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THE BATTLE FOR PRIDES 第4回 高梨 雄平
【第4回】THE BATTLE FOR PRIDES 高梨雄平
神宮に新星が現れた。1年生ながら早大投手陣トップの防御率を誇る高梨雄平(スポ1=埼玉・川越東)。苦しい台所事情の中で、ひときわ輝く存在感を放つルーキー左腕にここまでのリーグ戦を振り返り、自身初の早慶戦への意気込みを語っていただいた。
「満足していない」
チーム最多の登板数を誇る高梨
――今季を振り返っていかがですか
結果としてはボチボチ抑えられているとは思うんですけど、満足はしていないです。
――どのようなところが満足できていないのですか
高校から大学に上がってきて、真っすぐでもっと押せるようになりたいので。あと四死球も出してしまっているからですね。
――ここまでチーム最多の8試合に登板しています
知らなかったです。言われれば行くという感じだったので。
――登板した試合で印象に残っている試合はありますか
先発したゲームと明治戦でホームランを打たれたゲームですね。あのホームランがあったからそのあとを抑えられていると思います。
――法大3回戦はリーグ初先発でしたが、監督からはいつそのことを伝えられましたか
前日です。
――その時はどのように感じましたか
1回戦で4イニング投げて、その時に投手コーチから先発あるかもしれないみたいなことを言われて、自分でもあるかなという感じだったので、そんなに驚いたりとかはなかったですね。
――実際にマウンドに立って緊張は
先発でも中継ぎでも一緒の感じで入っていったので、そんなに緊張とかはなかったですけど、先頭を切ろうという意識が空回りしてしまいましたね。
――その中でも6回途中1失点の好投でしたが
もっとリズム良く投げれていれば7回ぐらいまで行けたと思うので、まだまだ満足はできないですね。
――スタミナには自信はありますか
そうですね。でも大学のマウンドは疲れますね。良いバッターが多いので、神経を使います。
――法大3回戦ではリーグ戦初安打も記録しました
やっぱり嬉しかったです。
――1年生の中での初安打でもありました
そこはちょっと狙っていました(笑)。
――その試合は途中で有原(航平=スポ1、広島・広陵)投手と交代しましたが、代わる時に何か声をかけましたか
あとは頼んだぞと。
――それに何か答えは
任せろと言ってくれました。
――有原選手は意識するところはありますか
自分に持ってないものを持っているので、その面ではうらやましいなと思いますね。
――有原選手以外にも甲子園に出ていた選手がたくさんいますが、そのような選手に対抗意識というのはありますか
大学に入るまではあったんですけど、大学に入ればスタートラインは一緒というか。環境も全然違うので、そこまで対抗意識というのはないですね。
――それでは一緒に切磋琢磨してやっていこうと
それでもやっぱり負けたくはないですね。それは甲子園組だからではなくて、全ての選手に対してです。
「心は熱くても、頭は冷静じゃないと」
――リーグ戦初登板となった東大戦はピンチの場面でしたが
そこは何も考えないでがむしゃらにやっていましたね。怖いもの知らずというか、勢いですね。
――明大戦ではリーグ初失点を喫してしまいました
東大戦と同じように勢いだけでいってしまって。でもそこで打たれて勉強したので、そこから自分の中の意識が変わりましたね。
――それでは次の試合で3イニングを無失点に抑えたのは意識が変わったのが大きかったと
そうですね。
――続く立大戦では最後にマウンドを任されることもありましたが
1年生ですけど、最後を任せてもらっているので、勝ち試合だったんですけど、抑えてやろうというのはありました。
――法大戦では1回戦で4イニングを投げましたが、自信にはなりましたか
自信というか、ある程度しっかりは投げられるなということが分かったという感じですかね。
――3回戦では先発登板もしましたが、中継ぎと先発ではどちらが難しいというのはありますか
どちらもそんなには変わらないですけど、やっぱりランナーがいる場面は難しいというか。空気が相手寄りなので、その場面を抑えるという難しさはありますね。
――ピンチの場面での登板が多いですが
得点圏にいる時はやっぱり難しいです。
――高校時代からピンチには強かったのですか
高校の春までは大事なところで打たれていたんですが、最後の夏で、粘るというか。最後の夏の経験は大きかったです。
――それにはきっかけはあったのですが
夏の大会の準々決勝で延長14回までいったのですけど、そこで延長10回の時に連打で1アウト2、3塁で、打順はクリーンアップでそこを抑えたことで、こういう風に投げるんだという感覚みたいなものがつかめました。
――走者を背負った場面ではどのようなことを考えて投げていますか
相手のバッターも気持ちを出してくるので、自分も強い気持ちを持つのと同時に良くバッターを見るというか。心は熱くても、頭は冷静じゃないと。勢いだけでは打たれてしまうので。
――以前、長所は気持ちの強さとおっしゃっていましたが、それを支えている源みたいなものがありますか
最初はワンポイントから始まって、自分の中で結果を出さないと代えられてしまうというのがあって。緊張する場面で力を発揮するというのを高校時代から言われていて、そこをずっと練習してきて、それが生きているのだと思います。
――ここまで規定投球回数に達していないものの、防御率1.06はチームトップの数字ですが
目の前のバッターを打ち取るという意識で投げているので、防御率はその結果というか勝手についてきたという感じだったので、あんまり気にしないですね。
――自身の調子自体はいかがですか
好調ではないですね。むしろホームランを打たれた時の方が調子が良くて、それで勢いよくいきすぎたので。
――それではもっと自分のなかではできると
いまは悪いなりに抑えるというのを意識しています。
――技術的なところで見ると、抑えられている要因は何だと思いますか
大事なところでストレートも変化球低めにいっているので、そこがやっぱりランナーが溜まっても点をあんまり取られていない要因の一つかなと思います。
――入学前からここまで投げられるとは思っていましたか
思ってなかったですね、正直。
――実際に投げて抑えられるとも思っていなかったですが
大学入ってすぐの時は練習でも打たれていたので正直驚いているところもあります。
――監督から求められている役割は何だと感じていますか
どのピッチャーでも同じだと思うんですけど、目の前のバッターを抑えるというのが大事だと思います。
――リーグ戦ここまでの点数をつけるとしたら何点ですか
70点ですかね。結果としては抑えているんですけど、勝ちを持ってこれるようなピッチングをできていないので、将来的には空気を変えられるようなピッチャーになりたいですね。
「自分にやれることは変わらない」
高梨
――慶大の印象は
伊藤さんですね。伊藤さんのイメージが強いです。
――それでは対戦してみたいですか
そうですね。ちょっと怖いですけどね(笑)。
――抑える自信はありますか
一生懸命投げて、ついてきた結果ということで。
――早慶戦では先発と救援ではどちらで投げたいですか
先発のこだわりはあるんで、先発で投げたいんですけど、先発でもリリーフでも自分にやれることは変わらないんで。早慶戦の時に神宮のマウンドで投げられるというのが嬉しいので、そういうことを感じながら投げたいです。
――早慶戦に向けて意気込みをお願いします
投げる機会があればきっちり抑えたいと思います。
(取材・編集 楮佐古博文)
◆高梨雄平(たかなし・ゆうへい)
1992年(平4)7月13日生まれ。176センチ、70キロ。スポーツ科学部1年。投手。左投左打。早慶戦では自分のどこを見てほしいかという問いに対して、「フレッシュさで(笑)」と1年生らしく初々しく答えていただきました
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