にやってくれたしそこの部分は自分も感謝していますね。
――代が一区切りということですが
自分は今後もバスケットを続けていくので。4年間頑張ってきた仲間なので寂しいですし。自分だけこれから4年は残るので。オールジャパンでは自分が引っ張るっていう部分があってもいいと思うんですけれども、今の3年生がこれからのチームを鼓舞するわけなので、そこで良い形にもっていって来年に繋げていきたいなと思います。この1週間から3年生の誰かにキャプテンをやってもらって引っ張っていく。自分の勝手な考えだけど、そこに自分がいるという。そうしたいなと思います。
――ケガで最後の大会は不出場となってしまいましたが、押見主将はチームにとってどのような存在でしたか
普段はおとなしくて真面目なタイプなので、コート上でも外からでも自分の中でもうちょっと言っていいんじゃないかと思っていたんですけれども、そんな中で押見がケガをして、やっぱりそこから駄目なときとか暗いときに何気ない一言をかけてくれてたし、今考えるとそういう何気ないことが自分たちが何もなくバスケットに集中させてくれたと思います。
――同期ともこれが最後になりますが
5人でバスケットに関しては自分しか推薦者がいなくて人数も少なかったので色々思い出はありますね。このメンバーとこういうことができると思うと悲しいですけれども、それは遅かれ早かれ来ることなので。5人がちゃんと次のステージに迎えるように頑張って欲しいなと思います。
岩村隼(政経4=東京・早実)
――接戦の末、惜しくも敗れてしまいましたが
負けたら引退だと分かっていたので、一番は負けた瞬間、ああいう負け方だったのですごい放心状態で。後から悔しさというかむなしさとか色んな4年間のつらさとかを思い出してきましたね。
――応援で心掛けたことは
ことしのBチームは結構仲が良いというか団結力が強いので、とりあえず下級生は盛り上げて、上級生はそれに乗っていくという感じでしたね。
――これで引退ということになりましたが
やっぱり4年間長かったなというのが、いま一番の気持ちですね。1年のときとか、2、3年でも結構辞めたいなとか思いながらも、何だかんだずっとやってきたので。いまはやっぱり続けてきて良かったなと思いますけど、やっぱりつらくて長かったなというのが多い気持ちです。
――4年間を振り返って最も印象的だったことは
やっぱり一番は(今季の)早慶戦(早慶定期戦)に出たことですね。1年のときに雰囲気を見てから、この舞台でプレーするのが一番の夢だったというか。インカレ(全日本大学選手権)の決勝以上に出たい試合だったので、それに出れて、しかも100点目を取ることができて。それが一番の思い出ですね。
――ワセダに入って良かったという思いは
はい。もちろんあります。
後輩たちにメッセージを
メンツ的にはセンターの久保田(遼副将=スポ4、福岡大大濠)が抜ける分、苦しいと思うんですけど、その分、スピードとかガードも充実していると思うし、そういうところで頑張ってほしいですね。後は、4年間、ぼくの実感なんですけど、だらだら過ごすのも頑張っている時期も(あると思うが)、どうせ過ごすなら頑張って過ごしてほしいという風に思います。やっぱり頑張った方が引退するときに結構思いも深まるし、だらだら過ごすよりは絶対(早大バスケットボール部に)入った以上は充実した日々を過ごしてほしいですね。
――同期への思いもお願いします
ぼくらの代は本当に(人数が)少なくて色々大変なことが多かったので、とりあえず無事4年間やってこれてありがとうという気持ちが一番です。ぼくらの代は選手層が薄くて、久保田しかいなかったので、みんなで久保田をサポートしようという感じが強かったんですけど、みんな我慢してやってこれたので、ありがたいですね。後は、みんなお疲れさまと言いたいです。特にみんなそれぞれ役割があって大変だったと思うんですけど、お疲れと言いたいです。
大塚勇人(スポ3=福岡大大濠)
――きょうの試合を振り返って
試合どうこうっていうより自分がチームに迷惑をかけてしまったのが気残りでとても悔しいです。
――途中離された場面もあったが第4Qに追いついたきっかけは
ディフェンスが良くて相手のトランジションさせなくて、それで逆に僕たちが速い展開でできて。相手の弱点であるインサイドをついて、そういう部分がかみ合ったのが追い上げになった原因だったと思います。
――第4Qに得点にからむシーンが多かったが
前半何もやってなくて、いろいろあって、守りに入ってしまって。あんまり動いてなかったんで動けたっていう部分もあるし、あとはやらなきゃいけないっていうのがでてきて。やってやろうって思いました。
――試合前に緊張や構えてしまったりしたか
特に緊張はしなかったですけど。体調面っていうか体が優れてないっていうか、調整不足があって。だから守りに入った感じです。
