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東伏見発 神宮への切符
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最終回・投手3 中村展×須田 取材・4月7日 安部寮
―先発枠も狙う左右のセットアッパー、中村展と須田。―
「東伏見発 神宮への切符」最終回・第10回は、投手の
中村展久(社4)と須田幸太(スポ2)
のインタビューをお届け。昨年神宮デビューを果たすと左の中継ぎとして1年を通して活躍した中村。今年は同じ左腕である大前祐輔(スポ1)が新加入したため、左腕投手枠の争いを余儀なくされたが、経験の多さを武器に競り勝ちたい。一方昨年は期待の新人と言われながらも出場わずか1試合に終わった須田だが、越智大祐(プロ野球・巨人)と佐竹功年(平18人卒)の両右腕の穴を埋める快速右腕として、今季は様々な場面での起用が期待される。昨年と今年で全く異なる境遇を迎えた二人。熾烈な投手枠、そして先発枠の争いを左右腕が語る。
―新チームの雰囲気はいかがですか
中村展:
去年の秋のオープン戦は何試合かして1敗しかしなかったんですけど、今年は正直、負けが多くて、その日その日でチームの雰囲気も変わってくるんですけど、負けた後の切り替えっていうのが最初のほうはできてなくて、でも終盤になるにつれて、負けても次の日に前の日の負けを持ち越さないっていうのができてきているので、リーグ戦に向けていい感じできています。
須田:
オープン戦の初めのほうは、点数が離されるとその雰囲気に負けてそのまま大量失点して点差が離れた試合になってしまっていたんですけど、試合を重ねるにつれて、今日(4月7日)もそうなんですけど、離されてもまだ追いつけるっていうベンチの雰囲気になってきたんで、結構仕上がってきてるんだなーって思いました。
―米国キャンプはどうでしたか
中村展:
今までのイメージとしては体がでっかくて、スピードも速くてっていう大きな野球をするのかなって思っていたのですが、実際行ってみたらすごく細かいところを気にしてやってる姿にすごく勉強になりました。細かい野球は絶対俺たちの方が上だって思って行ったのですが、正直相手の方が上のことが多かったですね。
須田:
投げてて思ったことは、日本の選手は初球がド真ん中に来ても見逃すことが結構あるんですけど、アメリカの選手は初球ストライクは必ず振って、しかもフルスイングで、何も考えずに。それが勉強になりました。
―今年は投手の宮本選手が主将ですが、今年のチームの特徴はどんなところですか
中村展:
まだオープン戦を通してだけですが、宮本の調子が悪かったので、宮本がプレーでキャプテンらしいところが見せられなかったので、宮本もプレッシャーがあったと思うんですけど、その中で北崎中心に、試合に出てる下級生も、その日その日で声を出してる人が代わって、そういった意味では宮本の不調が逆にチームを一つにしたのかなと思います。
須田:
オープン戦の途中で、宮本さんが病院とか治療でいなかった試合があったんですよ。そういう時にチームが一つにならなくて、チームが停まってる雰囲気になっちゃって、でも宮本さんが帰ってきて試合に出て、声を出して、雰囲気を作ってくれて、あの人の存在は必要不可欠だなーって思いました。
―同じ投手として大変そうだなと思いますか。
中村展:
そうですねー(笑)
須田:
ピッチャーと野手は練習が別々なので、絡みがないんですよ。その中でキャプテンとして何ができるかってすごい考えている。野手も気にして、ピッチャーも気にして。大変ですね。
―中村選手は同じ4年生ですけど、相談したりするんですか
中村展:
まあ、しますけど、宮本は責任感が強いし、それに昨年の春も秋もエースとして活躍しなきゃいけないときに活躍してる男なので、自分たちに頼ってくることもないし、僕たちも宮本に任せておけばリーグ戦には調子を戻してくるんで。自分たちからあまり声をかけるのではなくて、宮本はちゃんとやっていけるから、放っておくっていう言い方はおかしいですけど、見守っていくっていう感じですね。
―今日(4月7日)で長いオープン戦が終わりましたが、いかがでしたか
中村展:
先のことは考えずに、今日の相手はどこだっていうことだけを考えてやってきて、今振り返ってみたら正直、長かったですけど、一戦一戦集中して戦えたので、レベルアップにつながったと思います。
須田:
アメリカで5試合して、いろいろ学んで、帰ってきて2日しかないでオープン戦が始まってしまったわけなんですけど、アメリカの野球と日本の野球は違うんだなーって最初思ったし、投げていくうちに自分がレベルアップしたことが自分でわかるくらいいいピッチングができたし、アメリカの経験が生かされてるんだなって思いました。
―具体的にはどんなところがレベルアップしましたか
須田:
アメリカの選手は少しでも甘く入るとヒットやら大きいのを打たれるんで、細かいピッチングっていうのを向こうで課題にして帰ってきて、オープン戦もあったんですけど、試合に入らない日とかに、コントロールをしっかりつける練習をして、それで、いざ投げてみたらコントロールさえあれば抑えられるんだなって思いましたね。
中村展:
須田が言ったみたいにアメリカの選手は初球から、すべての神経を使わなくてはいけなくて、日本に帰ってきたらレベルが違うというか…オープン戦の最初のほうは考えすぎていたんですね。それでピッチャーもバッターも苦労してたのですが、それを一戦一戦積み重ねて修正できてきたんで、そういった意味では大きかったですね。
―須田選手はオープン戦では先発が多かったのですが、どうでしたか
須田:
アメリカで先発が一回もなくて、クローザーという立場で行くのかな〜と思って日本に帰ってきたらいきなり先発とか(笑)ばらばらだったんですけど、与えられた仕事だから割り切ってやりました。でも先発したほうが長いイニングを投げられるし、勉強にもなるし、いいかなーと思います。
―結果も残したと思いますが、自信がついたというのがあるんですか?
