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TOKYO BIG 6 秋に懸ける男たち〜FOR THE AUTUMN LEAGUE〜
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TOKYO BIG6 秋に懸ける男たち 須田・松下・斎藤佑
早大 須田・松下・斎藤佑インタビュー
春季リーグで完全優勝を成し遂げた早大。その勢いはとどまることなく33年間開くことのなかった日本一の扉をもこじ開けた。永遠に語り継がれるであろうこの物語を語るとき、早大投手王国の中心をなす3人の存在を外すことはできない。そこでリーグ戦開幕前に、須田幸太(スポ3)、松下建太(スポ2)、斎藤佑樹(教1)に昨シーズンから秋季リーグ戦への思いまで様々なお話を伺った。
―オープン戦や夏の練習を振り返っていかがですか
須田
:調子は悪いです。今は決め球を探していますね。
松下
:いい日もあれば、悪い日もあります。調子は。
斎藤佑
:決め球の練習とかです。あとは調子によります。
―肩の疲れはありませんか
斎藤佑
:ないです。
須田
:大丈夫です。
―あらためて春のシーズンをふりかえっていかがですか
須田
:前半は自分の投球ができたんですけれど、後半はちょっとバテてしまって自分の投球ができなかったことが出来なかったことが課題です。
―それは早慶戦のマウンド
須田
:観客自体は明治戦や東大戦よりもちょっと入ったくらいですが、雰囲気的には同じだったのですけれど、ただ早慶戦前から投げることに憧れていたので、武者震いがありました。
―慶大のエース・加藤選手と投げ合えたことは
須田
:勝ちたかったですね。
―松下投手と斎藤佑投手は春を振り返っていかがですか
松下
:自分の投球ができたというか。
斎藤佑
:スタミナですね。もう少し完投していけたらなと。
―開幕投手はここにいる3人だけに知らされていた
須田
:開幕2週間前に。教えて欲しかったです。(斎藤佑を指を指して)こいついわなかったんですよ(笑)。
松下
:皆、バラバラですね。オープン戦のときに。
須田
:監督(応武篤良監督=昭56教卒)はオープン戦の結果を見て決めると。
斎藤佑
:答えづらいです(笑)。
―知っていたのはキャンプの前から
斎藤佑
:はい。
―リーグ戦は毎カード辛かった
須田
:辛かったです。先発という大きな役目ですし。法大戦の完封で次につなげられた。
松下
:自分は中継ぎやったんで、いつ出るかわからないので。須田さんも斎藤とも7回くらいまでは投げるので、作るのが難しいんですよね。
―松下投手はブルペンではどのような気持ちでいるのですか
松下
:1点差や2点差じゃないと面白くないです。法大2回戦では8、9回で点差が開いていて。急に行けといわれていたりして、毎回準備しなくてはいけないなと。気持ちは毎回入っていますが、点差によって気持ちが違いますしね。逆に点差があれば自分の新しいボールを試そうとかもありますし。
―斎藤佑選手は毎カードどうでした
斎藤佑
:自分は初めてのリーグ戦だったので、どの相手も新鮮な気持ちでやることが出来ました。
―早慶戦を振り返って
須田
:ボール自体は悪くなかったですね。他のバッターならあれは打ち取ったかなと思うんですけれど、細山田(武史=スポ3)が言っていたんですが慶応のバッターの気迫に負けたと。そう思います。
斎藤佑
:楽しかったです。でもプレッシャーはやっぱりありましたけど。
―斎藤佑選手を見ていてどうでした
須田
:すごいと思います。
松下
:大したことないです。すいません、言い過ぎました(笑)。
―斎藤佑選手は慶大相手に4失点してしまいましたが
斎藤佑
:問題はスタミナです。
松下
:フォーム、バラバラになっとったよな?
