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 NEW HEROES 最終回 中村奨吾



 【最終回】 中村奨吾

 昨季、持ち前の強打を買われベンチ入りを果たしたルーキー中村奨吾(スポ1=奈良・天理)が早くも頭角を現してきた。夏季オープン戦では度々中軸に座り、結果を残した。秋季の新戦力として周囲からの期待も大きい。そんな中村選手に、現状を語っていただいた。


「自信を深めた夏」

真剣な眼差しで取材に応じる中村
――今の調子はいかがでしょうか
 まあまあです。

――夏の間に特に強化した点は
スイング力のアップです。

――オープン戦では中軸を任されることもあり、その中で結果を残しました
 自分は春の早慶戦の前に手首を骨折して一ヶ月くらいずっと休養していました。それから練習に入っていったので調子はあまり戻っていませんでした。でも、オープン戦が始まる前位からバットが振れてきて調子が上がってきました。

――好調の要因はバットが良く振れるようになってきたことが大きいですか
 はい。そうですね。

――けが明けからはどのような練習に取り組んで、復帰に備えましたか
 やっぱり大学の投手は球のキレや速さがあるので、それに振り負けないように力強く振ることを心がけていました。

――オープン戦の中で印象に残った試合は有りますか
 亜細亜大学との試合で、東浜投手からヒットを打ったんですけど、その時はやっぱり有名な選手なので少し自信になりました。

――東浜選手の印象はいかがでしたか
 ストレートを打ったんですけど、速くてやっぱり大学生は違うなって感じました。

――この夏自信をつけたところは打撃面でしょうか
そうですね。オープン戦でしっかり振れて当たっていたので、それが自信になりました。

――春にお話を伺った際には二塁手や遊撃手の頭上を越える打撃を心がけているとおっしゃっていましたが、今もやはりそこに気を配っている
それは変わらないですね。

――以前は守備に課題を感じているとおっしゃっていましたが、守備に関してはいかがでしょうか
今、三塁を守ったり外野を守ったりしているんですけど、そこは課題にして頑張っていかなければいけないと思います。まだまだ、確実性と安定感が足りていないですね。

――外野と内野だとかなり違った面も多いかと思いますが
やっぱり色々と違いますね。でも、どっちもやることで新鮮と言ったらおかしいですけど、同じことをずっとやるよりも色んなことを経験させてもらっているので楽しくやっています。

――ご自身のどこを買われて出場機会が増えていると思われますか
そこは、バッティングだと思います。オープン戦で調子が良かったことが大きいと思います。

――岡村猛監督(昭和53二文卒=佐賀西)や濱潤哉学生コーチ(商4=鳥取・境)からは中村選手の長所をどのように言われていますか
やっぱり、バッティングのことですね。オープン戦の最初は外野で出ていたんですけど、途中で杉山(翔大=スポ3、千葉・東総工)さんがケガをしてサードに回って。その時に濱さんに、「打撃の戦力として見ているから頑張ってくれ」と言われました。

――三塁に回ったのは杉山選手のけがということもありますが、やはり複数の守備位置をこなせることが大きいのでは
そうですね。高校の時に外野も内野もやっていて、それが今生きてきているので良かったと思います。

「けがだけには気を付けてって」

力強い打撃が持ち味
――少し野球から離れます。前回お話を伺った時はまだ授業が始まる前でした。授業が始まってみていかがでしたか
やっぱり野球と学校行くのとで、野球で疲れていて授業に行きたくないなって思うこともあったりしました。でも、まあまあいけたと思います(笑)。

――後期の科目登録はチームメイトと相談されたりしましたか
そうですね。自分はあんまり分からないので、友達に聞きながらやりました。

――オフはどのように過ごされましたか
オフはロングオフがなかったので、週一なんですけど、買い物に出かけたりいつも外に出ています。

――六大学のブログで拝見したのですが、三倉健選手(教1=徳島・鳴門工)を中心とした『三倉組』に中村選手も参加されているようですが、特に面白かった所は
鎌倉とか江の島に行きました。海に行ったんですけど、そんなに海がきれいじゃなくて全然入らずに帰ってきました(笑)。

――ロングオフがなかったというと、ご実家にも帰れずですか
はい。帰ってないです。

――今年の夏は関西でのオープン戦もありましたが、親御さんがいらっしゃることはありましたか
はい。その時は両親も観に来てくれました。まあ、何本か打てたので良かったなって。