須田:
そうですね。アメリカがいい自信になりましたね。
―中村選手は自身のオープン戦のできについてはどうですか?
中村展:
最初は調子が悪かったんで、気持ち切り替えて、リーグ戦までに自分の調子に持っていけばいいと思って。いかにリーグ戦に合わせていくかが4年間やってきたベテランの味といいますか、そういうのをちゃんと出さないと示しつかないんで、なんとか上げようっていうふうに自分にプレッシャーかけて。それがちょっとずつ自分の調子に戻ってきているんで。なんとか戻ってよかったです。
―須田選手は先発を狙っていくんですか?
須田:
そうですね。1戦目の先発を。無理でも2戦目の。先発にこだわっていきたいなってオープン戦で思いました。
―中村選手は?
中村展:
与えられた仕事を…
須田:
そうです!同じです!与えられた仕事を(笑)
中村展:
4年生なんでやっぱり、それぞれの4年生…自分が1年、2年、3年の時の4年生に聞くと4年生のときの優勝の味は全然違うっていうことなんで、4年生の春・秋絶対優勝したいっていうのがあるんで、優勝するために、与えられた仕事をするだけです。
―中村選手は中継ぎとして多くの神宮を経験されていますが、自信のほどは?
中村展:
そうですね、特にここぞっていう時に左バッターが出てきたときはよく投げさせていただいたんで、自分の仕事は最低限でもあり、それが一番厳しい仕事でもあるんですけど、やらせていただいてきたんで、自信はあります。ただ一つ言うならば、東大、明治、立教、法政には投げたんですけど、まだ早慶戦で投げてないので、そこにはこだわって、絶対自分でアピールしていきたいと思います。
―須田選手は昨年の春に1イニング登板しました。今年は登板が増えると思いますが
須田:
今年はもうベンチに入ったら主戦として投げるのが、やらなくてはいけないことなんで、出された試合は全力で一球一球投げていきたいです。
中村展:
そっか、東大だけか。
須田:
そうです。
―お互いをライバル視されていますか
須田:
自分はしています!
中村展:
してません(笑)
須田:
自分はしてます。尊敬してますから。
―お互いのここはすごい!というところは
中村展:
須田は高校のときから土浦湖北のエースとして関東優勝して、選抜大会出てっていう勝ち方を知っているピッチャーなので、先発してもそうですし、ここぞっていうときのクローザーでもきっちり仕事できるんで、どういう状況で出たときでも自分の力を一番出せる心理状況に持っていけるのがすごいと思いますね。
須田:
コントロールですね。展さんのここぞっていうときの変化球・ストレートのコントロール。調子悪いときでもコーナーにつけるコントロールがすごいですね。自分に足りないのはコントロールだと思うので。
―逆にここは負けないというところは
中村展:
対左バッターは今までずっと投げさせてもらったんで。應武監督にも左バッターだけ抑えればいいって言われてるくらいで。左バッターだけは須田よりも抑える自信はあります。
須田:
展さんだけにかかわらず、速い球。それは宮本さん、大谷さんにも負けない自信はあります。
―他の投手に対してライバル意識を燃やすことはあるんですか
中村展:
そうですね。なぜか知らないんですけど、井上が投げたら中村、中村が投げたら井上っていうのがあるんで。早スポ見ても尽誠コンビでっていう風に書かれるんで、なにかとワンセットで考えられているので絶対井上には負けたくないっていうのはあるんですけど。あとは左ピッチャーですね。主に中継ぎするピッチャーだとか。いろんなピッチャーがいる中で特に須田っていうのは遠くなってしまいましたね。タイプも違いますし。まぁ、一人一人が自分の仕事をしたら勝てるんで、ライバルというよりかはお互いを励ましあって自分の力を出せえるようにしたらいいですね。
―1年生投手もどんどん登板していますが、見ていてどうですか
中村展:
今、負けが込んでてチームとして雰囲気が悪い中で1年生に頼らざるを得ない状況を作ってしまったことを4年生としては申し訳ないですけども、自分たちが抜けたらピッチャーも少なくなるんで、来年以降は彼らにも活躍してもらわなくてはいけませんし、やっぱり彼らには現状に満足するのではなく伸びていただかないと困るんで、今のうちにのびのびとプレーして少しでも成長してしてほしいですね。
須田:
やっぱり負けられないですね、特に松下には。大前は左なんで「がんばってくれ〜」って感じなんですけど(笑)松下だけには負けたくないです。
―同じ速球派っていうのがあるんですか?