―松下選手は早慶戦はいかがでしたか
松下
:早慶戦で失点したことがなかったでしたっけ?(本当は3回戦で1失点)3回戦に先発しましたが、やっぱり優勝したときがよかったです。
須田
:松下がいけそうだなと。前日に8回1失点だったら最優秀防御率という話でしたしね。
松下
:前日は(試合に備えて)温泉行ってました。
斎藤佑
:なんかそれじゃ、すごいやる気あるみたいじゃないですか?
松下
:じゃあ、UFOキャッチャー行っていたということで(笑)好きなんですよ。
―須田選手は胴上げ投手にもなりましたが
須田
:9回に捕まって危なかったですね。点差は多少余裕あったんですが、3番の梶本を四球で出したら2死満塁で4番の佐藤翔選手だったので危なかったです。でも、決めた瞬間は素直に嬉しかったです。
―優勝パレードは楽しかったですか
須田
:嬉しかったし、楽しかったです。
松下
:楽しかったです。
斎藤佑
:楽しかったです。
―パレードということで大変ではなかったですか
斎藤佑
:大丈夫でした。
―野球部は大久保キャンパスから合流ですよね
須田
:しばらく待たされるんですよね。それが辛い(笑)。
―祝賀会では喜びを爆発させていましたが
須田
:はじめ、自分ではなく松下がやるといわれていたので。そしたら両方しゃべるといわれて何も考えてなかったです。まあ、なんとかなりましたが。
松下
:自分もそのとき知らなくて。そのときたまたま上本(博紀=スポ3)さんと、くだらない話していました。上本さんは男に好かれることが多いみたいな(笑)。
斎藤佑
:あまりしゃべれなかったです。
須田
:もっとハメ外していいって言っていたんですよ。自分出していけよって。でもこいつめっちゃ謙虚なんですよ。秋はもっとやってくれるかなと(笑)。
松下
:こいつハメ外せれないですって(笑)。
―全日本大学選手権を振り返ってみていかがでしたか
須田
:調子を落としてしまったので、この2人にちょっと頼ってしまいました。
―松下選手は初戦先発
松下
:いま思うとなんで自分やったんかなって。
―初戦の九州国際大戦がポイントだったという声を聞きましたが
松下
:自分が斎藤にマウンド譲るとき、「ホームラン打たれたら逆転負けやぞ」ってマウンドで斎藤に言いましたね。
―準決勝の創価大戦後の記者会見で斎藤佑選手は相手の応援に乗れたと
斎藤佑
:創価の応援はよかったですね。最近風の…ワセダにないやつが良かったですね。
―逆に決勝の東海大の応援で投げにくそうな印象をうけましたが
斎藤佑
:東海の応援は嫌でしたね。
松下
:俺めっちゃ好きやったで。「ハンカチ拭くーぞ、ハンカチ拭く―ぞ」って(笑)。(本当は「拭くぞ」ではなく「打つぞ」)そろそろ拭くんちゃうかなって(笑)。お前あの応援に合わせて(投げて)いたやろ。
須田
:絶対合わしてた!
斎藤佑
:合わせてないです!とにかくやりにくかったです。四球でしたし。
―日本一の実感はありますか
松下
:次の日の新聞見たら、日本一になったんやなって。その場のときは試合は試合ですので、日本一とか思わなかったです。
須田
:昨年の(明治)神宮大会は4年生が最後だったのでそういう実感があったんですが、あまり実感が湧かなかったです。
斎藤佑
:1年だからかもしれないですが分からなかったです。4年生に連れていってもらった感じでしたよね。
―自分は「何か持っているな、そういう人生ではないかなと思います」と記者会見でおっしゃっていましたが、報道陣から言わされている感じでしたよね
斎藤佑
:はい。なんかそういう雰囲気でしたね。でもそんな風には思っていないです。
松下
:でもこいつ後で「そういう星に生まれてるんですから仕方ないじゃないですか」っていっていましたよ(笑)。
斎藤佑
:それは絶対いってないですよ!