――何か激励の言葉とかは
けがだけには気を付けてって言われました。

「力を示す秋」

――リーグ戦について伺っていきたいと思います。まず、シーズンを経験されたわけですが、春のリーグ戦を終えた時点で感じたことは
1年の自分が言うのはおかしいですけど、負けが続いていく中でチームの雰囲気が沈んでいったかなと思います。

――そういったチーム状況の中で中村選手のように新たに活躍されている選手の登場はチームにとってかなりのプラスになるのではないでしょうか
少しでも自分の入っていける隙があるのならそこをしっかりチームのためになるように頑張りたいです。

――春シーズンを終え、早慶戦も体験しましたがいかがでしたか
自分はスタンドに居たんですけど、応援がすごくて他の試合とは全然違う雰囲気でやっているなと思いました。

――次はご自身もと思われるのでは
その歓声の中で自分もプレーしてみたいというのはあります。

――さて、今季のチームの雰囲気はいかがですか
夏にロングオフもなく春のリーグが終わってから、振り込みとか厳しい練習をしてきたっていう自信がこのリーグ戦に出ていると思うので、みんな元気良く出来ていると思います。

――春は1年生投手の活躍が目立ちましたが、秋は1年生野手への期待もかかります。1年生同士切磋琢磨していこうという意識も高いのでは
いや、1年同士はそんなに。他の所もそうでも。みんなで頑張っていこうって感じです。

――今季も早速ベンチ入りを果たしていますが、春から意識等で変わったことはありますか
春のリーグ戦は、東大戦と明大戦だけベンチ入りをしていたんですけど、この秋のリーグは全試合入れるように頑張りたいですね。あと、春の打席は緊張して打席で全然何もできなかったんですけど、このリーグで打席に立つことがあったらしっかり1球目から振っていきたいと思います。

――先日、早速出場機会が訪れました。明大3回戦では、六大屈指の好投手・野村選手と対戦しましたね
変化球のキレとかが他の大学のピッチャーと比べて全然違うなと感じました。

――打席に立つにあたって、野村選手の攻略法をどのように考えましたか
取りあえず、ファーストストライクを振ろうと思っていました。けど、変化球でボールだと思って振らなかったんです・・・1球目も同じで追い込まれて。でも野村選手の様な選手と戦うのも最後だと思ったので、悔いの残らないようにどんどん振っていこうと思ったんですけど三振っていう結果でした。

――対戦してみたい投手はいらっしゃいますか
いや、特には。でも、有名なプロ注目選手とかと対戦して自分の力を試したいというのはありますね。

――多くの先輩方がいらっしゃる中、1年生で試合に出ることはプレッシャーも大きいのでは
やっぱりベンチとかに入られていない先輩方もいるので、しっかり責任を持ってと。けどプレッシャーにはあまりなっていないです。打席では、悔いのないようにしっかり振っていこうってことだけを考えています。

――試合出場機会が増えていく中で、試合に臨む姿勢などに変化はありますか
春はあまりなかったんですけど・・・秋はベンチに居る時からしっかり試合に入りこむようにしています。投手を見てタイミングを取ったり、代打がありそうな時はバットを振ったり。そういう準備は心掛けています。

――より出場機会を増やすために、今ご自身に必要だと思うことは
守備の安定性だと思います。バッティングもしっかり安定したアベレージを残せるようなバッターになっていかなければと思います。

――オープン戦で外野からの返球を見ていて思ったのですが、肩が強いですよね
いや、そうでもないです。でも内野をやっているので、取ってからとりあえず早く内野に返そうっていうのはありますね。

――今後目指していきたいプレーは
チームメイトに信頼されるような選手になっていきたいと思います。

――では最後に、今季の目標と意気込みを
春は途中でメンバーから外れたりしたので、秋は全試合ベンチ入りして、しっかりチームのためになるようにしたいです。あとは、打席に立つことがあったら初ヒットしたいと思います。それで、最後にチームが優勝できたら最高です!

    
(取材、編集 坂本奈都美、谷口奈津希)



定位置奪取を誓う
◆中村奨吾(なかむら・しょうご)
 1992年(平4)5月28日生まれ。180センチ、75キロ。スポーツ科学部1年。内野手。右投右打。今夏の関西遠征に参加した1年生は中村選手と土屋遼太選手(教1=東京・早実)の二人だけ。その二人で遠征中の洗濯係を務めたそう。何十人分もの洗濯はかなり大変だったようです







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