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 秋季リーグ戦 立大2回戦 10月1日 神宮球場



 斎藤佑、二試合連続完投で勝ち点奪取
 完投した斎藤佑
2回戦
立 大
早 大
(早)○斎藤佑−細山田
(二塁打)田中幸、大島



 この日の第1試合で慶大が東大から連勝で3つ目の勝ち点を奪い、3連覇のためにも絶対に落とすことのできない立大2回戦。その大事なマウンドは、ルーキー・斎藤佑樹(教1)の右腕に託された。

 この日の試合に早大が勝つには、2つのポイントがあった。

ひとつは、「初回の攻防を制すこと」。そして「立大の1番・東を斎藤佑が抑えられるか」だ。まずは初回の攻防。早大は勢いに乗っている立大を完全に封じ込める。

 1回の立大の攻撃、打席には目下打率トップの東が入る。ここまで打率.591、1回戦でも3安打を放っており、何としても抑えたい打者だ。斎藤佑−細山田武史(スポ3)バッテリーはもちろん東を警戒していた。初球、緩いカーブから入るとファールでカウントを稼ぎ、続く球は裏をかいた3球勝負。斎藤佑の投じた140キロの直球がズバッと細山田のミットに収まり、東のバットは空を切った。3球三振。このあと斎藤佑は4番・五藤も三振に切ってとり、初回を難なく立ち上がる。

 その裏の早大の攻撃は、同じく先頭打者の上本博紀(スポ3)がカギを握っていた。というのも、秋季リーグ戦で、ここまで初回に上本が出塁した4試合は全て勝利を収めているのだ。勝利の法則を導くためにも注目の初打席。上本が四球を選ぶと、早大必勝パターンが幕を開けた。

 続く泉尚徳(スポ3)が犠打で送ると、松本啓二朗(スポ3)が進塁打でつなぎ、バッターボックスには頼れる主砲・田中幸長(スポ4)。やはりここまで14打点と驚異の勝負強さを見せている4番はダテではなかった。中前にきれいに弾き返し、早大に貴重な先制点が入る。

4安打と大活躍の田中幸  これで早大は勝利へのキーポイント、「初回の攻防」は制した。あとはいかにして立大の勢いの原動力・東を封じるか。

 東の2打席目は3回に回ってきた。この打席も斎藤佑は2球で簡単に追い込むと、最後はこの日最速146キロの直球で勝負。連続三振を奪うと、第3打席も 今度は変化球で空振り三振にしとめ、この日東は3三振と、早大バッテリーは東対策を完ぺきに行ってみせた。

 また打線の方も、4回に松本、田中幸の連打をきっかけに、三つの押し出しで3点を追加すると、5回にも細山田の適時打で追加点。さらに8回にも3点を加え、立大投手陣を粉砕した。初回に貴重な適時打を放った田中幸は4安打の大活躍。打率も、無安打だった東を抜いてトップに立った。そして斎藤佑は、無四球、8奪三振の9回完投で、秋季リーグ戦3勝目を挙げた。

 相手の軸となる選手を抑え、ワセダ自慢の上位打線で得点を挙げる。春から幾度となく見られたこの戦い方が、秋は確立された。今の早大はそのようなパターンを身につけ、「試合の勝ち方」を知っている。

 いまのワセダは、強い。明大、慶大とこれからが本当の戦いとなるが、悲願のリーグ戦3連覇に向けて、春の王者に死角は見当たらない。

(水上大輔) 



★4年の大島がリーグ戦初安打を放つ

 大島吉雄(スポ4)がリーグ戦初安打を放った。8回に代打で出場し、立大・戸村の高めに入った外の変化球を流れに逆らわず中前へと打ち返すと、中堅手がもたつく間に隙をみて二塁へ到達。4年目にして放ったリーグ戦初安打は二塁打となり、ダメ押しの6点目へとつながった。木更津総合高時代は母校を甲子園へと導き、新人戦では4番に座った大島だが、リーグ戦出場までの道のりは長かった。今春の法大戦で代打としてリーグ戦初出場を果たすと、今季も左の代打として起用され、代打の切り札としての役割を期待されている。昨年、佐伯謙司郎(平19教卒)が秋の早慶2回戦でサヨナラ3ランを放ったようにラストシーズンに活躍することが多い早大の選手。これから明大、慶大とし烈な戦いが続くが、これから重要な場面で大島が起用されることも十分ありうる。早大の優勝のため、そしてここまで共に戦い続けた4年生のため、期する思いは人一倍であろう。神宮で最後にひと華咲かせるため、大島はその一振りにすべてを懸ける。

