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春季リーグ戦
6月2日 神宮球場
『勝ちたい』 宿敵相手に劇的サヨナラ
3回戦
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
計
慶 大
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
2
早 大
0
0
2
0
0
0
0
0
0
1X
3
(早)斎藤佑、○大石−細山田
◇(三塁打)細山田
打球が、中堅手・青山の頭上を越えていく―。1勝1敗で迎えた伝統の一戦。両校一歩も譲らず延長戦へと突入した第3戦は、10回裏、宇高幸治(スポ2)のサヨナラ中越え適時打で終止符が打たれた。泣き崩れる慶大エース・中林。両校の意地と意地がぶつかり合った好試合に、観客からは惜しみない拍手が送られた。
試合後のダグアウト。足を引きずり、涙を流しながら閉会式に向かう慶大・青山の姿があった。
10回裏、細山田武史(スポ4)の放った中越え三塁打は、あわや本塁打かという大飛球。この打球に決死の覚悟で飛びついた青山はフェンスに激突し、足を負傷した。しかし、顔を歪めながらも立ち上がり、強行出場。優勝の可能性が消えた伝統の一戦とはいえ、ライバルに負けたくないという意地だけが青山の体を動かした。
早慶戦だけにある、特別な思いを感じた。
先発は、前日敗戦投手となった斎藤佑樹(教2)。この日はリベンジを果たすべく、自ら登板を志願してのマウンドだった。その斎藤佑は、初回こそ完璧な立ち上がりを見せるが、2回に連打と四球で2死満塁のピンチを迎えると、中林に中前2点適時打を許してしまう。前日完封負けを喫し、打線の調子が上がらない早大にとっては重すぎる2点。
だがこの日は、あきらめなかった。
3回、1番に入った松本啓二朗(スポ4)が、初球をとらえ中前安打。この後四球と安打でつないだ早大は、1死満塁と絶好のチャンスを作る。ここで打席には山川陽祐(社3)。今季左翼のレギュラー候補と言われながら結果を残せずにいた苦労人が、大事な場面で貴重な中前適時打。まずは1点を返す。
2死となった後、今季初スタメンの後藤貴司(社2)が打席に入る。松永弘樹(スポ2)との定位置争いに敗れベンチを温めていたが、この日、不調の松永に代わりついにチャンスをつかんだ。後藤は中林の外角寄りの直球を逆らわずにとらえ、中前適時打。これまでチャンスに恵まれなかった二人の活躍で、ついに同点に追いつく。
以降、7回から斎藤佑の後を継いだ大石達也(スポ2)と中林両投手の投げ合いで、試合は2−2のまま延長戦へ。そして10回裏。細山田が中越え三塁打で無死三塁の場面を作ると、打席にはこの日3番に入った宇高。中林の141球目を振り抜くと、打球は中堅後方へ落ちるサヨナラ打となった。
伝統ある早慶戦。慶大・青山や中林に負けじと、早大は斎藤佑、山川、後藤らをはじめ、全員から『勝ちたい』という気持ちが滲み出ていた。この思いこそ、今季忘れかけていたワセダの強さの根幹ではなかったか。
今季味わった悔しさを胸に。もう一度原点に返って、秋こそ必ずや常勝軍団復活を果たしてほしい。
(水上大輔)
早大出場メンバー
打順
守備
名前
学部・学年
1
(右)
松本啓二朗
スポ4
2
(捕)
細山田武史
スポ4
3
(三)
宇高 幸治
スポ2
4
(一)
原 寛信
文2
5
(左)
山川 陽祐
社3
6
(二)
上本 博紀
スポ4
7
(遊)
後藤 貴司
社2
8
(中)
小島 宏輝
社3
9
(投)
斎藤 佑樹
教2
打
山田 敏貴
社2
走
川西 啓介
社1
投
大石 達也
スポ2
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