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 TOKYO BIG6 主将たちの誓い・大澤裕介 



 法大・大澤裕介主将インタビュー

 「原点回帰」を胸に2季ぶりの王座奪還へと闘志を燃やす法大。昨季、優勝を飾れば3連覇となり黄金時代再来かと思われたが、早大に敗れ失速。結局4位でリーグ戦を終えた。大引前主将ら打線の主軸が多く抜けるも、リーグ戦優勝回数最多を誇る法大にとって優勝は至上命題。スローガンの「真のチャンピオン」になるため、個性派集団をまとめる大澤主将の目には一点の曇りもない。

ゆっくりと丁寧な口調でインタビューに応える大澤  ―主将に任命されて
 責任が重いのはもちろんですが、自分が主将というよりは4年生1人1人がキャプテンという立場に立って、その中で自分がまとめ役となればいいチームになっていくんじゃないかなと思っています。去年は大引さん(現プロ野球・オリックス)が1人でどんどんチームを引っ張っていってくれましたが、自分はそういうタイプではないのでみんなでやっていこうという事を日頃から心がけていますし、みんなにもいつもそう言っています。

 ―主将に任命された理由は何だと思いますか
 監督をはじめとするいろいろな人の意見だと思うので…。任命されたのはうれしいことなので、後は何ができるかをよく考えてやっているだけですね。まだまだ甘いですね(笑)。

―前キャプテンの大引選手は現在オリックスでも活躍していますが、偉大な先輩の後に主将に任命されてプレッシャーなどは感じますか
 大引さんはとにかくすごかったので意識する部分もあるかもしれないですが、今年のチームは去年とは違います。自分の力で引っ張っていくわけではないので、今年のチームに合わせた対応をしていこうと思っています。今自分たちは何をやるべきかを考えていれば、そんなにプレッシャーは感じないですね。力で引っ張る感じではないので。

 ―鴨川でのキャンプでは特にどんな点に力を入れて取り組みましたか
 寮生活だったんですが、何時に食事をして、何時に練習をして…と団体で行動することがあまりないのでみんなで行動する団結力といいますか、集団生活でしか分かち合えないような基本的な所を磨きました。その基本的なところから実戦に移っていきました。紅白戦も多かったですし、後半からはオープン戦も入ってきたので、鴨川からは実戦に入ってきたなという感じですね。

 ―六大学の中では、法政がオープン戦を一番多く組んでいますが
 監督としては実践を多く積ませて精神面を強化させたいという意味もあると思うので、オープン戦が多く入っている意味を選手たちが考えてやっていくべきなんじゃないかと思います。怪我だけには注意していきたいですね。

 ―キャンプやオープン戦においてチームの手ごたえはどうでしょう
 全然だめですね。細かいバントだとか、打つ、打たない、守る、守れないなどの技術面以上に、例えば走塁のミスのように頭で考えるミスをチームでなくしていくのが課題です。そういう所を改善しないとリーグ戦では通用しないと思っています。

 ―今までやってきて去年との違いはどんなところに感じますか
 個性が強いというのはプラスでもマイナスでもあると思います。元気のある選手が多いので雰囲気がいい時はいいんですが、悪い時も悪いのでその差をなくしていかないといけないなと感じています。

 ―主将の抱負を「原点回帰」という言葉を掲げていましたが
 監督がいつも言っている「声」だとか「全力疾走」というのがチームのカラーとなることを目指してやってきたので、そういうところを振り返って一度初心に戻って見つめなおしていこうということで「原点回帰」としました。

 ―打線の核となってチームを引っ張っていくために、ご自身ではどのようにやっていきたいとお考えですか
 やっぱりチームに貢献しないといけないので、まずは打点ですよね。チャンスに強くなるというのが自分の課題でもあります。

 ―去年と比べて、気持ちの面で変わった部分は
 気持ちの面では3年生よりは4年生の方が思い切りできるというのがあるので、あとは後悔しないように日ごろの練習を大切にしていこうと思っています。

 ―昨年は春のリーグ戦では優勝したものの秋のリーグ戦では4位に終わってしまいましたが、何が原因とお考えですか
 ピッチャーは頑張っているんですけど、全体でも打率が低かったし野手が打てなかったところが秋の敗因ですかね。野手が打たないと試合に勝てないと思います。今年もピッチャーは頑張ってくれると思うので、いかに野手が打てるかが勝負だと思います。