――よかった部分は
ないですね。周りの人たちに助けられてきょうはずっと試合してたんで。そういうのは無しに周りに感謝って感じです。
――個人的にきょうは反省点が多かった
そうですね。きのうきょうと全然ダメだったんで。
――オールジャパンに向けて
気持ちがのらないでインカレに入ったってことが原因だったので、練習でもうちょっとピリピリしたムードを出せるようにするのが必要だし、今度は学生じゃなくて格上のチームとやる可能性もあるんで。もっと挑戦的にやらなきゃいけないのかなと。練習からみんなで出せるようにしていきたいです。
――来季は4年としてどのようなチームを作っていきたいですか
4年生は出る人が少ないと思うので、その中でどのようにチームをまとめられるかっていうことになるんですけれども、リーダーシップを発揮できるようにして、チームが1つになれるようにしたいです。
――4年生に向けて
ぼくがスタメンで出て、チームに迷惑をかけながらも声を出したり励ましてくれたので。4年生あっての僕たちだったので、こういう形で終わらしてしまって申し訳ないです。4年生が頑張ってくれていたのでそういう気持ちを引き継いでまた来年も勝負していけたらなと思います。
河上宗平(人2=京都・洛南)
――今日の試合を振り返って
(相手に)走られて第3クォーターは流れが良くなくて、向こうのペースで試合が進んで。それでも我慢して自分たちのバスケットを続けて追いつけたっていうのは良かったんですけど、勝てなくて残念です。
――最後の審判の判定が響いたのでは
結構大きかったんですけど、仕方がないことなので。4年生には申し訳ないんですけど。
――チームの調子は良かったのか
あんまり上向いてはいないっていうのが正直なところでこのままじゃまずいっていうのはあったんですけど…悔しいです。
――外のシュートが好調だったが個人的には
向こうがすごい小さく守ってくれて、こっちは身長の高い選手を3人入れててポストへっていうのを目標としてたんですけど、やり過ぎたっていうか中にいすぎたかなというのは感じてて。もうちょっと僕が外から仕掛けたりシュートを打ったりしても良かったのかなと思います。
――久保田選手以外の4年生は引退となりますが
本当に一年間僕らは支えてもらってここまで崩れなかったっていうのは4年生のおかげだし、僕も2年生でずっとスタメンで試合に出させてもらってすごく励ましてくれたり、試合に集中できるような環境を作ってくれたので感謝しています。ここでチームとしては終わってしまうんですけど、この先もまた頑張りたいと思います。
――オールジャパンに向けて
難しいですね(笑)負けて悔しいかっていうとあれですけど、勝てるように頑張りたいと思います。
玉井勇気(スポ2=福岡・福岡第一)
――今日の試合は最後の最後まで分からない展開でしたが、敗因はなんだと思いますか
小さなミスが多かったのが負けにつながってしまったと思います。最後の大事な場面で連続してミスが出たので、そこが大きかったと思います。
――今日の女子の試合は男子にとっても良い刺激になったのでは
そうですね(笑)。すごい良い試合をして勝ったんで、頑張ろうと思いましたね。
――4年生にとっては最後のインカレで、ほとんどの4年生が引退してしまいますが
そうですね。今年の4年生は本当に穏やかだったので、もっと言って欲しいなっていうこともあったんですけど、いろんなところでお世話になりました。久保田さんは試合でも大事な場面とかで励ましてもらったので今日の試合も勝ちたかったですけど、悔しいですね。
――連戦で試合の疲れなどはありませんでしたか
それはあまりなかったですね。もともと僕はあんまり疲れないんですよ(笑)。なので、いつもと変わらずできたとは思います。
木村晃大(スポ1=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
インカレは4年生にとっては最後の大会ですし、その中で自分が試合に出させてもらったので、4年生の気持ちもコートに置いてこれるように頑張りました。
――相手はリーグ戦でも戦った拓殖大でしたが
戦ったことがあるので、誰がどういう感じのプレーとかは知っているチームなので、マッチアップとかはやりやすかったんですが、リーグ戦の最後はうちが勝っていたんで、その分相手のやってやろうっていう感じとか勢いは強かったですね。
――個人的に良かった点は
リバウンドが結構取れたので、そこらへんは良かったと思います。
――インカレでの経験は来年に繋がりますよね
そうですね。今回の大会で、4年生の1戦にかける想いの強さだったり、大切さを学べたので、そういうのを忘れないで来年に繋げていきたいです。
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