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明大戦展望
頼みの投手陣が崩れ、立大戦で16カードぶりの勝ち点の献上を許した早大。この逆境の中、過去3季連続2位のライバル明大を撃破し再び5連覇への道を突き進みたいところだ。この天王山の勝負の分かれ目は、開幕以来徐々に調子を上げてきている早大打線がどれだけ明大の一場、清代の二本柱から得点を奪えるかの一点にかかっている。
大学ナンバー1右腕・一場の剛速球を軸とする投球は間違いなく脅威だが、今季は試合ごとの出来にムラがありいまひとつ勝ち星が伸びていない。走者を背負った途端に投球のテンポを失う弱点に付け込むためにも、直球にしつこく食い下がり、四死球での出塁を一つでも多くしたいところだ。早大と一場の対戦となると、01年春の初顔合わせで敗れた以外はことごとく早大が一場に黒星をつけてきた。そんな相性の良さを体現してきた田中浩康(社4)、武内晋一(人3)らの打棒が完全に沈黙することは考えにくい。それに加えて、猪坂彰宏(商4)ら一場とは初対決となる選手たちがより多く得点に絡むことが出来れば、早大の優勢は決定的なものとなる。
一方、ここまで一場以上の安定感を見せている左腕・清代に対しては、左打者に多くは期待できない。したがって右打者がいかに攻略の突破口を開くかということになる。この点で、リードオフマン・田中の復調は非常に明るい材料だ。田中の出塁で始まる好機を、好調の武内以降のクリーンアップがどれだけ得点に結び付けられるかで勝負は決まるだろう。特に、捕手・島原壮太郎(人4)には、迷い気味のリードをクリアにするためにも、ここまでの打撃不振から立ち直るためにも好機での一打がぜひとも欲しいところだ。
抜群の存在感をみせる二本柱と引き換え、その他の明大の投手陣の力はまったくの未知数であるため、早い回に先発をマウンドから引きずりおろすことに成功すれば早大が圧倒的に有利となる。昨年のような序盤の電光石火の攻めが見られるか。
立大戦では打ち込まれたものの、ここまで打線の少ない援護を必死に守り抜いてきた投手陣。打撃成績上位に西谷、菅谷、宇津野らが名を連ねる明大打線との戦いは総力戦となるはずだ。その第1戦先発はやはり今季一皮むけた感のある大谷智久(スポ2)か。豪華な陣容の早大投手陣のなかにあって、その安定感は頭ひとつ抜けている。リリーフで登板した立大4回戦では失点を許したが、先発で長い回を投げる分には大崩れは考えづらく、あとは打線の援護次第、という投球を見せてくれるだろう。
二回戦以降は、藤元直輝(一文3)、越智大祐(人3)、佐竹功年(人3)いずれかの先発が濃厚。藤元は立大戦で二敗を喫するなど、リーグ戦序盤の快投が影を潜めつつある。そうなればカギを握るのは越智、佐竹の出来だろう。打線の援護もそれほど多く期待できない中、好調の明大打線を完全に封じ込めるには、制球や変化球主体の投球よりも有無を言わせぬ力の投球でねじ伏せる方が有効だ。特に、越智の好調時の直球は一場のそれにも決して引けを取らない。先発、中継ぎ、抑えいずれで登板するにしても、越智、あるいは佐竹の出来次第でこの天王山の主導権を一気に手元に引き寄せることができるはずだ。
(檜山洋一)
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