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十六人の志士に訊く
> 第3回・細山田武史(2)
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十六人の志士に訊く・細山田武史(2)
細山田武史インタビュー(2)
―そして、高校に上がられるわけですが、高校時代は楽しかったですか
全然楽しくないっすよ。楽しいわけないじゃないですか!
―え、共学ですか?
共学。女の子は多かったですけどね(笑)。
―それは最高じゃないですか
そうそう。男子校は絶対イヤだったんで。でも、野球の練習がきつかったね……ケータイも持てないし、お菓子も禁止でしょ! カップラーメンも禁止!
―それはきつい……。でも、そんな辛い練習の中で、高校時代一番成長したな、と思うところはどこですか
やっぱメンタルかな。あと、考える力。いろんな方向から。
―では、一番の思い出は
えー……1年生の洗濯機は1階なんですよ。友達がそこで幽霊見て、走り出したことが一番の思い出です(笑)。グラウンドはもう気持ち悪いことばかり。
―もう甲子園出場をひたすらに目指して、という感じですか
甲子園というより、うちの監督はワセダ出身で。で、お前らが目指すのは高校野球じゃなくて大学野球だ、みたいなことを言う人だったんですよ。
―珍しいですね。じゃあ、ワセダを選んだのはその監督の影響が大きいですか
そうですね。約束したんで。中学校の時に県大会に行って、その時に高校の監督と会って。『お前、どこ行きたいんだよ?』って訊かれたから、『自分は高校卒業したら、プロ行きたいです!』って答えたんです。そうしたら『お前、バカじゃねぇの』って言われて、なんやこいつ!って思ったんですけど、『大学行ってからのほうが後々いいんだよ』って言われて(笑)。それで、そっかー!と思って、それなら大学行こうって話になって。単純なんで。それで『じゃあ、お前大学どこ行きたいんだよ?』って言うから、監督もワセダだし冗談で『ワセダ行きたいですね』って言ったら、『マジで? じゃあ、入れ!』って(笑)。おもしろいでしょ? その時から、ワセダに行こうって思うようになって。上のレベルでやりたかったっていうのもあったしね。
―それで入学されるわけなんですが、大学で学生生活も充実してますか
授業はねぇ、行ってるんですけど、単位が取れないんですよ。テストだからね。代わりに受けてくれません?
―出来ることなら(笑)。でも、日米大学野球選手権とかもテストの直前で大変ですよね
そうなんですよー! でも、たぶん大丈夫だと思います。
―大学入って、辛かったり、やめたいと思ってしまったことってありますか
ないですね! それはないでしょう! あるかなぁ……いや、ないですね。野球やめたいって思ったことないんで。高校時代は、野球やめたいというよりも、むしろ『死にたいっ!』っていうか(笑)。野球はやりたいけど、ここではやりたくないって思ったことはありましたけど、大学入ってからは全然ないですね。それを言ったら、ダメかな、と。
―ここまで、小、中、高、大と野球をやってきて、ワセダは自分に合ってますか
まぁ、どこも自分に合っているっていうか、いい指導者に巡り会って来れたんで。どれがいい、というのはないですね。どれも自分の中で最高の1日1日だったかな、みたいな。ちょっとかっこよすぎるかな(笑)。
―いやいや。ちょっと気が早いんですけど、卒業後のことは考えてらっしゃいますか
お父さんになる、とかじゃダメ?(笑)。
―もちろんそれもあると思うんですけど(笑)、やっぱり……
そりゃあもう、ここまで野球をやってきたんだから、目指すはプロですよね。
―それは野球を始めた頃から変わりませんか
最初は泥棒になりたい、みたいな(笑)。
―それじゃあ、お父さんの敵じゃないですか(笑)。
そうそうそう。だけど、小4ぐらいからは野球をちゃんと真面目にやってたんで、プロ野球選手になりたいな、と。あとは、お弁当屋さんっていうのもあったけど(笑)、それも小4でやめましたね。
―さて、オープン戦も佳境ですが(インタビュー日は8月21日)、調子はいかがですか
悪くないと思いますよ、たぶん。バントもちゃんと決まりますし。チームの状態も最近上がってきたのかな。最初は全然ダメだったけど、徐々に上がってきたので。
―オープン戦の中で、心がけてることとかありますか
最近はバッテリーで勝とう、っていつも言ってます。バッターに頼りすぎないで、失点を少なくして。自分はミスをしないように。
―早スポで春に「投手王国再建へ」という特集をやったんですが、再建どころか、完成も近いのかな、と思いますが
そうですねぇ。でもまだまだじゃないですか(笑)。1・2年生はいいんですけど。斎藤もいるし、大石(達也=スポ1)もいいし、福井(優也=スポ1)も最近良くなってきたし。あとは松下(建太=スポ2)とか大前(佑輔=スポ2)、須田(幸太=スポ3)とか。
―ベンチ入り争いが激しくなりそうですね
デッドヒートです。まぁ、春のほうがたぶんピリピリしてましたけど、よくわかんないですね。とりあえず頑張れ、と。お前らがしっかりやらなきゃダメだぞ、っていうのはよく言ってますけど。
―ご自身で意識しているライバルとかはいらっしゃいますか
別にないですね。自分がライバルとか、そんなかっこいい感じじゃないけど、自分がちゃんとすることが大事って思ってるんで。他の人は気にしないです。
―バッティングのほうはどうですか
首位打者とかはもうないんじゃないの、って思ってます(笑)。でも、まぁやること全部やって、結果が出ればそれでいいし。結果が出なかったことは考えないで、出るように自分で工夫して。チームが勝てば、それでいいしね。
―夏の厳しい練習を経て、春とはチームの雰囲気は変化しましたか
まぁ、4年生が最後なんで、4年生は一致団結してますね。3年以下はそれを押し上げていこう、みたいな感じがありますね。
―最後に一緒にプレーするシーズンだと思いますが、4年生に対して何か思うことはありますか
そんな実感してないんですけど、やっぱりキャプテンをもう一度優勝して胴上げしてあげたい。させたい、っていうか、自分の力を出して、みんなの力でね。少しでも長くやれればいいですけどね。最後、みんな泣くんでしょうねぇ……。
―細山田さんは?
泣きますよ、もちろん。勝ったら、泣くね。負けたら、すぐベンチ引っ込むんで、出てこないです。
―悔し泣きはあんまりしないですか
悔し泣きは人には見せないですね。嬉し泣きは見せますけど。
―かっこいいですね
わかってます!(笑)。
―来年からのことを考えたりしますか
考えますね。ショートがいない、とか。本田さん(将章=スポ4)が抜けた穴。あとは、チームはどうやってまとまるんだろうな、とか。
―みんなで、来年のキャプテンとか考えたりしてますか
いやー、それはまだまだですね。
―高校時代とかはキャプテンですか
最初はキャプテンやってたんですけど、途中で突然監督に変われって言われて。
―最後に、前回もお聞きしたんですけど、リーグ戦の目標を
そりゃ、優勝でしょ! 優勝!
―あっ、そういえば雑誌で読んだんですけど、欲しいものがドラゴンボールということで、集まりました?
ドラゴンボールはねー、今、四星球まで集まったね……ってそんなのどうでもいいっしょ!(笑)。
(取材・編集 平野麻理子)
◆細山田武史(ほそやまだ・たけし)
1986年(昭和61年)4月29日生まれのA型。178センチ、75キロ。鹿児島・鹿児島城西高出身。スポーツ科学部3年。捕手。右投右打。
昨季成績 試11 打33 安14 本1 点7 率.424
通算成績 試30 打76 安26 本1 点13 率.342
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