―斎藤佑選手は日米大学選手権に出場されていかがでした
斎藤佑
:自分は1年生なので、国学院の村松とで。楽しかったです。いろんな先輩のいいところ見ることが出来て。
松下
:いいな、いろんないいとこ盗めて。
―同部屋だった慶大の加藤選手はどんな方でした
斎藤佑
:加藤さんはいい人でした。野球に熱心な方で。なんていうかアメリカが楽しかったです。
―他に仲良くなった方は
斎藤佑
:いろいろですが大場(東洋大)さんとかですね。
―こういう話を聞いて須田選手と松下選手はどうですか
須田
:昨年、(早大の)アメリカ遠征に自分も行ったんで楽しかったんだろうなって。(アメリカは)設備が良いです。
松下
:自分はその間、愛知行っていました。メイジの高校の先輩の梅田さんの家行ってました。そしてその友人のトレーナーの人とトレーニングしていました。
斎藤佑
:本当なんですか、それ?(笑)。
松下
:またまたー(笑)なんもまずいこといってないやん。
―ワセダの選手も多かったが
斎藤佑
:それは本当に良かったですね。チームにも溶け込みやすかったです。
―米国ではストレートで勝負できなかったといっていましたが、ストレートで勝負したい
斎藤佑
:思いましたね。
―アメリカでは桑田投手(元米大リーグ・パイレーツ)、岡島投手(現米大リーグ・レッドソックス)の投球を参考にしたと
斎藤佑
:自分の力を考えるとそうかなと。
―メジャーリーグに挑戦したいとおっしゃっていましたが
斎藤佑
:思っていましたけど、無理だなと思いました。
―報道では和製マダックス(現米大リーグ・パドレス)だともいわれていましたが
斎藤佑
:いや、それはテレビが勝手に言っているだけなので……。
―須田選手はメジャーリーグに挑戦したいとかありますか
須田
:いや、絶対無理です。
―昨夏の仕上がり比べていかがですか
須田
:昨年の夏のほうが良かったかもしれないです。昨年の夏あたりから調子が上がってきたので。
松下
:ぼちぼちですね。
―斎藤佑選手は昨年の今頃は甲子園で優勝しました。あらためて振り返ってみていかがですか
斎藤佑
:早かったなーと。早いようで長いような感じですね。
―昨年の今頃から注目が集まり始め、状況が一変しましたが
斎藤佑
:まあ、それは仕方ないかなと。
―どうですか、今の話を聞いて
松下
:まさか自分が斎藤投手の横にいられるなんて、っていう感じです(笑)。
須田
:大したことないです。野球もプライベートも含めて(笑)。
松下
:須田さん、そこで自分のパクっちゃいけないですよ(笑)。
―3人は仲いいですよね
須田
:まあ、でも基本はこの2人(松下と斎藤佑)ですね。
松下
:いや、もう一人伝説の先輩がいるんですよ。内山秀典(スポ4)さんという伝説の先輩が(笑)。
―オフは何しているんですか
松下
:基本的には体を休めてます(笑)。
斎藤佑
:(松下を見て)絶対嘘です(笑)でも、自分も外には出ていますよ。
松下
:っていうか、お前がキャプテンになったらみんなにハンカチ持たすの?
