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 第69回早慶定期戦 6月18日 東京・国立代々木第二体育館



史上初!100点ゲームで早慶戦を飾る!

勝利後喜びの表情を見せる久保田と大塚
 通算成績34勝34敗で迎えた第69回早慶定期戦(早慶戦)。敗れれば20年ぶりに慶大に勝ち越しを許してしまう状況で、ワセダは序盤から全員が集中したプレーを見せ、慶大を圧倒。101−74と長い歴史のある早慶定期戦で史上初の100点ゲームで大勝した。

 圧巻――。まさにこの試合のワセダを表現するにふさわしい言葉だろう。ディフェンス面では序盤から完全に相手を封じ込め、第1クォーター(Q)の失点はわずかに8点。オフェンス面でもC久保田遼副将(スポ4=福岡大大濠)の気迫のこもったインサイドプレー、G玉井勇気(スポ2=福岡第一)の2本のスリーポイントで順調に加点し、25得点。第1Qでいきなり17点のリードを奪うと、第2Qではさらにその差を広げる。玉井やG大塚勇人(スポ3=福岡大大濠)が速攻を演出し、相手は半ば戦意喪失状態。前半終了時で48−24のダブルスコアだったが、点差以上に勢いの差を感じる展開だった。


 後半に入ると慶大も意地を見せ、攻勢に出るがワセダも依然順調に得点を重ねていく。慶大が得点すると大きな歓声が上がり、ワセダが得点するとどよめきが起きる。立ち見の観客も多数出た代々木第二体育館の中で、包まれた雰囲気はまさに早慶戦に相応しい独特なものであった。

100点目のフリースローを決めた岩村
 そして迎えた第4Q残り23秒、玉井がシュートを沈めると、ついにワセダの得点は99点。早慶戦史上初の100点ゲームとなるのか。誰が決めるのか。攻撃のタイミングを図ってドライブを仕掛けたのはこのクォーターで最終学年にして早慶戦初出場を果たしたF岩村隼(政経4=東京・早実)だった。リングに果敢に立ち向かって行った岩村は相手選手からファウルを奪いフリースローを獲得。100点目まであと1点。それは同時に岩村の早慶戦初得点でもあった。盛り上がりを見せるワセダのベンチ。固唾を飲んで見守る大観衆。岩村が一投目に放ったボールは静かにリングに吸い込まれていった。会場の雰囲気は最高潮に達し、そのまま試合終了まで時間は流れる。ワセダの勝利の瞬間までのカウントが会場に響き渡った。「3!2!1!……」試合終了のブザーが鳴り響き、喜び、抱き合う選手たち。最終スコアは101−74。69年の伝統に新たな歴史を刻み、今季の早慶戦は幕を閉じた。

 京王電鉄杯、関東大学選手権、関東大学新人戦、なかなかチームの歯車がしっかりかみあった試合は少なかったが、春を締めくくる伝統の一戦で会心の今季ベストゲーム。ディフェンスから速攻という、選手たちが言い続けてきたワセダのバスケットをしっかりと見せてくれた。昨年の主力が多く抜けたワセダだが、この日はその穴を感じさせなかった。秋、パワーアップして1部に戻ってくるであろうワセダが楽しみでならない。

(記事 浜雄介、カメラ 穂積麻衣、福田士朗) 


第69回早慶定期戦
早大
101
25−8
23−16
27−23
26―27
74
慶大
【スターティングファイブ】
G 大塚勇人(スポ3=福岡大大濠)
G 玉井勇気(スポ2=福岡第一)
F 藤原龍介(人3=京都・洛南)
F 河上宗平(人2=京都・洛南)
C 久保田遼(スポ4=福岡大大濠)

※総合成績35勝34敗


早慶戦24連勝を飾った3、4年生女子バスケットボール部員たち
★女子は3年連続の100点ゲームで快勝!

 男子の前に行われた女子早慶戦では、新人戦と日程が重なってしまい1、2年生のほとんが欠場する中で上級生がしっかりと活躍。内外からシュートを高確率で決め、121−57とこちらは3年連続となる100点ゲームで快勝し、第46回から続く連勝を24に伸ばした。渡辺寛子主将(スポ4=福岡・中村学園女子)は「やっぱりワセダに入ってこういうことが経験できたので凄く良かったと思います」。と4年間の早慶戦を振り返った。




◆コメント
押見幸一主将(スポ4=新潟)
――大勝でしたね
終始自分たちのペースでできたのが本当に良かったですね。
――ベンチの雰囲気もとても良く見えました
やっぱりいつもは倉石さんに怒られてそこからやっとやる気になってやるって感じだったんですけど、今日は出だしから点数だけ見てもこっちのペースでいけたので、倉石さんもそんな言うこともなくどんどん(点が)離れていったので、見ているこっちとしてもいけるんじゃないかなっていう。
――ご自身も待望のAチームでの早慶戦出場となりました
ずっと出たい出たいと思っていました。
――やはりBチームとは違いますか
いやもう全然違いますね。
――プレーしてみていかがでしたか
でもやってる最中は「これが早慶戦なんだ」とかは思わずにいつも通りしっかり自分の役割を果たすことだけ考えてやってました。
――大観衆の見守るなか、早慶戦勝ち越しを決めましたが
勝ち越しとかはあまり意識はしてなかったんですけど。100点ゲームでしたし、聞いたところによると史上初ということで。
――自分たちの代での勝利は違いますか
違うと思います。うれしいですね。
――秋に向けてのチームの課題は
まだ筋力面とか体力面、精神力とかも全然伸びると思うので、また1から基礎練習とか走り込みやらいろんなことをやってチームの底力をいうのを上げていけたらいいなと思います。

