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オール早慶戦
11月23日 兵庫・阪神甲子園球場
斎藤佑が甲子園で圧巻の3者連続三振!
1
2
3
4
5
6
7
8
9
計
慶 大
0
0
0
8
0
0
2
0
0
10
早 大
3
0
2
0
0
0
0
0
0
5
(早)大谷、●池下、大西、福井、大野、大石、斎藤佑―小林、杉山、市丸、白川
◇(二塁打)土生、原、小林
斎藤佑樹、聖地に帰還――早慶野球部にそれぞれのOBを加えて戦う『オール早慶戦』が、53年ぶりに甲子園で開催された。ワセダは先月29日のドラフト会議で千葉ロッテから2巡目指名を受けた大谷智久(平19スポ卒=現トヨタ自動車)が先発し、3回を無失点の好投を披露。打線も慶大投手陣から序盤に5点を奪い、試合の主導権を握ったかに思われた。しかしワセダのリリーフ陣が崩れ、4回に一挙8失点。今秋リーグ戦の早慶戦に続き、またも慶大打線の猛攻に屈した。ワセダのハイライトは9回表、新主将・斎藤佑樹(教3)が06年夏の選手権決勝再試合以来3年ぶりに甲子園で登板。3者連続三振に切って取り、大舞台での強さを改めて証明した。
「斎藤佑樹という選手をつくり上げてくれた場所」。斎藤佑にとっての原点となる、聖地のマウンド。前回登ったのは『あの夏』、駒大苫小牧高との決勝戦再試合だった。高校時代の色に戻したオレンジ色のグラブ、受ける捕手は白川英聖(社3)。この舞台で、主役が燃えないはずはない。「甲子園がくれたパワー」で繰り出すMAX146キロの直球を主体に、打者を寄せ付けない圧倒的な投球。最後の打者も直球で見逃し三振に仕留め、3者連続三振と格の違いを見せつけた。前日のU−26NPB選抜対大学日本代表の試合でも見せた直球のキレは、この日も健在。背番号『10』を背負っての初登板で、今秋の不振を吹き飛ばすかのように躍動した。
打線は初回、慶大投手陣の制球難につけ込み3点を挙げる。前日も大学日本代表の3番に座った土生翔平(スポ2)が、三塁線を破る技ありの先制適時二塁打。その後も原寛信(文3)の適時二塁打が飛び出すなど3回までに5点をリード、一方的な試合展開になるかと思われた。
しかし、大谷を救援した投手陣が大乱調。2番手の池下弘晃(社3)が慶大打線につかまり打者一巡の猛攻を許すと、3番手の大西克典(社3)が勝ち越し打を浴びた。エースナンバー『11』を背負って登板した福井優也(スポ3)こそ2回を無失点と意地を見せたが、7回に登板した大野健介(社2)が2点を失いその差は5点に。中林や福谷といった主戦級の投手をリリーフ投入した慶大を相手に、追いつける点差ではなかった。
今秋リーグ戦のリベンジとはならなかったが、甲子園で新たな一歩を踏み出せたことは間違いない。試合後「この秋負けた悔しさを、来年は晴らす年にしたい」と語った応武篤良監督(昭56教卒)と、「来年はキャプテンとしてチームを引っ張って、素晴らしい一年にしたい」と語った斎藤佑。悔しさを胸に刻んだ『斎藤ワセダ』は、逆襲への準備を着々と進めている。
(田村航平)
★新背番号
新主将である斎藤佑が『10』をつけたこの試合、他にも新しい背番号を背負った選手がいた。エースナンバー『11』をつけたのは福井。今年は第2戦の先発に定着し、チームに貢献した。また、背番号『1』は大石がつける模様。投手も野手もこなすことから、決定したそうだが、今回は斎藤佑が着てた『1』のユニフォームが小さくて入らなかったために、お披露目とはならなかったそう。
早大出場メンバー
打順
守備
名前
学部・学年
1
(遊)
本田 将章
明治安田生命
2
(DH)
松永 弘樹
スポ3
3
(右中)
土生 翔平
スポ2
4
(左)
山田 敏貴
社3
5
(捕)
小林 嵩人
三菱重工岡崎
走
藤岡 雅哉
社3
捕
杉山 翔大
スポ1
捕
市丸 大介
教2
打二
渡邊 侑也
スポ2
走
佐々木孝樹
スポ1
6
(一)
原 寛信
文3
捕
白川 英聖
社3
7
(三)
宇高 幸治
