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 インタビュー 12月13日 安部寮



 【特集】“最高素材”山本、北の大地へ

 ドラフト会議で指名を受け、仮契約を経て北海道日本ハムファイターズへの入団が決まった山本一徳(人4)。一度見たら忘れられない独特な投球フォームと、ズシリと重い直球が武器の大型左腕だ。しかし、リーグ戦の成績は0勝0敗、防御率も4点台と結果を残したわけではない。それでも恵まれた身体から放たれる豪快な投球が、スカウト陣を奮い立たせた。憧れのワセダに一浪して入学した山本は、今度はさらなる憧れのプロの道へと進む。入団会見を終えた後日、その意気込みを聞いた。

山本のクセのあるフォームが間合いをずらす  ―苦戦してた卒業論文は終わりましたか
 いや、まだまだで…(笑)今週徹夜でやるんですよ。全然終わらないですね。

 ―ドラフト指名から仮契約、そして今までの経緯をお聞かせください
 応武監督とよく相談して、お任せして入団することになりました。

 ―入団発表を終えて、今の実感は
 入団発表のときにユニホームを実際に着て、プロ野球選手になったんだなぁという実感がわきました。

 ―入団発表は緊張しましたか?声が上ずっていましたが
 (笑)あんな人前でしゃべるのは慣れてないんで、かなり緊張しました。何言ったか覚えてないです。

 ―正直プロにいけるとは思っていましたか
 小さい頃から野球をやってる以上はプロ野球選手になりたいっていうのが夢だったんですけど、大学ではとにかく入学したときから試合に出れることを目標にずっとやってきて。プロ行きたいっていう気持ちもあったんですけど、それよりも大学で試合に出るという目標に必死でした。

 ―指名後、そして入団してから、家族からは何と
 家族も(会見に)一緒に行ってたんですけど、何も言われてないですね。一番最初電話したとき、契約した後にはおめでとうってことを言われました。

 ―監督からは何と
 プロは厳しい世界なので、自分でしっかり練習しろということですね。

 ―プロ野球のイメージは
 自分はピッチャーなんですけど、打者に対するイメージはまず甘いところにいったら全部ヒットにされそうなイメージがあります。だからもっとコントロールがないと生きていけないかなとすごく感じます。

 ―日本一のチームに行く気持ちは
 日本シリーズの試合で、外野から映してるカメラが揺れてたりして。すごいファンの方が熱狂的で、そういう球団でやれるのは非常に光栄です。

 ―日ハムという球団の印象は
 けっこう今若い人が活躍されてるので、しっかりチャンスをつかめば出る機会があるんではないかと思います。

 ―ヒルマン監督のイメージは
 まだ会ってないのでイメージはわかないですね。

 ―入試でも使った英語に自信は?
 受験英語は…あんまり実用的ではないので(笑)。会話はこれから勉強しないとと思います。

全力投球の反動で飛び跳ねるのが特徴だ  ―北海道という土地のイメージは
 まず一番初めに向こう行った感想は、ものすごく寒かったですね。もとから乾燥していて寒いというイメージはあったんですけど。食べ物はものすごくおいしくて、空気もおいしかったです。すごく良い環境だなと。

 ―好きな食べ物はあるんですか
 魚介類ですかね。

 ―遠いところで不安はありませんか
 いや、特にないですね。また新しい環境に行ってやるのが逆に楽しみです。

 ―球場はいかがでしたか
 やっぱり広いですね。室内練習場も寮もキレイで、ウェートルームも設備が整っていて、練習する環境はすごい整っていると思います。

 ―宮本さんとまた同じチームということですが
 今までどおり仲よくやると思うんですけど、野球では良いライバルになると思います。

 ―亜細亜大の糸数、明大の今浪と、闘ってきた相手が仲間になる感想は
 今浪くんとはしゃべったんですが、糸数くんとはまだです。けれど非常に心強いです。

 ―憧れの江尻慎太郎さん(平14人卒)とも一緒のチーム。すでに挨拶は
 一回お会いして、挨拶をしました。5年ぶりに会いましたね。高3のとき以来です。

 ―あちらは覚えてなかったですか
 いや、自分がワセダに入ったっていうのを知っておられて、進路どこにいくのかなっていうのを気にされてたみたいで。

 ―江尻さんとの継投なんていうのも
 そうなったらいいですよね。(笑)