久保田
――今日の試合を振り返っていかがですか
早慶戦で4年目ということもあって凄い思い入れが強くて、点差は僕の中では関係がなくてどれだけ全力でやれるかというか、そういう面がフルに自分自身もそうですし、チームとしても出た試合だったので思い出になる試合でしたし、1番良い勝ち方だったので次のリーグ戦にもつなげられる試合だったと思います。
――今の気分は
早慶戦っていうのはずっと4年間やってて伝統の1戦なので自分の代で勝てたということは本当に嬉しいです。
――試合前から凄く集中していたように見えました。今日の早慶戦まで練習など、どのような気持ちで取り組んできたのでしょうか
個人的には固くならずにっていうのもあったんですけれども、上級生としては練習とかがだらだらなっていたときに、早慶戦への思いっていうのを後輩に伝える意味で厳しくなりましたね。この1週間は。あとは、個人的にはこの空気を楽しもうかなっていうのはありましたね。
――昨日の夜、緊張などはありましたか
昨日の夜は眠れないかなと思ったんですけれども案外眠れたんです(笑)。大体6時間くらい眠れたんですけれども体的にも良い状態だったのは大きかったと思います。
――勝ちを意識しだしたのはいつ頃になりますか
油断したらがっつりそこをつけこんで詰められるような相手なので僕自身はそこは油断せずに、勝った気は全然なくて、地道にディフェンスだったりリバウンドだったり自分も思いましたし、チームでもそういうことはちゃんと言いました。
――今日の試合は今季のベストゲームなのでは
今季の中でチームとしても1番良かったと思うし、ゲーム運びだったり、大体うちが前半でリードしている試合っていうのは3Qの入りが悪くて後半で結構詰められるってパターンが多いんですけれども、3Qの入りもそんなに悪くなかったと思うし1番理想のゲームが出来たと思います。
――リーグ戦までに長い期間が空きますがその期間で取り組んで行きたい課題は
個人としては体の強化。色んなトレーニングですね。走ったり筋力トレーニングなど。やっぱり1部の相手とやるっていうことなので、永吉とか満原とかフィジカルの面っていうのは僕よりも全く強いので、そこをある程度負けないようにして、なおかつ走れたり、機動力でそこは勝負していきたいと思います。

大塚
――試合を振り返って
全体的にはまず勝てたことが良かったです。ディフェンスやって速攻っていう目指していたものができたのが良かった。チーム全体としては良かったと思います。
――では個人的には
個人としてはちょっとファールがかさんじゃって…。なんか調子良いとファールしちゃう感じなんで(笑)。みんなに迷惑かけてしまったのが申し訳ないと思ったんですけど、まあバックアップメンバーの武津とかもよくやってくれて最後のああいう形につなげられたのが良かったと思います。
――では調子が悪かったわけではないのですね
そうですね、調子が良すぎて、動けすぎちゃったみたいな(笑)
――大塚さんの代わりに入った武津選手の動きは良かったですか
そうですね。まあ緊張していたとは思うんですけど。ボールをとられることもなく運んでくれていたので、とても助かりました。
――京王電鉄杯で慶大に負けたときに「本戦がやりにくくなった」とおっしゃっていましたが、意識されましたか
意識というか、逆に負けたから勝とうっていう気持ちがみんな高まって、練習でも倉石さんにも喝を入れられたりして、そういう気持ちでできたのでやりにくくは…むしろやりやすかったんじゃないかなと。
――昨季は慶大日吉でアウェーの状態でしたが、今回は代々木に戻ってきました
良かったですね。去年はやっぱりアウェーだったので、こっち(代々木)に来たらアウェーもホームもないので。独特な雰囲気ってやつですね。
――そのような雰囲気は楽しめるタイプですか
ことしは楽しめましたね。去年は緊張でがちがちでダメでした。
――秋に向けて個人の課題としては
上には上のガードがいるんでその人たちに勝たないとチームが勝てないんで、まずは自分自身のスキルアップや体づくりとかも含めてそいうところをやっていきたいです。

