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 セリグ氏講演 3月26日 早大キャンパス内



 MLBコミッショナー、学生と熱く語る

学生に熱く語るセリグ氏  これまでスポーツマネジメントの観点から第一線で活躍されている数多くの方々を講師に迎え、人気を集めてきた「アイク生原&ピーター・オマリー記念スポーツマネジメント講座」がこのたび開催された。第10回となる今回の講師はアランH.(バド)セリグ第9代大リーグコミッショナー。「21世紀におけるメジャーリーグ・ベースボールの未来」について熱く語った。そして講演の後半にはセリグ氏自身の要望もあり、本学学生のすべての質問に丁寧に答えていた。会場には満員の学生のほかにロサンゼルス・ドジャースの元オーナー、ピーター・オマリー氏、故アイク生原氏(昭34法卒)のご家族、さらにアイク氏の早大野球部時代の恩師、石井連蔵氏(元早大監督、昭29商卒)も駆けつけた。

 はじめにセリグ氏は大リーグの歴史とともに自身のこれまでの戦歴を語った。1つには、1990年前後の数回のストライキを経て、低迷した大リーグの変革がある。「何かを変えようとすると必ず抵抗がある。あの頃は自己中心的な経営者が多かった」とかつての思いを打ち明ける。しかし、セリグ氏は「野球とは球団、ファンすべての人に4月1日に真義と希望を体現させなければいけない」という持論をもとに幾多の改革を実行してきた。

 つぎにベースボールの国際化について言及。「ベースボールは国と国を結びつけるすばらしいスポーツの1つ」とベースボールに対する情熱を述べた。この一環としてWBC、大リーグ日本開幕戦、中国でのオープン戦などがあげられた。そして、この後の学生との質問では国際化に集中。そこで、生徒たちとの活発なやりとりを通して大リーグの未来が見えてきた。

 講演の終盤に、紺碧の空を学生とともに唱和したセリグ氏は、それまでの厳しい顔から一変して、興味深そうに笑みを浮かべて、腕を右上から左下へ動かしていた。「(早大の生徒たちと出会えて)非常に楽しい経験をさせてもらった」と率直な感想を述べた。

(篠田将成) 


◆セリグ氏コメント
(サッカーのクラブ世界一決定戦のようなことは野球でも可能か)いくつかのステップが必要だが、WBCを見れば大リーグの方向性はわかると思う。いずれは真のワールドチャンピオンになるだろう。(パ・リーグのシーズン中に大リーグの開幕戦を日本で開催することについて)日本の野球関係者と緊密に協力することが大切。日本で開幕戦をするのは世界に発信することになる。国際化を優先すべき。マイナス面よりもプラス面に注目することも重要。(日本の野球をアメリカでやる場合、スタジアムは満員になるか)今の段階では難しい。日本との協力が必要。(中国への戦略は?)まだ始まったばかり。やることは多い。野球をいろいろな形でもっていく。時間はかかるが、正しいことをきちんとやっていれば、必ずうまくいく。5〜10年になれば野球は中心になるだろう。(日本野球の低下について)イチローのような選手の活躍によって、(日本人の野球に対する)人気が増し、より日本野球が活発になるのではないか。


★アランH(バド)セリグ氏の略歴(パンフレット引用)

 1998年7月9日、アランH(バド)セリグ氏は大リーグ30球団のオーナーの満場一致の投票で第9代大リーグコミッショナーに指名された。大リーグコミッショナーに選出される前には、セリグ氏は大リーグ評議会の会長を務めており、1992年9月から大リーグ機構の中心人物として活躍していた。セリグ氏は大リーグの数多くの構造改革を先導してきた。実行した改革には、ワイルドカード・プレーオフ制度、両リーグ交流試合、リーグ再編、ルールブックどおりのストライクゾーンへの復帰、リーグの管理機能の強化などが含まれている。

 2002年8月、セリグ氏は大リーグ選手会と歴史的な労働協定を締結した。この協定により、30年間で初めてストライキが回避できるようになり、球団間で有意義な収入分配が行えるようになった。2006年10月、大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会(MLBPA)は新たな5ヵ年集団交渉協定を締結し、前例のない労使安定の時代を継続させた。この協定の終了年には、大リーグは16年間もストライキもロックアウトもないことになる。これは集団交渉制が始まって以来リーグ戦が中断されない最長の期間となる。大リーグの経済システムに大きな変革がもたらされた結果、大リーグはチーム力が均衡してきた。2006,2007年シーズンにはポストシーズンのプレーオフ枠16に15の異なる球団が進出し、過去8回のワールドシリーズでは7つの異なる球団が優勝した。

 2005年11月、MLBとMLBPAは新たな歴史的協定を発表し、ドラッグ検査政策を強化した。プロスポーツの中で最も厳しいこのプログラムからは、野球界から不法なステロイドやその他の運動能力向上物質を追放しようとしているセリグ氏の長期の努力がはっきりを読み取れる。2006年、MLBとMLBPAは協力して第1回ワールド・ベースボール・クラシックを開催した。これはこれまでに開催された中でも最も重要な国際大会で、大リーグ選手が初めて自分の母国のために競い合った。セリグ氏はすばらしいルネッサンスを通じて大リーグを先導している最中である。大リーグは過去4シーズン、史上最高のレギュラーシーズン入場者記録を更新しており、2007年には球場を訪れたファンは史上最高の79,503,175人に達した。







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