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 田中浩康前主将スペシャルインタビュー 3月17日 神宮球場・ヤクルトスワローズクラブハウス



 田中浩康の4年間と未来(2)

 〜今後について〜

 ―プロを意識したのはいつごろですか
 1年の時ですね。他大のピッチャーは長田さん(慶大卒・現プロ野球西武)・土居さん(法大卒・現プロ野球横浜)・多田野さん(立大卒・米大リーグインディアンス)などすごい人ばかりで。プロに注目されるくらいにならないと、神宮では活躍できないと思いました。

 ―早大時代と現在とで、一番変化したことは
 うーん、特にないかな。僕の土台はワセダですから。野村監督(野村徹前監督=昭36政経卒)に基礎からさんざんたたきこんでもらいましたし。

 ―キャンプを終えて、ヤクルトスワローズの印象は
 何年もレギュラーが固定されているチームですから、そこに割って入っていかないといけない。入れなかったら終わり。今年から勝負ですよ。たとえ相手が日本代表のキャプテンであっても。

 ―キャンプはどうでしたか
 就職した人で言ったら、最初の1カ月じゃないですか。それを沖縄キャンプですごせたというのはとてもすごいこと。もう何でも吸収したいんです。コーチにいろいろ教えてもらったりして、内容の濃い1カ月でしたね。すごく充実していました。

 ―走攻守、特に数字に表れない守備を評価されていることについては
 走攻守に、あと少し何かとりえがなければレギュラーは取れないです。いくら打撃が良くても、守備がだめだったら使ってもらえませんし。絶対に走攻守三拍子そろっていなければ野球選手としてやっていけないです。日本でもメジャーリーグでもどこでも。

 ―目標としていた開幕1軍は達成できそうですか
 自分はあまりビッグな目標は立てないんですよ。こつこつやって達成できそうな目標にして。それに、開幕1軍であれば、もしかするとスタメンっていう可能性もあるじゃないですか。今、調子は悪くないのでがんばります。

 ―開幕1軍の次なる目標は何ですか
 1軍から落ちないことですね。今はチャンスをもらっていると思うんです。チャンスを失うと痛い。毎日がチャンスですから。たとえ代打の1打席であっても、ホームランなら注目されますし。昨日も、“幕張の防波堤”小林雅英さん(千葉ロッテ)からヒット打ちましたからね(笑)。がんがん挑んでいかないと、自分には道がないと思っていますから。

 ―早スポの取材に対して「打撃は3割でいいが、守備は10割を求められる」と、1年時と4年時で同じ言葉を言っていましたが、その言葉はやはりこれからも大事にしていくのですか
 そうですね。今も変わらないです。ピッチャーに信頼されるような選手になりたい。(野手が打球を)捕るのと捕らないのでは違いますから。守備でピッチャーを助ける気持ちでいかないと。

 ―プロにはゴールデングラブ賞というものもありますが
 めちゃめちゃ興味ありますね(笑)。でももちろん、それは1軍で出続けなければ取れないものですからね。

 ―新人王も
 それも1軍にい続ければチャンスはあるはず。もらえるに越したことはないです。

 ―プロになって、ファンの人などに声を掛けてもらうようになりましたか
 ファンサービス、今一番問題になっていますからね。僕は、ウェルカムですよ!!(笑)ファンの人と友達になれるくらいの感じでいきたいですね。新人なんで、まずは、名前を覚えてもらわないと。

 ―以前、福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手(平15人卒)と対戦したいと言っていましたが、交流戦で和田選手との対戦もあるかもしれませんね
 対戦したいですね。対戦したら、打つ自信はありますよ。和田さんのクセを知っていますから。おそらく僕だけが知っている。誰にも教えませんけどね(笑)。

 ―他の東京六大学出身の選手とも対戦したいですか
 特に意識は無いですけど、やっぱりその選手の雰囲気を知っているから、有利ということはありますね。大学時代たくさん研究しましたし。対戦したことがあるというのは、絶対に打者のほうが有利ですから。

 ―ヤクルトに入って、役に立っている早大時代のことは
 プロは勝つか負けるかっていう勝負の世界ですから、やっぱり「勝つこと」という気持ちを持ち続けないといけない。早大時代も毎日が勝負だったんです。勝つことに勝るものはないです。

 ―ヤクルトに早大OBが多い点については
 とくに気にしないです。プロに入ったら出身とかは関係ないので。

 ―後輩に伝えることはありますか
 いや、特にないですね。

 ―それは、もう伝えきったということですか
 そうですね。僕は口で言うタイプではないですが、姿を見てもらって。「自分の色」というものを忘れないでほしいかな。それは去年1年間で伝わったと思います。

 ―これからも早大野球部の試合を見ますか
 出来る限り見たいですね。今年のチームはどんな感じ?(※取材時はオープン戦1勝1敗でしたが、元気のあるチームと聞き…)まったく問題ないでしょう!

 ―最後に、卒業式にはいらっしゃいますか
 うーん、行きたいんだけど…。1軍の試合はないけど、もしかすると2軍の試合に出ることがあるかもしれなくて。行けるかどうかまだわからないんですよ。去年も青木さん(平16人卒・現プロ野球ヤクルト)は卒業式出られなかったですし。でも、卒業式って一生に一度だから、なんとか最後に校歌と紺碧(の空)を歌って終わりたいですね。これからは東京音頭なんで(笑)。

 4年間を振り返って、早大で学んだことを終始力強く語ってくれた田中選手。4月の開幕まで続くオープン戦の中で、スタメンでの出場や本塁打を放つなど、開幕一軍、そして開幕スタメンへ向けて猛アピールを続けている。4年間、東伏見球場で泥だらけになって身に着けた技術と精神は、必ずプロの世界でも通じるはずだ。

 3月25日、4年間脱ぐことのなかったエンジのユニホームを卒業した。しかし、これからも大学野球の聖地・神宮球場に、変わらぬ「田中浩康」のコールが響き続けることであろう。

(取材・編集 牧野賢志、内田陽子) 


 ※オープン戦の最中にもかかわらず、快く取材を引き受けてくださった田中選手、ならびにご協力いただきましたヤクルトスワローズの球団職員の皆様に厚く御礼申し上げます。







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