藤原
――きょうの試合を振り返って
とりあえず勝てたことが非常に嬉しかったです。
――早慶戦に対する意気込みは何かありましたか
伝統のある大会なので、最低限勝つことは当然で、どんなに泥臭くても一点でもいいんで勝とうという気持ちで戦いました。
――目標であった勝利は達成されましたが、勝因は何だと思いますか
ディフェンスができたということが一番大きかったと思います。ワセダはディフェンスが全てなので、それができなければ負けますし、できれば勝てるしというのが倉石監督からも言われていたので、ディフェンスができたというのが一番の勝因だったと思います。
――相手の家治選手のマッチアップはいかがでしたか
エースなので、そこを僕がどこまで止めれるかというのが一つのカギになっていたと思うんですけど、昨年もマッチアップしていて、うまくいっていたので、自分の中で得意意識があって、きょうもすごい止めれましたね。
――前半からワセダペースで進めたのもディフェンスがうまくいっていたからということですか
そうですね。ディフェンスをやって速攻というのが一番だと思うので、そこができたのが一番です。
――秋のシーズンに向けて一言お願いします
慶大がこのままのはずがないですし、ワセダも秋も8位だったので、このままだと入れ替え戦にいってしまうので、今年は入れ替え戦は絶対に回避は当然の目標で、そこからどれだけ順位を上げれるか、それに向けて、勝って兜の緒を締めよじゃないですけど、もう一回この夏を乗り切っていきたいと思います。

河上
――早慶戦に勝った感想は
素直に嬉しいです。嬉しいの一言です。
――コンディションはどうでしたか
新人戦の時はあまり良くないのかなとは思ってたんですけど、やってみたら体が動いて皆気合い入ってたんで今日みたいな勝ち方が出来たのかなと思います。
――会場の雰囲気に呑まれそうにはならなかったですか
そこは去年経験してるんで大丈夫でした(笑)
――京王電鉄杯で負けていてより勝ちたい気持ちが強かったのでは
もし京王電鉄杯で勝っていたとしても多分同じように気持ちを入れてやっていたと思うので、あの負けというのは特に意識していませんでした。
――次々に速攻が飛び出していましたが
ワセダのスタイルはディフェンス頑張って速攻で走るっていうスタイルなんですけど、今日はディフェンスリバウンドが皆で頑張って拾えていたから玉井とか大塚さんとかスピードのある選手がどんどん走り出せてました。あとは久保田さんが苦しい時間に一人で試合を作ってくれていたので(気持ちとして)楽でした。
――自分としてはどうでしたか
久保田さんが調子良かったので、自分が点を取りにいくというよりもリバウンドとかディフェンスリバウンドからの速攻につなげるとかそういう所を頑張っていました。
――第4Qではあわよくばダンクという場面もありましたが
あれはちょっと疲れちゃってました(笑)狙ってはいたんですけど、(高さが)足らねえなあって(笑)
――リーグ戦に向けて
今日みたいに皆が気持ち入れていればこういった試合も出来るし、可能性のあるチームというか、集中した時は今日みたいな強さが出せるって分かっただけでも良かったです。リーグ戦でもムラなくそういうプレーが出せたら1部でも通用すると思うので、またこれから頑張りたいと思います。

玉井
――いまの気持ちをお聞かせください
ものすごい嬉しいです。去年の早慶戦であまり試合に出ることができなくて、負けて…。それもあるので本当に嬉しくて、今年はもう言うことないです。
――試合前から気合が入っていたように見えましたが
めちゃくちゃ入っていました。ただ実は一昨日風邪を引いて練習を休んでしまって、昨日は練習できたんですけどすごい不安があって、それでも頑張ろうと思って、体が動いてよかったです。
――病み上がりながらシュートは好調、速攻も数多く出ました
やっぱり気合ですかね。体が動かないだろうと思った分、シュートは打ちました。速攻も気持ちがやはり入っていたので(笑)。
――これで春のシーズンは一段落しましたがいかがですか
はじめはチームができあがってなくて、ディフェンスとか基本的なところで課題があったんですけど、最後の早慶戦で気持ちがみんな入っていたのもあってだめだった部分がしっかりできてよかったです。
――では秋に向けて
いい結果を残すために、きょうのような試合を毎試合できるようにしっかり練習していきたいです。あとは一戦一戦勝ちにこだわって、勝てる試合を勝っていくということですね。

武津祐太郎(文構1=大分舞鶴)
――初めての早慶戦でしたが
先輩から人がたくさん入ると聞いていて。でも初めてなのであまり想像できなかったんですけど、本当に人がたくさん入っていて緊張しました。
――大塚選手の代わりで出場されて、強気のプレイが目立ちましたが、不安や緊張は
大塚さんがすごくうまいので、その後なので、気持ちだけは強く持とうとしていました。
――交代するときに意識した点は
僕はディフェンスをがんばるとかそういう地味なことしかできないんで、スター選手がやらないようなことを一生懸命やろうと思いました。
――今季のベスト試合になると思うのですが
そうですね。トーナメントよりも入りもよかったと思います。
――次のリーグ戦までの個人的な課題は
今日はあまりなかったんですけど、やっぱりミスが多いので、ミスを減らしていきたいで す。それと大塚さんの代えで出してもらっているので、試合に出たときはコントロールと いう部分でも積極的に声を出して、1年ですけどチームをまとめていきたいです。







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