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wasedasports.com >  野球4連覇阻むライバルたち > 第1回 東大 井尻主将


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 4連覇阻むライバルたち 東京大学 井尻哲也主将 



 第1回 東大・井尻哲也主将インタビュー


 昨秋の立大1回戦で1勝を挙げ、ついに連敗を48でストップ。中西政権1年目で確実に成長の跡を見せた。そして今季は悲願の勝ち点を目標にさらなる飛躍を目指す東大。他大に比べて恵まれた環境とは言えない中、独自の考えで静かに闘志を燃やす井尻哲也主将の本音に迫った。

今季主将を務める井尻  ―主将はいつ頃に決まりましたか
 新人戦が終わって、すぐです。

 ―主将になられて新チームの感想は
 新チームというより、前のチームからの延長なので、昨季の秋からの取り組みをより一層高いレベルでやっていこうと。だいぶ野球らしい野球が出来るようになった気がします。野手のレギュラーもほとんど残っていますし、バッテリーが大きく変わった程度ですね。野球の方向性は変わってないですね。

 ―ご自身の理想の主将像はありますか
 理想像はないです。主将っていう一般的なものの理想像は持ってなくて、主将がどうあるべきかはチームが具体的に決めることで。一般的には、みんなをリーダーシップを発揮して引っ張っていくというのがあるんですけど、これは非常に抽象的なことですよね。引っ張っていくというのは。チームにおいてどういう点で、リードしていかないといけないのか、何かしらのリーダーではあるべきだとは思うんですけど、具体的なところは組織によって違うと思います。

 ―ご自身のプレイヤーとしての調子はどうですか
 まだ取り組んでてうまくいっていないところも多々あるんですけど、変わるチャンスもあると思いますし、僕は僕で最善の準備をするだけです。あまり調子の良し悪しというものは考えていないです。

 ―昨季の結果についてどう思われていますか
 チームとしての春から秋の攻撃陣のコンセプトは違いましたけど、中西監督の方針も合って、段階を踏ませてきました。春までは基本的な部分を強化しようということでやってきた。ただ、野球っていうゲームの中での細かい知識は考えてこなかったので、すごく大味な野球をやってきた。けど、春が終わってから、今までの取り組みは継続していく上で、細かい知識をどんどん蓄えていった。それで、春から秋にかけては走塁が大きく変わりました。得点の取り方は変わってきたと思います。表面的なところでは、盗塁数が変わったところです。当たり前のことかもしれませんけど、そういう細かい知識を1つ1つ潰していって、今も継続している感じです。

 ―今年のチームは走塁を意識した点の取り方になるのですか
 それぐらいは当たり前のことだろうと。

 ―今年の神宮は大きくなりましたよね、それも意識して走塁強化につながったのか
 そうですね。ディフェンスでもそうですけど、走塁は意識してやってます。

取材に答える井尻  ―昨季の秋に立大に勝ちましたが、勝つ喜びはありましたか
 うれしいことはうれしいですけど、周りが言うほどは。重信さん(現明治安田生命)が勝ってよかったなあってぐらいですかね。1個勝って騒がれるぐらいではまだまだかなと。

 ―キャンプではどういうところを重点的に取り組んできましたか
 ゲームに勝つために1プレー、1プレーを意識して、実践を常に意識してやりました。

 ―キャンプで早大を意識した練習はありましたか
 具体的なところはあまり言えないですけど、キャンプでは他大学を意識した対策はあまりしていないです。僕たち側の攻撃のオプションであったり、守備のオプションを一生懸命してきた感じです。

 ―オープン戦を通して成果は表れていますか
 随所、随所に出ていると思います。

 ―どういうところに表れていますか
 取るべくして取れるようになったところですかね。得点するまでのイメージがチーム全員に出来るまでになったと思います。

 ―投手陣はどうですか
 楽観視はできないですけど、当然、鈴木が中心となってやっていくことになると思います。

 ―鈴木投手の今の調子はどうですか
 今季は期待していいと思います。十分力を付けていると。投手陣の中では期待している選手の1人ですね。

 ―打者で期待している選手は誰ですか
 僕は昨秋研究されて打てなかった岩間君ですかね。岩間、再ブレイクを。

 ―今年の東大の野球スタイルはどういうものですか
 一般的には、スモールと思われるかもしれないですけど、しぶとく毎試合毎試合、接戦に持ち込みたいです。

 ―早大の印象はどうですか
 投手陣は強力ではありますけど、去年であれば1番から6番までの上位打線の機能性は抜群でしたね。こちら側の不十分もありましたけど、完全にやられたなという感じです。まず盗塁を防げなかった時点でゲームが成立しなかったですね。

 ―盗塁を防ぐという意味で大坪選手を捕手にコンバートしたんですか
 そうですね。あとは、いろいろなチーム事情からでしょうがないですね。

早大で最も警戒するのは細山田だそう  ―早大で注目している選手は誰ですか
 1人は細山田(武史=スポ4)です。バッテリーからどれぐらい盗塁で攻められるかということが大事になってくるので。僕が個人的に楽しみにしているのは松本啓二朗(スポ4)君です。うわさでは良くなったと聞くんですけど、実際に冬を越してから見ていないので。

 ―今年のチームの目標は
 チームとしては、具体的な勝ち星は挙げてないですけど、全試合をロースコアで勝つための試合運びを目指すことですね。勝つためのアプローチを最善を尽くしてやっていくことです。個人としての目標は立てていません。1つでもチームの勝ちに貢献できることしか考えていないです。

 ―最後に今シーズンの意気込みをお願いします。
 才能があると一般的に言われている人たちの集団と、そうでない人たちの集団が同じ舞台に立ってプレーするわけですよね。周りがどう見ているかわからないですけど、僕は心底才能のある集団に勝てると思っています。おそらく世の中の大半の人はスポーツは高いところに行けば行くほど、才能の部分が大きいと思っていると思いますが、それを覆すという挑戦を成し遂げたいと思います。世の中にそういうメッセージを発信できればなと思っています。

(取材・編集 篠田将成、田島祐介)


◆井尻哲也(いじり・てつや)
 1984年(昭59)10月12日生まれのO型。175センチ、70キロ。茨城・土浦第一高校出身。農学部4年。内野手。左投左打。
昨季成績 試9 打24 安2 本0 点1 率.083
通算成績 試40 打113 安15 本0 点14 率.133


■今季の東大展望
 今季の東大投手陣の柱はサウスポーの鈴木。昨季は投球回数が少なかっただけに今季にかかる期待は大きい。東大が目指す「ロースコアに持ち込む試合」を展開するためには投手陣の奮起が必要だ。攻撃面でも足をからめ次の塁を積極的に狙い確実に得点を重ねる。オープン戦を数多くこなしたことにより攻撃にも磨きをかけてきている。昨秋に念願の勝利をあげた連敗を止めた東大。井尻新主将も今季はさらなる躍進を目指している。勝ち点を奪い、さらには最下位脱出を狙いたい。









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