 ―今年は打線で有力な選手が抜けてしまいましたが、新しい選手は台頭してきましたか
 去年は大引さんをはじめとする、今年抜けてしまった4、5人の選手が軸になっていた点が大きかったんですけど、法政大学もいい選手を揃えています。代わりに出てくる選手が劣るとは思っていないのでそういう面での不安はありません。誰がでてもいい結果を残してくれると信じています。あとは実戦でいかに打てるかが課題なので、気持ち的に強くなればいけるんじゃないかと思っています。

 ―投手陣では平野選手、小松選手に注目が集まっていますが他に出てきている投手などはいますか
 左の藤田や二神などの2年生が今年も頑張っています。もっと2年生が出てきてくれれば層が厚くなると思います。1年生も入ったばかりですがいいピッチャーが結構いるので、下がどんどん上がってくれば上も頑張らないといけないという意識が強くなると思っています。ピッチャーに関しては今非常にいい状態だと思います。

昨季の悔しさを晴らしたい小松  ―平野投手、小松投手に関してはいかがでしょう
 そこは問題ないですね。心配はしていません。

 ―チームのキーマンは
 自分としては谷中が打てば流れに乗ると思っています。あとはいかに自分たちが返していくかだと思っています。

 ―東京六大学に注目が集まっていますが、観客にはどこに注目してみてもらいたいですか
 早大の斎藤(佑樹=教1)選手に世間の注目が集まっていてお客さんが入ってきてくれるのはうれしいのですが、ライバル校として「法政やるじゃねえか」とファンの方に見てもらえたらうれしいですね。

 ―六大学の中でライバル視しているところは
 それはやっぱりワセダさんじゃないですかね(笑)去年の春は結果的に勝率がよかったので優勝できましたが、ワセダとは1勝2敗で自分達が負けました。年間通して1勝しかしてないのは悔しいですね。

 ―リーグ戦でのキーポイントはありますか
 まずは立教戦ですね。立教も力があると思うので、全力で戦って初戦のカードは勝ち取りたいと思っています。ワセダさんを最大のライバルだと思っているんですけど、それを考えていると足をすくわれてしまうので、まず前の敵を倒していく、それだけですね。

 ―早大についてお聞きします。気をつけている選手などはいますか
 自分はバッターなのでピッチャーが恐いという面では、去年あたりから投げている須田(幸太=スポ3)選手はいいピッチャーだと思っています。斎藤くんが注目されている中でも今年入ってきた福井(優也=スポ1)くんも甲子園で優勝していますし、他にもいいピッチャーがいるというのが恐いところですね。

 ―早大に一言お願いします
 人気はダントツだと思いますが、その中で自分達が優勝できるように頑張っていきたいと思っているので。「この春は天皇杯は渡しません!」とでも言っておきましょうかね(笑)。

 ―最後にチームの抱負を聞かせてください
 目標が日本一というのはずっと言ってきていることなんで。2連覇したときも神宮大会ではベスト8、選手権でも創価大に負けてベスト8だったので、まずは天皇杯を取ってから日本一という目標を達成したいなとみんなで言っています。

(取材・編集 田中友恵、山田豊)


◆大澤裕介(おおさわ・ゆうすけ)
 1985年(昭60)10月15日生まれのB型。176センチ、78キロ。栃木・作新学院高出身。法大・文学部4年。外野手。右投右打。
昨季成績 試12 打39   安8  本2 点6  率.205
通算成績 試40 打107  安30 本4 点18 率.280

■法大の今季展望
 投手陣は磐石。昨年は、ケガで途中から戦線離脱した平野が復活すればかなり強固なものとなる。平野は、スタミナ面も精神面もタフな存在で、調子が良ければ手をつけることさえできない。万全な状態でリーグ戦に臨めば、連投の利く平野一人でチームを引っ張ることも可能だ。また、昨季は結果を残せず悔しい思いをした小松がどこまで機能するかも法大の浮沈がかかっているだろう。母校の高知・室戸高がセンバツ大会ベスト8の活躍を見せたように、今季、輝きを再び放ちたい。また、主将期待の新鋭・藤田らが台頭すればピッチングスタッフは一層強固のものとなる。
 一方、野手陣は、大引、西川(現プロ野球・中日)、金丸(現・日産自動車)、須藤(現・新日本石油ENEOS)らがごそっと抜ける法大。だが、大澤は「不安はない」と自信を覗かせる。昨秋チーム打率5位と低迷した打線が復活すれば、優勝はぐっと近づく。 また、早大は昨年、4勝1敗と法大には大きく勝ち越している。相性の良さを生かし、最初の山となるであろう法大戦をものにしたい。






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