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  野球部・野村監督インタビュー(前編)   (3月19日 早大・安部寮)

 野村監督が語る2004年の戦い方

練習後新シーズンに向けての抱負を語る野村監督  リーグ戦開幕まで約3週間に迫った3月19日の練習後、東京六大学リーグ史上初の5連覇に挑む野村徹監督(昭36政経卒)にお話をうかがった。今シーズンの戦い方から早慶戦の現状について考える事などを熱く語っていただいた。今回から前編と後編に分けて、このインタビューの模様をお伝えします。前編となる今回は、今シーズンの戦い方と投手陣についてお話していただきました。

――鳥谷敬(平16人卒=現プロ野球阪神)ら、昨年の4年生が抜けて新シーズンを迎えた時に、今年はどういう野球をやっていこうかというイメージはありましたか?

 野村監督 特に野手が大勢抜けたからね。若い選手を含めて、中心選手に経験がないってことなんだよね。リーグ戦の経験がないっていう不安はあります。だから今年はオープン戦を例年より多く組んだんだ。投手は清水大輔(平16人卒=現JR東日本)が抜けたけど、越智大祐や佐竹功年(ともに人3)に大谷智久、宮本賢(ともにスポ2)というリーグ戦を経験した粋のイイ若手が多いので、彼らを中心に。昨年の打線が強力だったから、そのイメージを持ってもらうと困る。逆に今年は失点を少なくして、守り勝つ野球かな。無駄な失点を避け、粘っていく。そういう野球しか目指せないと思う。

――なるべく最小失点に抑えてという試合展開ですか?

 野村監督 昨年もそうだったが、昨年以上に。昨年はオープン戦でも5点差くらいはひっくり返したからね。今年はメンバー的にも先制点を守り切りながら、僅差で逃げ切る野球かな。勝つという事を考えるとそういう野球になる。今年は若い選手が多いので、育てながら勝つという事を目標に。若いチームというのは、勝つ事によって勢いに乗るわけだから、スタートがカギだと思っています。

――練習やオープン戦をみて、上の学年が抜けた影響や今いる選手の変化は感じられますか?

プロも注目の田中主将   野村監督 特に田中浩康(社4)がね、主将ということで責任を感じてるんじゃないかな。昨年見られなかったような声が出てるし。今までは鳥谷や比嘉寿光(平16社卒=現プロ野球広島)ら上級生が周りにいたからね。今年はちょっと違うなぁっと見てるんだけど。田中・武内晋一(人3)・米田文彦(一文4)・島原壮太郎(人4)といったリーグ戦経験者と経験のない若手を起用していこうと思います。5連覇という六大学史上にない事にチャレンジできるのは、昨年の4年生たちが残してくれた事であって、僕自身にしたら今年の4年生に優勝させてあげたい。もちろん、やるからにはどのシーズンも優勝を狙っているけど。5連覇すれば、昨年4連覇したメンバーの名前が消えてしまうくらいの足跡になるわけだから。選手にとっては、やりがいがあるよね。ただ、他校は「打倒・ワセダ」でくるから。

――ライバル校はどこですか?

 野村監督 いや、みんなですよ。大学野球の場合は1敗したら命取りになるから、どの試合も落とせないという気持ちでやっている。そのためにも、リードを守り切れるチームを作っていきたい。やっぱり、中盤から終盤まで競った中でゲームをやっていくのが基本ですよ。継投のタイミングも重要。

――他校の研究はしてますか?

 野村監督 これからですね。例年、対戦前には選手中心にミーティングしています。昨年なんかはうちの方が力が上だったから、相手が意識しちゃって自滅した感じがある。明治なんかは信じられないような投手起用があったし。各校、投手交代が早かった。やっぱり、うちの打線の重圧感が僕らが思うよりあったのかな。今年は昨年とは逆。ディフェンスの野球になる。チヤレンジャーの気持ちで失う物は何もないという思いでやっている。若いという利点、細かな事を考えないで、勇気を持って、元気を出してやりなさいということを今年のチームには言っている。この3つを守って野球をやってくれれば。あまり細かい事を言うと、良さまで殺しちゃうからね。1年生には怒った事ないよ。使っている、こっちが悪いんだから。消極的だとか、元気がないという事は厳しく言うけどね。

――投手陣は清水が抜けましたが、現時点で起用する選手は決まっていますか?

 野村監督 越智大祐・佐竹功年(ともに人3)・宮本賢・大谷智久(ともにスポ2)といったところを考えています。

――先発は誰になりますか?

 野村監督 今、一番イイのは佐竹。越智はちょっとムラがあるから。でも、リーグ戦経験者だから彼に頑張ってもらわないと。今はひとり相撲を取るような自分勝手な投球をしているので、それが治らない限り計算できる投手というのは佐竹が一番かな。

――現時点で先発の一番手は佐竹ですか?

 野村監督 今のところはね。でも、越智もそうはいかんという事で頑張るでしょうし。2人は良いライバルだからね。あと、宮本と大谷も同学年で良いライバルだね。

――大谷と宮本にも先発の可能性がありますか?

オープン戦で好投を続ける藤元   野村監督 あります。(越智・佐竹・大谷・宮本の)4人の中で先発を決めていきたい。あと、藤元直輝(一文3)あたりも伸びてきた。沖縄から使ってるんだけど、内容が一番イイ。非常によく努力する子でね、よく投げてきたから。オープン戦をみると、何かつかんだ物があるようだ。もう、あとオープン戦数試合投げさせてみて、判断しようかな。

――投手の左右はあまり気にしませんか?

 野村監督 左は宮本を確実に(ベンチに)入れるから。宮本は各試合、投げられるようにしたい。昨年の秋に使ったような形で。あるいは状態次第では先発でいくかもしれない。

――越智・佐竹・大谷・宮本と、これだけイイ投手がいると起用法に困りませんか?

 野村監督 その時その時で良い選手を使っていく。グンと力が抜きん出てるのがいれば、その投手を軸にシーズンを戦う。オープン戦を通じて適正をみていこうと思う。

――誰かを軸にというのは、これから決めるんですか?

 野村監督 うん。現時点では、越智・佐竹・大谷・宮本の4人から出るような気がする。出なきゃ困る。いずれにしても、今年は失点は2〜3点までといった感じだね。

 野村監督インタビュー(前編)おわり 次回は(後編)は野手陣と最近の早慶戦について考える事について、月曜日更新予定です。

(取材・構成=村田利文、市川裕朗) 
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