 ―オリックス大引選手との対戦もありますが楽しみですか
 そうですね、2回対戦してますからね。

 ―ライバルは
 まだちょっとライバルとかは。今は自分自身のことを精一杯やるだけですからね。

 ―将来的にでも対戦してみたい打者、投げあいたい投手は誰ですか
 (ソフトバンク)ホークスの松中選手とは対戦してみたいです。

 ―応武監督の教え子でもありますね
 パ・リーグを代表する左バッターなので。力勝負してみたいですね。

 ―ピッチャーでは和田毅さん(平15人卒・現福岡ソフトバンク)ですか
 (笑)投げ合ってみたい投手というのは考えてみたことがないので、イメージはわかないですね。

山本一徳データ  ―契約金は何に使いますか
 貯金しますかね。使わないですね。

 ―背番号が「44」に決まりましたが、どういった理由で
 向こうのスカウトの方に、「44」が多分似合ってるということで。まぁ確かに変わった投げ方もしてますし、体もデカいので、外国人っぽいところが「44」ってのは合ってるんじゃないかなと。周りの人が「44」っていう番号を似合ってるなと言ってくれてるんで。非常に愛着がわいてきます。

 ―リーグ戦の成績は0勝0敗ですが指名されたのはやはり素材として評価されたのでしょうか
 スカウトの方からもそう聞いたので。これから自分の努力次第ではもっと自分の力が伸びていくと思うので頑張っていきたいです。

 ―身体的にはすでに完成に近いと考えていいのでしょうか?
 筋力はあるんですけど、それがまだ全て使えていないので、その体の動かし方ですね。そこをどんどん追求していけばもっともっと楽に速い球が放れるようになると思うので。

 ―90キロは(セギノールを抜かして)チーム最重量、武器になる点ですかね
 そうなんですか(笑)。でももっと食べてもっと大きくしたいですね。

 ―ケガの具合は?
 ほぼ回復して、今も継続してリハビリを行っている状態ですね。

 ―これからどう身体を調整していきたいですか
 寒い時期に体を動かすとケガすることが多くなると思うので、その点を十分に考えて調整していきたいと思います。

 ―野球でも学生生活でも、ワセダの4年間で想い出に残ったことは
 最後の秋に優勝できたことですね。それと今やってる卒論ですかね。(笑)

 ―勉強面では大学生活いかがでしたか
 単位を落とさない程度にはやってきましたけど(笑)。野球に必要な生理学とか栄養学とかは興味をもって自分で多少勉強しましたけど。そんくらいですかね(笑)。

 ―ファンサービスみたいなのは考えていますか
 いや…、全く未知の世界なので。それは先輩方に聞いて考えたいです。

 ―今はどんなトレーニングを
 今の時期はそんなにガツガツは練習しないんですけど、肩周りの機能を低下させないためにトレーニングしたり、あとはランニング中心のメニューになると思います。

一球入魂で飛ばす山本は中継ぎ・抑え向き  ―変化球、直球それぞれどんな点でレベルアップしたいですか
 まっすぐはもっともっと威力をつけたいですし、変化球はまだまだ正確にカウントがとれないので、コントロールを磨くといったところですね。

 ―前に言っていた通り、プロでも中継ぎ志望ですか
 そうですね、性格的に中継ぎか抑えといったほうが向いていると思います。

 ―報道では、日ハムの方が中日の山本昌タイプで先発もと言われていましたが
 先発…(笑)。あまり効率的な投げ方をしていないので、長いイニングを投げるのはキツいと思うんですけど。それはこれから色々と模索していきたいですね。

 ―左投手には八木さん、武田勝さんなど良い投手が多いですが
 他にもまだ正田投手とか須永投手とか良い左ピッチャーが多いんで、激しい競争になると思うんですけど、どうやったら自分が競争に勝っていけるのかっていう分析をして、1軍で投げられるように頑張っていきたいです。

 ―目標にしたい選手は
 山本昌さんのように、長く現役で続けられるような選手になりたいです。

 ―理想の投手像は
 理想は力で勝負できるピッチャーですね。

 ―最後に意気込みを
 プロに入った以上は1軍で活躍できるように、ワセダで4年間学んできたことを活かしてやっていきたいと思います。


(取材・編集 飯田唯、堀和彦、牧野賢志) 






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