須田
:早実では後藤(貴司=社1)が始めたらしいですよ、あれ。
松下
:俺だって黄色いハンカチ甲子園でも、持っていたもん。ビデオ見てみ。でもそこが、「そういう星の下で生まれた」やつとの違いやな。そして優勝したやつとの違いやな。優勝しなかったらただの雑巾やろ(笑)。
斎藤佑
:……そうですね。
―早大野球部は「文武両道日本一」がスローガン。授業のほうは
須田
:ゼミが楽しいです。
松下
:授業は行っています。単位は楽勝です。須田さんよりは(笑)。
須田
:大丈夫だって! 卒業は出来ます。1年のときにやらかしただけなので。
斎藤佑
:全然授業はちゃんと行ってるので。
―西早稲田キャンパスでよくみかけますが
斎藤佑
:あ、はい。
―授業はどうですか
斎藤佑
:アメリカ遠征とか色々ありましたが、もちろん行けるときは必ず行っていますよ。
―初めての試験でしたが単位は大丈夫そうですか
斎藤佑
:多分。レポートはしっかり書いていますし。
―どんな系の授業
斎藤佑
:社会系ですね。経済とかです。まあ、必修が多いですけれど。
―レポートは
斎藤佑
:パソコンをいろいろ使ってしっかり書いていますよ。
―「文武両道日本一」に関してはどうお考えですが
須田
:文武の「武」は日本一になることだと思うんですが、「文」はとりあえずがんばってやろうと。
松下
:その名前の通りがんばっていきたいと思います。
斎藤佑
:文武両道は小さいころからやっていることなので両立はできます。むしろ両方やらないとバランスが取れないというか。
―秋のリーグ戦でのキーマンは誰だとお考えですか
松下
:やっぱ博紀(上本)さんじゃないですかね。
須田
:細山田かな。あと、片岡(優帆=一文4)さんとか。代走で。
松下
:楠田(裕介=スポ2)で。楠田がどれだけがんばるかですね。
須田
:楠田と大石(達也=スポ1)? 大石と楠田が普通に活躍してくれれば。
斎藤佑
:4年生ですね。幸長(田中幸長=スポ4)さんとか、小野塚(誠=社4)さんとか、本田(将章=スポ4)さんとか。
―他大で気になる選手はいらっしゃいますか
斎藤佑
:自分は、加藤さんです。最後(のシーズン)なのでどんなピッチングをしてくるのかなと。
須田
:自分は、法政の小松ですかね。仲良いですし。
松下
:多分自分の方が知り合いっす。高校時代から高知県なんで。小松さんからヒット打ちます。あとは行田(明大)さんで。それと、二神(法大)。高知県で投げ合った。
―法大2回戦で二神選手は先発されていましたね
松下
:斎藤が決勝タイムリー打っていますよ。レフト前に。
―このチームでやるのも最後
須田
:4年生とはこのなかでは一番長くやっているので優勝して終わりたいなと。
松下
:幸長さんを胴上げしたいなと。
―最後に秋のシーズンに向けての意気込みを
須田
:優勝、3連覇です。監督に投げろといわれたときに最小失点に抑えられればと。
松下
:自分もです。
斎藤佑
:完投できるようなスタミナをつけたいです。
日本一の投手陣のマウンド争いは普段から熾烈(しれつ)なはず…。そんな考えを吹き飛ばすかのようにインタビュー中には話が脱線し、笑い声が飛び交うなど3人の仲の良さを十分に感じ取ることができた。実力ももちろんだが、この良い雰囲気こそがワセダの強さの秘訣(ひけつ)なのかもしれない。秋には落ち着きを取り戻すであろう神宮球場。神宮の秋空の下、3人の真価を問われるリーグ戦が遂に幕を開ける。
(取材・編集 寒河江真奈、山田 豊)
◆須田幸太(すだ・こうた)
1986年(昭61)7月31日生まれのAB型。175センチ、72キロ。茨城・土浦湖北高出身。投手、右投右打。スポーツ科学部3年。
昨季成績 試7 勝3 負1 回30 責7 防2.10
通算成績 試14 勝3 負2 回39 責8 防1.85
◆松下建太(まつした・けんた)
1987年(昭和62年)8月17日生まれのB型。179センチ、72キロ。高知・明徳義塾高出身。投手、右投右打。スポーツ科学部2年。
昨季成績 試9 勝3 負0 回22 責2 防0.82
通算成績 試17 勝3 負0 回28 1/3 責4 防1.27
◆斎藤佑樹(さいとう・ゆうき)
1988年(昭和63年)6月6日生まれのO型。175センチ、75キロ。東京・早実高出身。投手、右投右打。教育学部1年。
昨季成績 試6 勝4 負0 回27 1/3 責5 防1.65
通算成績 試6 勝4 負0 回27 1/3 責5 防1.65
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