須田:
そうですね。先発型っていうのもありますし、学年が一個しか違わないっていうのもありますし。来年、再来年になったらエースを狙う立場において、松下と競わないといけないんで。今からあいつをライバル視していきたいです。
―この際だからお互いに一言いいたいことはありますか?
中村展:
今年もなんですけど、須田の場合は来年以降ずっとエースとして活躍しなくてはいけないので、自分の体だけは気をつけて。怪我してしまったら戦力にならないのでね。がんばらなきゃいけないっていう気持ちはわかるんですけど、まずは自分の体を大事にしてもらいたいですね。
―須田選手は
須田:
言いたいことっていうか、最後の年なんで、自分が展さんたち4年生を盛り上げていくんで、悔いの残らないように春・秋を戦ってくださいって言いたいです。
―すごくいい先輩後輩関係ですね
中村展:
そうですね。そうかな?(笑)
須田:
そうです(笑)
―では、ここ一番で投げたい球は何ですか?
中村展:
それは秘密です。
須田:
同じく。
中村展:
特に自分はここ一番っていうのが最低限の仕事なので。例えばですけど、7回の裏2死2、3塁、一点差でっいうここぞっていう場面ですから秘密です。
―ファンに見せたいプレーは
中村展:
下手くそかもしれないですけど、学生なんで、思い切ったプレーを見てほしいですね。
須田:
僕は三振取るのが好きなので、奪三振ショーっていうのを見てほしいです。
―他大で対戦してみたいバッターは?
中村展:
自分の場合は、早慶戦投げていないっていうのと、対左っていうことでキャプテンの金森さんには投げてみたいですね。
須田:
自分は秋の新人戦の決勝で明治の梅田にだけ2安打か3安打打たれたんで、あいつは抑えたいです。
―では自分のチームの中で対戦してみたいなっていうバッターはいますか?
須田:
自分は宮本選手。
中村展:
(笑) バッターですよね?
須田:
バッターですよ。宮本さんのバッティングセンスは四番級なんで。
中村展:
自分は3年生の本田、小野塚、田中豪太。その辺にはずーっと打たれ続けていたんで、今なら抑えられる自信があるので、かかってきなさいと。
―理想の投手像は?
中村展:
やっぱり、与えられた仕事をきっちりというのと、ランナー出してもいいんで、点を取られないピッチャーです。
須田:
ぽんぽんって2ストライク取って、3球で勝負がつく球を投げられるようなピッチャーを目指しています。
―他大に一言お願いします。
中村展:
ライバル慶応はもちろんですし、秋負けた法政にも、本当に優勝するためにアメリカにも行ったんで、負けるわけにはいかないです。
須田:
点は取らせないと言いたいです。
―今持っている課題と今季の目標をお願いします。
中村展:
目標は優勝です。昨年は10戦全勝を狙って初戦で転んでしまったので、2勝1敗、2勝1敗でもいいので、とにかく優勝にこだわっていきたいです。課題は…内緒にしたいな(笑)
―では内緒にしましょう(笑)
須田:
言いたいことわかる(笑)たぶんこれで苦しんでたんで。ずっと。
―須田選手は?
須田:
目標は、基本はチーム優勝なんですけど、チームの優勝=自分の勝ち星だと思うので、最多勝投手を目指していきたいです。それが優勝にもつながるし。課題はやっぱりコントロールですね。
★最後に、両選手に今年目標とする言葉を書いていただきました。
中村展選手『弱きは最大の敵』、須田選手『早慶戦先発!!』
でした!
(取材・編集 釜谷美穂、中里顕)
中村 展久(なかむら・のぶひさ)
1983年(昭58)6月7日生まれのО型。香川・尽誠学園高出身。投手、左投げ左打ち、社会科学部4年
昨季成績 試3 回2 1/3 勝0 負0 責0 率0.00
通算成績 試6 回7 1/3 勝0 負0 責1 率1.23
須田 幸太(すだ・こうた)
1986年(昭61)7月31日生まれのAB型。茨城・土浦湖北高出身。投手、右投げ右打ち、スポーツ科学部2年
昨季成績 出場なし
通算成績 試1 回1 勝0 負0 責0 率0.00
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