★優勝争いは早慶が一歩リード

 第4週を終え、いよいよ後半戦へと突入する秋季リーグ戦。ここまで早慶両校が勝ち点3、同じく1敗と勝率でも並び首位を走る。第6週の早明戦と慶法戦で早慶がともに4つ目の勝ち点を獲得した場合は、2005年(平17)春以来の完全優勝をかけた早慶戦が行われる。3位の明大は4回戦にも及ぶ熱戦の末、慶大から勝ち星を落としてしまい、自力優勝こそなくなったが、残りのカードすべて勝ち点を取ることができれば、逆転優勝の可能性は十分ありうる。また、法大、立大、東大は現時点で優勝の可能性がなくなった。


早大出場メンバー
打順守備名前学部・学年
(二)上本 博紀スポ3
(一)泉  尚徳スポ3
 打一原  寛信文1
(右)松本啓二朗スポ3
(左)田中 幸長スポ4
(三)小野塚 誠社4
 宇高 幸治スポ1
 打三生島 大輔スポ3
(捕)細山田武史スポ3
(遊)本田 将章スポ4
(中)川畑 依啓スポ3
 大島 吉雄スポ4
 走中片岡 優帆一文4
(投)斎藤 佑樹教1


2007東京六大学・秋季リーグ戦順位表(第4週終了)
順位 チーム 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率 早 大 慶 大 明 大 立 大 法 大 東 大
早 大 .857     ○○ △●○○ ○○
慶 大 .857   △○△○ ●○○   ○○
明 大 .500   △●△●     ○○
立 大 .429 ●● ○●●   ○○  
法 大 .200 △○●●     ●●  
東 大 .000 ●● ●● ●●    




◆コメント
応武監督
(今日の試合を振り返って)4年生のバント失敗、内野でのエラー2つで試合の流れを立教に渡すところでした。情けないの一言。(勝因は)部員全員の努力があっての勝利です。(次の明大戦に向けて)全力で頑張ります。

田中幸主将
(4安打の大活躍。ご自身思い通りの打撃が出来ていますか)出来ていない。追い込まれるまでに甘い球がいっぱいあった。ストライクを取りに来た球をもっとフルスイングできるようにメイジ戦までにやりたい。(勝ち点を奪取しましたが今のチームに課題は)バントミス、守備のミス、走塁のミスがまだあるので確実に1点を取りにいけるようにミスをなくしたい。(明大戦に向けて)1週間空くので、しっかり調整して心も体も万全の体勢で挑みたい。

大島
(今季初安打おめでとうございます。6点目の足がかりとなった二塁打に関してはどうお考えですか)ありがとうございます。今季というか、リーグ戦初安打だったのでとても嬉しかったです。ダメ押しが欲しい場面で点に絡める仕事が出来てよかったです。(ここまで代打で高い出塁率を誇っていますが)最近調子が良いので、これからチームに貢献できるように頑張ります。(これからも厳しい戦いが続きますが、ご自身の目標と意気込みを教えてください)勝利のために自分の打席が意味のあるものになるようにしていきたいと思います。完全優勝目指して頑張ります。

細山田
(今日のゲームを振り返って)斎藤が最後まで粘り強く投げた結果の勝利だと思う。打線もつながり、相手のミスにつけこむことができた。(斎藤佑投手をリードする際に意識した点は)普段どおりの力を出させることだけを考えていた。スライダー、フォークともにキレが良かったのでうまく使えた。(明大戦に向けて)目の前の1戦を全力で戦って勝つ!

斎藤佑
(直球が140キロ台と安定していましたが調子のほうは)大分良くなってきた。(今後どのような投球をしていきたい)きょうと同じく丁寧にコースに投げ分けをしていきたい。



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