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 秋季リーグ戦 東大1回戦 9月8日 神宮球場



 早大野球部3連覇への序章
 直球のスピードも増し、更なる進化をみせた斎藤佑
1回戦
早 大
東 大
(早)○斎藤佑、松下−細山田
◇(本塁打)田中幸1号2ラン(二塁打)田中幸、原、細山田、川畑



 台風一過のすがすがしい天気の中、東京六大学秋季リーグ戦が開幕した。開幕戦である東大戦はオーダー発表から歓声が上がった。早大の開幕投手は斎藤佑樹(教1)。秋も神宮を沸かせてくれる。そんな予感に包まれながら試合が始まった。

 初回、1番・上本博紀(スポ3)が四球で出塁すると、すかさず盗塁を決める。2番・細山田武史(スポ3)が犠打をきっちりと決めると、3番・松本啓二朗(スポ3)の打球は右前へと一直線、先制の適時打となった。さらに松本は4番・田中幸長(スポ4)の中二塁打の間にあった東大のわずかな連係ミスを見逃さずホームイン。あっという間に2点を奪い、序盤から「ワセダ野球」が東大を圧倒する試合展開となった。好調な打撃陣は、投手を除く野手陣の先発全員安打で毎回ランナーを出し、次第に東大を突き離す。特に4番の田中幸は本塁打を含む3安打4打点の大活躍であった。

 そして、注目の斎藤佑の立ち上がりは1、2番を変化球と直球で三振を奪う好調な滑り出し。その後も完全に斎藤佑のペースで赤門打線になす術(すべ)なし。余裕のあるテンポで7回まで二塁を踏ませなかった。その7回も、4番・大坪に右越えの二塁打を打たれ、迎えるバッターは前の打席で安打を打たれている5番・古垣。ファールで粘られるも、最後は空振り三振を奪いその実力を見せつけた。

 春は衝撃の開幕戦デビューだった斎藤佑。この秋の開幕戦は当然マークされていたはずだが、まったく打たれる気配を見せず7回を被安打3、四死球1の無失点で余裕の投球を披露(ひろう)することとなった。春の印象より直球が多く最速は144キロを計測し8個の三振を奪い、1年生投手としては80年ぶりの春秋開幕戦勝利投手という名誉も達成した。しかし、この日も100球を目前に8回から松下建太(スポ2)にマウンドを譲り、開幕前に目標としていた完投はならなかった。次の登板では斎藤佑で始まり、斎藤佑で終わる試合を見せてほしい。また、春からリーグ戦5連勝中でもあり、この連勝どこまで伸びるかにも目が離せない。

 攻走守にわたってスキのない野球で順調なスタートを切った早大野球部。3季連続優勝を目指しまず明日、東大からの勝ち点奪取を狙う。

(金森弘晃) 



田中幸が神宮の秋空にアーチを描いた ★幸長砲が大砲火

 幸長砲充填(てん)完了!開幕戦で、田中幸は3安打4打点と大爆発。初回に2点目につながる中二塁打を放つと、3回には甘めに入ったカーブを思いっきり振り抜き、ライナー性の当たりは一気にレフトスタンドへ突き刺さった。シーズン前に「ボールを上から強くしばいて、強いライナーを打っていきたいです」と語っていた打撃が開幕戦でいきなり成果となって表れた。春はケガの影響もあり、本塁打を放ったのは昨秋の明治神宮大会2回戦以来のこと。持ち前の勝負強さに加え、リーグ戦通算本塁打8本の長打力が復活すれば相手投手にはさらなる脅威になるに違いない。「上にアピールするため、一打席一打席長打力にこだわっていきたい」というラストシーズン。田中幸は封印してきた力をいま、神宮で解き放つ――。






早大出場メンバー
打順守備名前学部・学年
(二)上本 博紀スポ3
(捕)細山田武史スポ3
(右)松本啓二朗スポ3
(左)田中 幸長スポ4
(三)小野塚 誠社4
 片岡 優帆一文4
 宇高 幸治スポ1
(一)原  寛信文1
 泉  尚徳スポ3
(遊)本田 将章スポ4
 生島 大輔スポ3
 松永 弘樹スポ1
(中)川畑 依啓スポ3
 松下 建太スポ2
(投)斎藤 佑樹教1
 小島 宏輝社2




◆コメント
応武篤良監督(昭56教卒)
(先発野手陣が全員安打を記録しましたが、今日の打撃陣を振り返っていかがですか)選手たちが今日の1勝のために一生懸命プレーしている姿を見て納得している。ただ、まだ力を発揮できていない選手がいるので明日以降に期待したい。(先発で好投した斎藤佑選手の投手に関して)調子が悪いなりによく投げたと思う。夏の走り込みの成果がちょっと出たかなと思う。勝ったり負けたりすると思うが1季ごとに成長させてやりたい。決して今日の結果に満足していないので更に今後に期待したい。(4年生にとってはラストシーズンですがチームの雰囲気は)そう。4年生が素晴らしい仕事をしてくれている。バッティングピッチャー、キャッチャーを今日の神宮でもやってくれた。そういう陰の役割に回っている4年生に最高のプレゼントである勝利に応えたい。

田中幸主将
(2点本塁打の球種やコースは)真ん中に入ってきたカーブです。(第4打席の左前安打が一番タイミングが合っていた)レフト前へは上手く打てました。(開幕に合わせて調子は上がってきた)調子は普通だと思います。(3連覇をかけて戦うラストシーズン。チームとしては何を心がけて戦っていきたいですか)守備からリズムを作って、チャンスで一本という野球をやっていきたいです。全体としてはチャレンジャーの気持ちで闘争心を持って相手に向かっていくことが大事だと思う。

松本
(チームの雰囲気はいかがですか)試合に集中できるいい雰囲気だと思います。(今日は2安打、2打点の活躍でしたがバッティングの調子は)まだ自分のバッティングができていないのでよりいい形にできるように努力したいです。(チャンスで打席に回ってくることが多かったですが、今日の打席でのバッティングはご自身ではどう思われますか)狙い球をもう少し絞ればよかったと思う。そうすれば第4打席のようにあっさりとゴロにならなかったと思います。

細山田
(今日の勝利を受けての今のお気持ちは)まず1勝できたのでホッとしています。細かいミスもあったので明日以降、しっかりとワセダの野球ができるようにする。(バッティングも好調に見えましたが、心がけたことはありますか)とにかく後ろにつなぐことです。(細山田選手から見た斎藤佑、松下両選手の仕上がり具合はいかがですか)まだまだ本調子ではないのでこれから上げていきます。

斎藤佑
(直球も変化球も良かったですが納得のいく投球)70パーセントくらいです。(投球の面で春と比べて良くなった点は)指のかかりが良くなった。落ち着きも出てきた。(東大打線で警戒していた点、注意していた打者を教えてください)特にありません。



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