スポ3
三
松本 歩己
スポ2
8
(二一)
後藤 貴司
社3
9
(中)
川西 啓介
社2
打右
地引 雄貴
スポ1
P
投
大谷 智久
トヨタ自動車
投
池下 弘晃
社3
投
大西 克典
社3
投
福井 優也
スポ3
投
大野 健介
社2
投
大石 達也
スポ3
投
斎藤 佑樹
教3
◆コメント
応武篤良監督(昭56教卒)
(甲子園での試合。選手に何と話したか)我々にとって甲子園は、野球を始めてからの聖地で、そこでこうやって野球ができるというのは喜びですね。企画してくれた関係者の方々に感謝しています。勝ち負けより、みんな(甲子園で野球ができる喜びを)かみしめてゲームをしようと。(高校時代)甲子園に来れなかった人や苦い思い出の人もいる、大きな喜びだった人もいる。そういう思い入れは抜いて、しっかり野球ができる喜びを感じようと話しました。(斎藤佑新主将について)ピッチャーだから、円陣の時とかピッチングしなきゃいけないし、指示できないんですね。そういう意味では副将の宇高が野手のリーダーぶりを発揮することになるんですけど、斎藤においてはピッチングできょうは活躍してくれました。何をすればいいかっていうのは試行錯誤していると思います。『10』の背番号は似合っているなあとも思いました。でもまだ次第点という評価ではないですね。(ワセダのエース番号『11』は)福井ですね。大石はきょうは『1』番の予定だったんですけど、斎藤のユニフォームが小さくて入らなかったので、そのまま『15』でいきました(笑)。大石は野手をする可能性もあるので『1』番がいいだろうと。(OBの本田選手や大谷選手の活躍について)甲子園の思い出がこの2人は人よりも大きいものを持ってますからね。本田もそれなりに活躍してくれましたし、大谷もセンバツの優勝以来かな。ロッテに進む前のアマチュア最後の試合を甲子園でできたっていうのは幸せだと思います。(冬の練習が始まりますが)文武両道で、授業に出て空き時間で練習をする。後期のテストでしっかり単位を取る。これが先決ですよ。まとまった練習は2月に入ってから。来年はロサンゼルスでキャンプをする予定なので、それまで体をしっかり鍛えて、勉強から野球に切り替えるのは2月ですね。(来季のチームの目標は)優勝に決まってるでしょ。優勝であり、選手権優勝であり、神宮大会初優勝であり・・・。まあ大きな口はたたけないけど目標は大きく、この秋負けた悔しさを来年は晴らす年にしたい。
斎藤佑
(初めての背番号『10』の着心地は)やっぱりまだ違和感があります。ただ初めて『10』を背負った球場が甲子園球場でよかったです。(重みは感じたか)キャプテンになってからずっと感じてましたけど、きょうまたさらに100年の伝統を感じました。(新キャプテンとして試合を振り返って)チーム自体は負けてしまいましたけど、やっぱりリーグ戦の一勝につながる試合だったと思います。(普段の早慶戦とオール早慶戦の違いは)ワセダもケイオーも社会人の方もいるチーム編成ですけお、基本的には変わらないと思うので、神宮でやってる早慶戦、甲子園でやっている早慶戦、それだけです。(きょうのピッチングについて)甲子園がくれたパワーだと思ってます。決して調子は良いわけじゃないですけど、甲子園の力ですね。(3年ぶりの甲子園、感触は)やっぱり色々な球場を回って投げさせてもらってますけど、甲子園球場が一番結果的に良いマウンドだなって、すごい投げやすいマウンドだなって思います。(神宮球場とはまた雰囲気が違うか)雰囲気はまったく違いますね。(甲子園球場はどんなところか)良くも悪くも自分を育ててくれた、また斎藤佑樹という選手をつくり上げてくれたところだし、僕にとっては有り難い球場だと思ってます。(来季に向けて)早稲田大学野球部のキャプテンとして『10』を背負って色々あると思いますが、しっかりとチームを引っ張って、必ず春と秋優勝して、素晴らしい1年にしたいです。
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